3章・旅は道連れ先駆け編
白い従兄弟、頑張る
クダリとの言い合いに口を挟みたかったケド、インゴに止めらレタ。
二人共思ってる事と違う事言ってるデショ?そうじゃないデショ?
Ahー、見てる方がわかってて当人達がわかってナイ。イライラするヨ!
リビングではクダリがすっかり落ち込んじゃッテ、ノボリがオロオロしてるシ
インゴはソンナ二人を見て呆れて…違うネ、何か考えてるのカナ?
とはの後を追いかけていったケド、今は何を言っても無駄カモ
少し時間を置いて落ち着いてからの方が話を聞いてくれると思うケドネ
玄関のインターフォンがなって、料理を手にとが戻ってキタ。
の姿が見えないノハ、説得に失敗したんだろうナ…
「、はやっぱり怒ってた?」
クダリ、そんな事を聞くくらいナラあんな事言わなきゃ良かったノニ。
は料理をテーブルに置いて苦笑いしてたケド、は違っタ。
すっごく不機嫌?イライラしてるみたいに料理をテーブルに置いてカラ
テーブルに頬杖をついてクリームチーズのカナッペを口に入れテル。
「せっかく作った料理を無駄にしたくねぇ全部持っていけってよ。
後は伝言だ、『言いすぎて悪かった』だと。
明日にはいつも通りのあいつに戻ってるだろうから、もう気にすんな。」
「…そうやって何でもないって顔をしちゃうんだね。
にとってあの事件は、ネイティオの事はその程度で済ませられるんだ。」
Ha?クダリは何を言ってるノ?そんな事いう様なキミじゃなかったヨネ?
改めてクダリを見て思ったけど、ホントに凄く痩せてる。目の下の隈も酷いシ
気持ちもなんだか凄く拗れテル。皆が何も言わないのは言えないカラ?
Hmm……この状態は結構拙いのかもしれないナ…
皆まだご飯食べてなかったカラ、それぞれ雰囲気はすっごく重いんだケド
食べ始めた…デモ、クダリが全然手を出そうとしない。
なんだか無性に腹が立ってキタ。ボクもインゴもネイティオが死んだ後の
を知っテル。どれだけ傍にいたかったと思ったかわかんないヨ。
ズット泣きっぱなしだったケド、クダリが助かって良かったって笑ったんだ
それだけ大切に思われてるのにって思ってたカラ、つい言葉に出ちゃったヨ。
「薄情な人間の料理ナド食べたくナイ…そういう事ナノ?」
「エメット、クダリを責めないでくださいまし。
そうではないのです。本当に食事を受けつけなくなっているのでございます。」
「ノボリ!」
「クダリ、私はこれ以上事態が悪くなるのを黙って見ていられません。
貴方との事もございますが、貴方自身の体の事もでございますよ?」
「つまり、モノが食えねぇって事なのか?」
「えぇ、水分は問題ないのでございますが固形物はダメでございます。
無理矢理口にしたとしても、全て吐き出してしまうのです…」
Oh…コレって深刻な状態ってヤツ?ソコまでクダリは酷いって事ナノ?!
デモ、この顔は昔よく見た気がする…すっごく見覚えがあるネ。
このままで良い事なんて何も無いカラ、誰か…ボク達が動かないトネ?
「クダリ、ちょっとパソコン借りても良いカナ?」
「別に構わない。好きにすれば?」
こういう所はいつもと変わらないトカ、泣いても良いヨネ!
ダイニングに移動して、テーブルに置いたノートパソコンを起動させる。
ホントは口頭でも良いケド、後々二度手間になっちゃうシ?
キーボードを叩きながら一人離れてリビングの皆を見てミル。
はDoctorの顔シテ、クダリに色々聞いテル。はそれを黙って見テル。
インゴは…ノボリに何か言ってるみたいダネ。ノボリは嫌そうな顔してるケド!
皆、なんとかしたいって思ってる。コレはボクも頑張らなきゃネ。
キーボードを叩いて文章を起こしていると、キッチンにインゴとノボリがきて
何かを作り始めたんだケド、甘い匂いがするからスウィーツなのカナ?
リビングではクダリのの両隣でとが色々と言ってるみたいなんだケド
クダリははボクを許してくれないとか言ってるシ…
なんでそんな事思うのカナ?許すとか許さないとか思ってるのが間違いデショ
デモ今のクダリに気がつけッテ言う方が無理なのカナ…
がクダリの頭を撫でてる。ちょっと羨ましいとか思っちゃったヨ。
「…オマエはコレを本気でやろうというのデスカ?」
「勝手に見ないでくれナイ?勿論ダヨ!許可くれるんデショ?」
「ワタクシを巻き込むトハ良い度胸でゴザイマスネ。」
やる事が終わったインゴがモニターに映し出された内容をみて溜息をついた
ウン、自分でもこんな事やろうと思うナンテ信じられないんだケド
今の状況を続けるのは良くないって、インゴも思ってるデショ?
今回はももうまく動けないみたいダシ、動けるのはボク達ダ。
無線ランでプリンターにデーターを送信してカラ、ボクはインゴに聞いた。
「ソレで?インゴの方は何をやろうとしてるのカナ?」
「明日になればわかりマス。」
気にしたッテ、インゴが教えてくれないのはわかってるカラネ!
インゴはそのままリビングに戻ってプリントアウトした書類を黙って見てカラ
ボクに早く来いッテ目配せシタ。説明はボクがやれって?わかってたけどネ!
チョット乱暴にインゴから書類を取り上げて、そのままノボリとクダリに渡した
内容はボクがイッシュでクダリの代役をするッテ事なんだケド
「ちょっと待って!意味がわかんないんだけど?!」
「ユノーヴァのバトルサブウェイはどうするつもりでございますか?」
「システムの再構築にはマダ時間がかかるから問題ないヨ。
クダリはバトル業務を再開させてない…トレインに乗れなくなってるデショ?
いつまでもこんな状態デ良い事なんて無い、甘え過ぎ、甘やかせ過ぎダヨ。」
「ボクは甘えてなんていない!」
「私も甘やかせてなどおりません!今は身体も万全ではございません
無理にバトル業務を再開させても内容が疎かになるのは目に見えております。
お客様に最高のバトルを提供するのがサブウェイマスターでございましょう!」
「動かせるトレインを休ませている等、経営的に問題でゴザイマス。
そのままにしておくオマエ達の甘さに本部が何時迄黙っているとデモ?」
「それは…ですが、これはエメットに負担がかかりすぎでございましょう!」
「だからクダリにユノーヴァへ行ってもらうんダヨ。
怪我のせいで1人で戦うダブルは無理デモ誰かがいるマルチはできるデショ?
パートナーが代わった位でバトルができないとか言わないデヨネ。
ボク達はサブウェイマスター、どんな条件デモ勝利出来て当たり前ダシ。
今のままじゃクダリは何時まで経っても立ち直れなんかできないシ。」
ボクの心配してくれるノハ嬉しいケド、本音は違うんじゃ無いノボリ?
キミはあんな状態のクダリをボク達に預けるのが不安なんダヨ。
今のクダリに必要なのは大事にされる事じゃナイ、厳しくしてデモ
ちゃんと周りを見させなきゃ、と拗れたままで終わっちゃうんダヨ。
「私では役不足だと?!その理由はっ?!」
「ソレは明日になればわかる事でゴザイマス。」
「思わせぶりな態度はやめてくださいまし!」
Ahー、またノボリとインゴが揉めちゃった。険悪な雰囲気を感じ取ってくれた
とが間に入って二人を宥めてるケド、今はソンな事してる場合じゃナイ
「ともかく、これ以上言っても何も始まらねぇ。
クダリも顔色が悪くなってるし、今日はもう寝た方が良いんじゃねぇか?」
「だな、眠れてないみたいだが横になって目を閉じてるだけでも良いんだ
前に戻れとは言わないがな、気持ちの整理をちゃんとつけるべきだろう?
身体も気持ちも落ち着かせないで考える事なんてロクな事じゃない。」
ウンウン、二人の言う通りダヨ!ノボリもクダリもボク達の言う事ニハ
逆らうケド、二人なら素直に聞き入れるとかフザケてるヨネ!
デモ、今は二人がいてくれた事に感謝するべきなのカナ?
「わかった、もう寝る。二人とももう遅いから泊まっていって?」
「むしろお二人なら大歓迎でございます。」
ホラネ!昔の素直な二人はドコ行っちゃったんだろうネ!
不機嫌な顔をしてるボク達を見て、が苦笑いしながらバルコニーの方を
指差してるケド…あ、コレはタバコを吸う口実で話があるのカナ?
インゴも気がついたみたいデ、ボク達は揃ってバルコニーに出た。
ココは眠らない街って言われテルだけあって、夜でも街全体が明るい。
ビル風に流れる紫煙を見てタラ、が口を開いタ。
「二人共、あいつ等をこんな状態になるまで放っておいてすまなかった。」
「が謝る必要無いデショ?アノ二人が不甲斐ないのが悪いんダヨ。」
「それは違うんじゃねぇか?クダリが優しすぎるのはわかってたんだ。
今の状態になるのなんざ目に見えてたのに、動けなかった俺達が悪い。」
「オマエ達はアレ等の保護者ではゴザイマセン。その必要も無いデショウ。
ソレより、の様子ハどうなのでゴザイマスカ?」
AHー、確にそうダネ。コッチに全員来ちゃってるケドは一人ダシ
クダリの言葉は絶対を傷つけてるハズなんだけどナ。
二人が揃ってコッチにいるのが逆に珍しいし、不思議なんだケド。
クダリの様子を見に行ってたノボリもこっちに来て、頷いてるシ。
「どう…ってなぁ?こっちに口を挟む隙を与えねぇで追い出しやがった。」
「ソレって拙いんじゃないのカナ?」
「俺等が何をいっても早くこっちに行けしか言わなくな…」
「その様な状態のを放っておいて良い訳がないでしょう!」
「そうは言ってもな、ドアを開けようにもチェーンをかけられてるし
何を言っても自分は大丈夫だから早く行けというだけだし、荷物もあるし
まぁ、あいつも少し一人になって頭を冷やしたかったんじゃねぇのか?」
「オマエ達は動くつもりは無い…そういう事なのデスネ?」
「動くも何も、そんな状態だからな。あぁなったは何があっても
動かないし傍にも近寄れないんだ。あいつが出てくるのを待つしかない。」
の話にも頷いテルシ、ノボリは…納得してないみたいだケドネ。
ダカラ仕方がないッテ顔して溜息ついてるケド、違うデショ?
クダリがこんな風にナッテが何も思わないワケ無い。
大丈夫だって言う根拠がドコからくるノカ、ボクにはわからないヨ。
「…オマエ達に動く気が無い事はわかりマシタ。ワタクシが動きマス。」
吸いかけのタバコをもみ消して、インゴは一度バルコニーから身体を乗り出シテ
下を覗きこんダ。視線の先にはの部屋、まだ明かりがついてル。
「何をする気でございますか?不用意に踏み込めば余計に意固地になる。
がそういう性格なのをわからない貴方ではございませんでしょう?」
「ノボリの言う通りだ、今あいつの所へ言っても会えねぇぞ?」
「ソレはやってみなくてはわからないデショウ?ワタクシはワタクシのやり方で
やらせていただきますノデ、オマエ達は黙って見ていれば良いのデス。」
そう言うとインゴはボールからシャンデラを出した。何をする気なのカナ?
こういう時のインゴってボクの想像を超えた行動に出るからわからないヨ!
「シャンデラ、ワタクシをあそこマデ…テレキネシスで送ってくだサイ。」
「シャン?シャシャーン!」
指示を出して指差したのはの部屋のバルコニー
ネェ、それってちょっと強引過ぎデショ!って、モウ行っちゃったヨ!!
ソンな暴挙がどうなるのか凄く不安だケド、ナンとかしたいのはボクもダシ?
はボク達にとっても凄く大事なFriendなんだからなんとかしたいナ。
ボクも本気出すんだカラ、インゴも本気を出してもらわなくちゃネ!
取り敢えず今は君の幸運を祈らせてもらおうカナ?