3章・旅は道連れ先駆け編
主人公と研究員と
ヒウンシティジム前で待ってたら、ジムリーダーとのバトルが終わったみたいで
キョウヘイ君とメイちゃんと…えっと確かヒュウ君だったかな?
3人揃って出てきたけど、その顔が晴れやかだったから無事バッジゲットかな?
「さん、お待たせしました!」
「3人ともお疲れ様。その顔をみると無事バッジゲットできたみたいだね。
これでバッジ3個目だっけ?おめでとう。」
「ありがとうございます!さんもですよね、おめでとうです!」
「虫タイプなんてオレの敵じゃないぜ、こんな所でもたついてられねー。
オレの目指す場所は、もっと高みなんだからな!」
「ヒュウ君、そんな事言っちゃダメだと思う。
どんな小さな事でも無駄にならないって、アーティさんも言ってたよ。」
ヒュウ君はライバルの立ち位置だってわかってるけど
残りの2人のうちメインの主人公になるのはどっちなんだろうか。
こうやって何度か会って、それなりに親しくはなってきてるんだけど
未だにそれがハッキリしてこない。それはちょっと拙いんだよねー。
「よーし、皆が無事バッジゲットしたお祝いにヒウンアイスを奢ってあげよう!
1個なんてケチな事は言わないよ?どーんと12個大人買いしちゃうからねー。」
「「「やったー!」」」
それぞれにハイタッチして喜んでる姿はなんだかトウヤ君とトウコちゃんみたい
主人公の雰囲気ってのはやっぱり似るものなんだろうか?
「んじゃ、ヒウンアイス屋さんに出発進行!って事で、ラルトス、ナビおね!」
右肩に乗ったラルトスがサブウェイマスター?って感じで指差しする。
それを見て3人がおー!とか感心してるけど、こんなの出来て当たり前だよ?
セントラルエリアを通る道順を避けて海側の外周へ向かう。
その道行で3人がジム戦前に起こった事をそれぞれに話してくれた。
「オレはプラズマ団を絶対に許さないっ!あいつらは泥棒と同じだ。
しかも奪ったポケモンを道具として扱いやがって…ふざけるなってんだよ!」
「2年前、沢山の凄い人達が集まって、やっつけたって聞いてたのに…
あの時は演説を聞いてそうかも?って思ったけど今は違うもん。
あの人達が悪い人達だってのはわたし達だけじゃなく、皆も知ってるもん。」
「うんうん、そうだよね!今度はどんな悪い事をしようとしてるんだろ?
でも、そんな事許されるわけ無い。きっと前みたいに誰かがやっつけるよ!」
「…案外君達がそのやっつける人になるかもしれないんじゃない?
なんだか色々プラズマ団と鉢合わせ?そんな感じになってるよね?」
3人の言葉を聞いておや?と思った。
一番主人公っぽいキョウヘイ君が誰かを頼ろうとする事を言ってるんだもん。
それじゃあメイちゃんが主人公になるんだろうか?
でも、メイちゃんは正直言ってそういう役目には向いていない様な気がする。
「そん時は遠慮なんかしないっ!あいつらを徹底的に叩き潰すっ!!」
「わたしはそんな事できません。ポケモン同士がバトル以外で戦うとか
人と人が争うとか、どうしてそんな悲しい事をしなくちゃならないのかな?」
「メイちゃんは優しいからね。ぼくはそんな凄い事出来るヤツじゃないです。」
「…まぁ危ない事は出来るだけ避けたいよねー。皆も気をつけてね?」
ヒウンアイス屋さんに到着して、好きなのを頼んで良いよーって言ったら
3人とも大喜びで真剣になって選んでるし、こーいうところは子供だよね。
私も適当にチョイスして、自分の分をダブルにしてもらって
残りをカップで注文をした後、ライブキャスターでと連絡をとった。
「もしもーし、今どこー?ポケセン戻ってるんだ、ちょうど良かった!
今ヒウンアイス屋さんでアイス12個の大人買いしちゃったんだけど
皆そこにいるんでしょ?私の方はもうちょっとかかるからさ…わかってる!
ラルトスにアイス持たせてそっちにテレポートさせるからさ
皆でそれ食べて待っててよ。んじゃ、そーいう事だから、また後でね!」
ラルトスにカップに入ったヒウンアイスを持たせて、ポケモンセンターまで
テレポートさせると、3人がこっちを見てた。ん?どーしたんだろ??
「良かった、実はもうちょっとさんと話がしたいって思ってたんです。」
「オレも!さんは元シンオウのチャンピオン代理なんだろ?
なんでイッシュになんて来たんだ?やめるなんてもったいないぜ!」
「うんうん、ここじゃなんだから…そうだセントラルエリアならベンチあるし
そこでもうちょっとお話きかせてもらえませんか?
ぼく達ここに来るまでの間も結構さんの事話してたんですよ!」
ちょーっと待った!話をするのは良いけどセントラルエリアは勘弁して!
それだけは断固として拒否したいぞー。
「セントラルエリアまでちょっと時間かかちゃうよね?どうせならどこかの…
カフェとかで話さない?皆の分は私がまたまた奢っちゃうよ?」
「こんなに買ってもらったんで十分です。今日はお天気もいいし
あそこなら緑も多いから気持ち良いと思うからピッタリだよ、キョウヘイ君。」
「メイちゃんもそう思った?それじゃアイスが溶けないうちに行きましょう!」
「だな、さんも社会人だからって無駄遣いは駄目なんだぜ!」
そう言って3人は私の手を取ってとか背中を押してどんどん歩き始めた。
うわーい、絶対避けたいのに、どーしてこーなるの?!
そのまま少し歩いていけばとうとうセントラルエリアに着いちゃって
うちらは近くのベンチに座って、ポケモンの話とかを始めた。
「さんってバトルサブウェイで働いてるんだ!
テレビで見てたけど、サブウェイマスターって格好良いよな!
バトルも凄え強かったし、あの大会で優勝したのも流石だって思ったぜ。」
「ぼくもテレビ見てた!さんがカントー代表とバトル中に倒れて
それでもバトルを続けるって言ってたのに驚いたけど、格好良かったです!」
「サブウェイマスターの人がカントー代表とのバトルの後、倒れちゃった
ダストダスに駆け寄って、手を取ってお疲れ様って言ってたのを見て
この人達ってバトルが強いだけじゃなくって優しいんだなって感動しました」
ちょっと前の事なのになんだかずっと前の事みたいに思っちゃうよ。
そっか、3人ともあれを見てたからやたらと私に構うのかな?
「バトルサブウェイって、廃人施設とか言われてるけど
そこで働いてる人達も根っこの部分は君達と同じだよ?バトルが好きってのと
ポケモンが好きって事、このどっちでも廃人って言えるかもだねー。」
電車の廃人もいるとは言わないでおこう。
でもテレビであの大会を見て、ノボリさんとクダリさんが言いたかった事が
ちゃんと伝わってるのがわかったから嬉しい。戻ったら二人にも話さなきゃ!
「メイちゃん、ヒュウ、次のジムは丁度ライモンシティだよ!」
「うおー!生カミツレさんに会える!燃えてきたぜっ!!」
「その前にもうちょっとポケモン達を育てなくっちゃ。
さん、ライモンシティに行った時にそちらにお邪魔しても良いですか?」
「勿論、3人とも大歓迎だよ。私も…一緒にジム戦してる人も
さぎょういんとして働いてるから総合案内所に来て、話を通しておくから。」
「「「はいっ(おうっ)!」」」
そうだった、次は地元…ってこういう言い方も変だけどライモンシティだった。
それなら有給取る必要もないかなー、昼休憩でジムトレーナーさんとバトルして
午後休憩にカミツレさんとってやれば大丈夫だよね。うん、そうしよう!
「それじゃ、友達待たせてるから私は…「先程のあなたっ!」…げっ!」
そろそろ戻らないとあの4人に怒られそうだからと思ったらコレだよ!
でも向こうの目的は私じゃないし?ここは大人しく状況を見守ればオッケー?
つーか、このまま3人には悪いけど全力でポケセンまで脱兎してぇえええ!
そんな私の葛藤なんて知りもしないこの人は相変わらずのテンションで
3人に向かって恒例の?マシンガントークを始めた。
ベンチに座ってヒウンアイスを食べながらその様子を見てるんだけど…
おーお、3人がドン引きしてるのに気が付いてないとか…空気読めよってんだ。
それぞれのポケモンを見せてもらって…つーか勝手に見て?頷いてたら
いきなりこっちを見たよ?うわーい、頼むから何も言わないで!
私は空気なんですよー。だから見えません、見えないったら見えないんだよ。
「!…いや、失敬!わたくしはアクロマという科学者です。」
メガネをちょっと直してからそのまま私の方を見て自己紹介をはじめた。
そーだね、私と話した時は名前を言ってなかったもんねー。
「研究テーマは[ポケモンの力は何によって引き出されるか?]
ポケモンの力を引き出すのは!それも、最大限に引き出すのは
トレーナーとの絆なのか、それとも別の手段なのか?
それをあなたと戦うことで確かめます………!よろしいですね?」
「「「え?」」」
「ではこの先、4番道路で会いましょう!」
待て、3人とも行くとも行かないとも言ってないぞ?って行っちゃったよ!
良いの?それで良いの?3人が行かなかったら一人待ちぼうけするの?!
「おい、どーする?」
「あの人下水道であった人だよね?悪い人じゃなさそうだけど…」
「変わった人だね。でもきっと待ってるよ?それなら行かなきゃ悪いよ。」
良い子達だなー、私なら絶対行かないぞー。
すっかり困った顔をして、私に向かってどうしようって視線を送ってきたけど
私が決めて良い問題じゃないと思うんだけどな。
「なんだか変わった人だったね。知らない人にはついてっちゃダメだよって
ホントは言うところなんだろーけど、皆が思ったようにすれば良いと思うよ?
んじゃ、友達結構待たせちゃってるから私はもう行くね。また会おうね!」
そう言ってから手を振って3人と別れてポケモンセンターへの道を歩く。
多分あの調子だと4番道路に皆で行くんだろうな…うん、頑張れ!
んで、今気がついたんだけど私も頑張らなくちゃなんないかもしんない。
「ラルトス先にテレポートさせちゃってどーすんだよ。
うわーい、初めての場所なんだから道なんてわかるわけないよ、ない!」
ライブキャスターでに回収を頼んで待つこと暫し
ネイティをつれたクダリさんと、リグレーをつれたノボリさんが来たんだけど
相変わらずそーいう所が抜けてるねって大笑いされちゃったよ!