三章・指差確認準備中!編
いちゃもんとカウンターとあれやこれ
ノーマルマルチの挑戦者はアデクさんとシロナだった!
どーしてこの組み合わせ?って思ったけど、すっごいバトルは大歓迎!
規定があるから負けちゃったけど、今度はスーパーでバトルしたいな。
駅に戻るまでの間に色々話をしようと思ったんだんだけど
二人共なんだか様子がおかしかった。
「アデク様とシロナ様は何故マルチに乗車したのでございますか?
お二人ならマルチよりもシングルやダブルの方がお好みかと…」
ノボリがそう言ってもおかしくないと思う。
誰だってこの二人の組み合わせを不思議に思うんじゃないかな。
「二人は部下に伝説のポケモンを所持したトレーナーがいる事を
知っておるのか?それも一人じゃない、複数だ。」
「アデクさん、私が先に言ったでしょう?
この二人はそれを知ってるし、彼等が悪用しない事も知ってるわ。
急にこんな話をしちゃってごめんなさいね、ちょっと問題発生で
イッシュのポケモン協会がゴタゴタしちゃってるらしいのよ…」
ノボリは席を立って、車掌の控え室に備え付けてあるここを映してる
モニターの音声スイッチをオフにした。
多分これはボク達に最初に聞いて欲しい話があるから
わざわざ二人はトレインに乗車したって考えた方が良いかもしんない。
達とポケモン協会って組み合わせに嫌な予感しかしないんだけど!
「これで外部にお話が漏れる心配はございません。
お二人共、詳しい内容をお聞かせいただけないでしょうか?」
「あのね、達はシンオウでもポケモン協会と揉めたって聞いてる。
もしかして、おんなじ理由でこっちでも協会と揉めそうなの?」
「詳しい話は私からさせてもらうわね。
白のサブウェイマスターさんの思ってる通りよ、シンオウの時と全く同じ
伝説のポケモン達を解放する様に説得して欲しいって頼まれたのよ。
それに応じない場合は強硬手段をとっても構わないって言われたわ。」
ボクとノボリは呆れるしかなかった。
シロナの話じゃ、なんでもエキシビジョンマッチに出場してたを
シンオウのポケモン博士達が見ていて、こっちに来てるって事で
貴重なポケモンが他地方にいる事に異議を申し立てたんだって
んで、ともイッシュにいる事がバレちゃって?
断固として神様ポケモンの回収をすべきだって感じみたい。
達が開放した場合、ポケモン達を輸送するまでの間は
こっちで生態調査なんかをやってても構わないって話になって
それにイッシュのポケモン博士達が飛びついちゃったって。
「それでは達がまるっきり悪人ではございませんか!」
ノボリがすっごく怒ってるけど、ボクも同じ位怒ってる。
だって神様ポケモン達は達と一緒にいたいから手持ちになったんだ。
それを第三者がどーこーいう方が絶対に変なのに、そんな事もわかんない?
違う、珍しいポケモンだから色々調べたいって気持ちの方が強いんだ。
それってネイティを実験台にしてた組織とおんなじじゃないのかな?
「あのね、アデクさんはを知ってるよね?バトルもしたよね?
神様ポケモンを持ってるのはとその友達なんだけど
アデクさんはそっちの言い分を信じてるの?」
「わしは…あのお嬢ちゃんのバトルを見て、実際に戦ってみて
とても連中が言ってる様な人物には見えなんだ…
その友が連中の言う様に伝説のポケモンを誑かしておるのなら
絶対に阻止するであろう?あの子はポケモンを大切にしておる。
あの子を嫌う様なポケモンもおらんだろうよ。」
良かった、アデクさんはちゃんとの事をわかってくれてる!
その人がどういう人かってのは、バトルをすれば良くわかる。
だからアデクさんがを疑うなんて絶対有り得ないって思ってた。
だけど、その後シロナはとんでもない事を教えてくれた。
「協会でちゃんとアララギ博士、英雄さんともう一人の女の子が
達がそんな事をするなんて有り得ないって猛抗議をしたわ。
でも、耳を貸そうともしなかった。ううん、四人とも騙されてるって…
ちゃんなんて泣いちゃって、ギーマが宥めるのが大変だったわよ。」
「トウヤ様、トウコ様達に知られてしまったのですか?
達は自分達の立場を理解して、他言無用としておりましたのに。
それを何故そちらは簡単に公表してしまうのですか!」
「ノボリ落ち着いて!」
「ですがクダリ、が知ればどう考えるかわかるでしょう?
そして今後、三人が取る行動など目に見えているでしょう!」
「そんな事わかってる。だけど問題はそれだけじゃないよね?
協会がすっごい絆で結ばれてるトレーナーとポケモンを引き離す事
それを力ずくででもさせようとしてるなんて、どういうつもりなの?
あー、別に良いよ。何を言ってもどーせ言い訳にしか聞こえないし?」
ノボリはの事を心配してるんだろうけど
それ以外だってこの事は絶対に許される事じゃないんだ。
それをポケモンとトレーナーを一番理解してなくちゃならない協会が
やろうとしてるって事がボクには信じられないし許せない。
最悪協会はギアステに圧力をかけてくるかもしんない。
そーなったら、ノボリも考えてる通りボク達に迷惑をかけられないって
三人はここを出て行くだろう。ボク達が止めてもそうするはずだ。
考えろボク!こんな馬鹿げた事を終結させるには?その方法は?!
『こちらです。両ボス、下車後にシロナとアデクさんを連れて
執務室へ、こっちにもお客さんが来てるんで合わせてお話があります。』
ピッって電子音の後にボクとノボリのインカムにの声が聞こえた。
お客さんが来てるって、まさか協会の人達が来てるって事なの?
二人で顔を見合わせたんだけど、どっちも何も言えない。
「どうした?なにか通信が入ったような気がしたんだが…」
「あぁ、失礼いたしました。お二人を応接室に案内して欲しいと
神ポケモンを所持しております部下からの連絡でございます。
なんでもあちらの方にもお客様がいらっしゃった様でございまして
合流してからお話があるそうでございます。」
「ちょっと待って、協会は私達に一任するって言ってたのよ?」
「シロナ、あいつらならやりかねんだろう。
神だろうが伝説だろうがポケモンには変わりがないのが
連中には理解できんのだ。やはりわしは今回のやり方は気に入らん。」
「だけどアデクさん、それなら私達が来た意味がなくなるわ!
私もこんなやり方大嫌いよ、だけど無視する事も出来ないから
達を交えて何か良い方法がないかって相談する為に来たのよ?!」
どうやらシロナもアデクさんも協会側ってわけじゃないみたい。
立場とか色々あるから仕方なくって事なんだろうな。
達の事をわかってくれる人がいる事にボクはちょっとホッとした。
「どっちみち、向こうのお客が誰かわかんないし行くしかないと思う。
二人共、トレインを降りたらボク達についてきて。」
重苦しい雰囲気のトレインの中で、何か言おうとする人はいなかった。
ここにいる全員、協会のやり方がおかしいって事がわかってるから。
だけど、それを変えられるだけの理由も力も無いのもわかってるから。
暫くして、トレインがホームに到着してボク達は執務室へ向かった。
シロナとアデクさんを見て、お客様だけじゃなく職員達も驚いてるけど
今はそんな事を気にするだけの余裕も無かった。
「ただ今戻りました。、言われた通りにアデク様とシロナ様を
こちらにご案内いたしました。私達にお客様とはどなたでございますか?」
一瞬ドアを開けるのを躊躇ったけど、そんな事してもどーしようもないし
覚悟を決めてボク達は執務室へ入った。
ノボリの声に、応接スペースからがやってきて後ろの二人を見て
一礼をしてから顔を上げたんだけど、その目はなんだか凄く怒ってる?
「お疲れ様です両ボス、客人はどちらかと言うと俺等になんですが
色々露見しちまった以上、皆さんに話がありまして。」
そのまま応接スペースに移動して、そこにいたお客様をみて驚いた。
そこにはにしがみついて帽子を深くかぶったトウヤと
同じ様ににしがみついて泣きじゃくってるトウコがいて
反対側のソファーではアララギ博士が困った顔をしてこっちを見てた。
「アララギ、貴女まさか協会に言われて来たの?!
貴女だってこの事は納得できないって言ってたじゃない!」
「シロナ、違うのよ。私はトウヤ君とトウコちゃんが
協会の言った事が信じられないからってここに押しかけるのを止めようと…
でも結局止められなくて、三人に迷惑かけちゃったのよ。」
「トウヤにトウコ、この件はわしに任せろと言っておいただろう。」
「そんな事言ったって、オレもトウコも納得できません!
なんで…どうしてあの人達はわからないんだ?さんは
自分が危険な目にあってでもポケモンを守ろうとする様な人なのに!
そんな人がポケモンを騙したりなんかするわけないのに!!」
「さんってさんの友達もそれを言ったら
仲間扱いされて大変なんですよ?!
それだけじゃなくてギーマさんまで謹慎処分とか大変な事になってて
そんなやり方見ちゃったら、黙ってなんていられません!
どうして?なんでこんな酷い事をするの?できるの…っ?」
「なんでございますかそれは…」
ノボリの顔色が変わった、その位怒ってる。
これはハッキリと達を悪者扱いしちゃってるし、それだけじゃない
やギーマさんまで巻き込んじゃってる?
そんなやり方が許されるとか絶対おかしいってば!
を見ればすっごく辛そうな顔してる。
ゴメンネってトウヤとトウコに言ってるけど、謝る必要なんてないでしょ?
は立ちっぱなしだったシロナとアデクさんをソファーに座らせて
二人にコーヒーを出してるんだけど、その顔からは何にも読み取れない。
そしてはボク達の方を見てゆっくりと話し始めた。
「ボス達、なんだか色々大変な事になってしまってる様ですみません。
こっちの協会の言い分ははっきりいってシンオウの時と同じなんで
俺等がこれからやる事ははもう決まってるんです。」
「あのね、聞いても良い?三人ともここを辞めるって考えてないよね?
ボクもノボリもこんなやり方認めないし許すつもりもない。
大丈夫、三人ともボク達の大事な友達で部下。絶対に守るから!」
「お気持ちは嬉しいですけど、これは俺等に売られた喧嘩です。
俺は売られた喧嘩は買う主義なんで、徹底的にやらせてもらいます。」
の後ろで腕組みをして立ったままはそう言うと笑った。
だけど目は全然笑ってない、むしろすっごく怒ってる。
「俺達だけじゃない、やギーマさんにまで手を出すなんて
よっぽど痛い目に合いたいようだから希望通りにしてあげるつもりだよ。
それと、ここを辞める事も考えてないから安心して欲しいな。」
「そうだな、そんな事をする必要もないだろう。
あぁ、アデクさんは初めましてですね。俺は、ここで課長をやってます。
そして、ご存知だと思いますがシンオウの伝説ポケモンも持っています。」
「わしの事は知ってる様だから説明する必要はないだろうが
、あまり無茶をするな。連中は強硬手段も辞さないと言っておる。」
「強硬手段?はっ!笑わせてくれるね、そんなものは俺達には無意味だよ。
むしろそちらのご希望通り、伝説のポケモンを出してあげるよ。
俺達はトレーナーだからねバトルでカタをつけ様じゃないか。」
「バトルって…、貴方達まさか!?」
「シロナもアデクさんも後はトウヤ君、トウコちゃん、アララギ博士は
あまりこちらと親しくしていると、立場的にまずいからね。
むしろ、皆さんには向こう側で頑張ってもらおうかな?」
「だな、心配かけて済みません。お気持ちはとても嬉しいですが
俺等はこういう事のあしらい方にはぶっちゃけ慣れてますんで。
まぁ、こう何度も繰り返されるのも飽きたんで、決着をつけます。」
それから二人が出した提案に、ボクとノボリだけじゃない
ここにいる全員が驚きすぎてなんにも言えなくなった。