二章・強者達の夢の競演編 -すっごい人逹大集合!-

二章・強者達の夢の競演編

すっごい人逹大集合!



エレベーターが止まって、ドアが開いた時に丁度が廊下に出てた。

ボク達を見つけると軽く手を上げながら近づいてきたんだけど

後ろにいる人達を見て、ピタッと止まったちゃった。



「お前等が遊びに来るのは聞いてるが…後ろの面子は?」



「ダイゴとミクリとグリーンとレッド。の知り合いだよね?

パーティで色々と話をさせてもらって仲良くなった!

二人の部屋に遊びに行くって言ったら、一緒に来たいって言ったから来た。」



ボクの言葉に、はやっぱりって感じで苦笑いしてる。

そーいえば、もボク達だけで済めば良いけどって言ってたから

こうなるって、前々から予想してたのかな?



、何かあったの?あら貴方逹は…」



「参加者が粗方揃ってるってのも凄いな。全員と顔見知りなんだろう?

レッド、グリーン久しぶり、レッドは相変わらず山に篭ってるのか?」



「ワタルもイブキも俺抜きで話をしないでくれ。

ノボリ、クダリ、それとトウヤ君に紹介するな。

この二人はジョウト代表のワタルとイブキで、俺の知り合いなんだ。」



ちょっと待って、ホントに参加地方の代表が殆ど揃っちゃってる?

んでは、ってか…もだと思うんだけど、全員と知り合い?

ボクとノボリとトウヤがそれぞれに挨拶してから

ここで立ち話もって事で、全員で逹の部屋に行く事になった。



「あ、俺ちょっとトウコ呼んできたいんですけど、さん

あいつもご一緒させてもらって良いですか?」



「あぁ、一人で部屋にいたってつまらないだろうし、可愛そうだしな。

大人数が嫌じゃなければ、俺もも全然構わないぞ?」



「やった!んじゃ、早速呼んできます!」



トウヤはトウコを呼びに部屋に向かってったけど、残ったボク達はそのまま

逹の部屋にお邪魔した。



「お邪魔いたします。、やはり貴方の予想通りに人数が増えましたよ?

事前にお知らせはいたしませんでしたが、構いませんよね?」



ノボリが声をかけて皆で中に入れば、ベッドの上で苦笑いしてるがいた。

すっかりリラックスモード?眼鏡も外してるし、前髪もおろしてる。



「どうせこうなるって思ってたから、構わねぇよ。

顔見知り全員勢揃いとか勘弁してくれと言いてぇ所だが、仕方がねぇだろう?」



「…?」



「レッド、おれも同じ事を今言おうと思ったぞ。

なぁ、その格好と口調…マジでなのか?」



レッドとグリーンがビックリしてに声をかけたけど

他の人達もビックリしてる。皆、の普段の姿を知らないんだ。

はため息をついてから、ベッドサイドに置いてあった眼鏡をかけて

髪を手櫛でかきあげると、ニヤリと笑いながら皆の方に向き直った。



「…ったく、めんどくせぇな…

…全く、ノボリ逹以外は俺の普段の格好も口調も知らないから

驚くのは仕方が無いとは思うけど、ちょっと大袈裟じゃないのかな?」



「あぁ、確かにですね。」



口調を変えたにミクリが納得した様に呟いたら、全員同じ様に頷いた。



「ちょっと手狭になってるが、ベッドでもどこでも構わないから座ってくれ

お、トウヤ君おかえり。トウコちゃんいらっしゃい。」



が皆を部屋の奥に招き入れた時に丁度トウヤがトウコを連れてきた。

トウコは先にトウヤから話を聞いてたんだろうな。

このすっごい面子を見ても全然緊張してない。むしろ興奮してる?

そんな感じで目をキラキラさせてるし、ある意味大物だよね!



「お邪魔しまっす!うわー、改めて見ると豪華メンバー勢揃いですね!」



「皆さん初めまして!トウヤと双子してるトウコって言います。

さん、さんお招きありがとうございます!

うわー、ホントに凄い人逹だ!ちょっとトウヤ、皆強そうだよ!

トウヤ良いなー、羨ましいなー、ワタシもバトルしたい!」



「オマエはそれしか言わないのかよ!そんなの当たり前だろ?!」



「元気があって可愛いわね。初めまして、わたしはイブキ。

こっちのジョウトチャンピオンのワタルのパートナーを務めるわ。

ちなみに、わたしとワタルは従兄妹なの。よろしくね?」



それぞれに自己紹介をしながら、皆が色んな話を始める。

自分達のポケモンの事、それぞれのポケモン達の印象なんかは

すっごく面白くって、ボクもノボリも涙が出るくらい笑っちゃった。


が皆にサイコソーダとかミックスオレの他に、ちょっとしたつまみ?

そんなのを出して皆に勧めてる。それをは黙って見てるだけだった。

普段とは逆の二人の行動に、ボクは首を傾げた。

だって、いっつも皆の世話をこれでもかって焼くのは

トウヤとかトウコには、いつも通りに話したり笑ったりしてるけど

それも、ボク達と一緒の時とはちょっと違うし…



「クダリ、の立ち位置が逆なのが不思議なのでしょう?」



ノボリがボクに小さな声で話しかけてきた。

やっぱりノボリもおんなじ事を感じてたんだ。うん、だって変だよね?

ボクが頷いたら、ノボリはボクの隣に座って周りを見ながら頷いてる。



「私達には不思議に思える光景ですが、皆様はそうは思ってない様ですね。

恐らくは、二人は皆様の前ではこの様な感じだったのでございましょう。」



「あ、そっか。さっきの見て、皆驚いてた。

それに、前には言ってた。は他人からの干渉を凄く嫌がるって。

ボク達とは普通にしてるから、すっかり忘れてた。」



「えぇ、私もでございます。

そして、もいつも以上に気を使ってらっしゃる様な…」



「これがのチョロネコ達なのかな?

こんな感じだったらボク達もすっかり騙されてたかもしんない。」



ノボリに言ってて、自分で納得しちゃった。

確かにぱっと見だと、普通にしてる。だからトウヤもトウコも

二人の変化に気が付いてない。一緒に楽しそうに笑ってる。

友達同士で普通に話をして、盛り上がってる様にしか見えない。

でもボク達が見れば、二人がしっかり線引きしてるのがわかる。



「私、にも言ったのですが…そこまで身構える必要があるのでしょうか?

今日知り合ったばかりでございますが、皆様とても良い方でらっしゃるのに…」



「何か他に原因っていうか、そんなのがあるのかもしんない。

だけどさ、今はまだそれをボク達が聞いて良い事じゃ無い様な気がする。」



皆の輪からちょっと離れて、二人でそんな事を話してたら。

トウコがの傍に寄って行った。



さん、トウヤから聞いたんですけど、さん大丈夫なんですか?

パーティ会場でも具合が悪そうだったって聞いて心配で…

もしかしてあの時の怪我っていうか、病気ってまだ治ってないんですか?」



「あぁ、あの病気っていうか症状は、人によるんだけど

ふらつきが残って、それがとれるのって結構時間がかかるんだ。

そうだ、トウコちゃんに頼んでも良いかな?

には事前に薬を渡してあるんだけど、効き目が弱い時の為にって

別な薬を持ってきてるんだよね。それを渡して来てもらえるかい?」



そう言うと、は立ち上がってクローゼットからカバンを取り出すと

小さなピルケースに入った薬を何個か取り出した。

そしてその薬をトウコに渡して何か色々と言ってる。



「あ、オレも一緒に行きます!時間も時間だしそのまま部屋に戻りますね。

皆さん、色んな話が出来てすげー楽しかったです!それではっ!!」



…トウヤってホントの事になると余裕が無いってか必死だよね。

薬を受け取ったトウコを急き立てる様にして、挨拶もそこそこに出ていった。



「どっちも、とっても元気な子逹よね。

男の子の方が英雄なんでしょう?なんだか全然そんな風には見えないわね。」



「イブキ、失礼だぞ。おれは好きだな、何にでも真っ直ぐでさ。」



「…大丈夫なのか?」



「レッド、主語と述語って知ってるか?そこはは大丈夫なのか?だろ!

まぁ、ドクターがついてるんだったら大丈夫だろ、無駄に優秀だもんな!」



「グリーン、俺はもうドクターじゃない。今は作業員っていうか事務員だよ。

まぁ資格は生きてるから、こうやって色々する事もあるけどね。」



「勿体無いだろー!救急のエキスパートとか言われてたのによ。」



グリーンがの肩をバシバシ叩きながら凄い事を言ってる。

救急のエキスパートって、医療の最前線で活躍してたって事だよね?

話には聞いてたけど、そんなに凄腕のドクターだったんだ。

うわー、すっごい人をボク達ってば事務員に使ってる?



「彼は私達の職場での部署設立に、どうしても必要な資格を持ってらして

こちらからお願いして、職員になっていただいたのでございます。

それほどの素晴らしいドクターとは知らずに…、申し訳ありません。」



ボクもごめんなさいって思ったから、ノボリと一緒に謝った。

そしたらは何でもないって感じで首を横に振った。



「ノボリもクダリも気にするな。俺はドクターはとっくにやめてたんだ。

イッシュにきてすぐにジム戦に挑戦したけど、それが終わった後

仕事をどうしようかって思ってたから、丁度良くて助かった位だよ。

あぁ、未成年組がいなくなったからアルコール解禁で良いよね?

だけど、飲むのは俺達だけだからね、皆は明日に響いたら大変だろう?」



皆が飲んでたグラスとかをのゴチルゼルが片付けてて

の声を聞いたら、冷蔵庫からビールとか持ってきたよ!

うわー、ゴチルゼルってこんな事もできるとか、初めて知った!



、そのポケモンは…彼女の?」



ミクリがすっごく辛そうな感じでに声をかけた。

のゴチルゼルは不思議な子、だってテレポートを覚えてるんだもん。

でも、彼女って誰?元々の手持ちじゃないの?

それにホウエン地方にゴチルゼルは生息してないと思ったんだけど。



「あの災害…いや人災の中でボールから飛び出してテレポートで

、きみのいる病院に運んでくれたよね。

マスターだけじゃない、周りに居たぼく逹も一緒に…。」



ダイゴがゴチルゼルにありがとう、にはごめんなさいって言ってる。

はちょっとだけ顔を歪ませたけど、すぐに首を振って笑う。



「このポケモンはテレポートを覚えるはずがないんだよ。

あいつを助けたくって奇跡を起こしたけど、俺は奇跡を起こせなかった。

助けたい命を救えないドクターなんて、必要ないから辞めたんだよ。」



そう言えば聞いたことがある。ホウエン地方でどこかの組織が

伝説のポケモンを悪い事に使おうとして天変地異?が起こったって。

その組織はチャンピオンとか凄腕のトレーナーが壊滅させたって…

もしかして、それがのミッションだったの?

そして、その天変地異では誰かを亡くしてしまったの?



「あぁ、せっかくの再会なのに暗い話になってすまないね。

そういえば、ダイゴはまだ石集めをやめていないのかい?」



「石の収集はぼくのライフワークだよ?やめるなんて考えた事もないね。

そういえば、カロス地方には不思議な石があるらしいよ。

なんでもある特定のポケモンをバトルの時だけ更に進化させるんだって」



「…進化?」



「あぁ、リザードンやガブリアスがその進化をしたって聞いてる。

ドラゴン使いとしては、どんな仕組みになってるのか興味あるな。」



「あぁその話なら、おれもカロス地方に留学してたから知ってるぜ?

ゲンガー、クチート、バシャーモなんかも報告があったらしい。」



「なんと!それは是非とも拝見してバトルしとうございます!」



「ふふっ、ノボリは自分のポケモンを進化させたい気持ちよりも

バトルしたいって気持ちの方が強いんだ?」



当たり前の事を聞いてる。ボク逹はバトル廃人って呼ばれてる。

だから、そんな凄いポケモンがいるならバトルしたいって思うのは当然。」



「あら、バトルしてみたいと思ってるのは貴方逹だけじゃないわよ。

わたしも…そして、ここにいる全員が思ってる事でしょう?」



「チャンピオンとか、そう言う奴は大抵バトル馬鹿だからな。」



、一番のバトル馬鹿の癖に、他人事みたいに言うな!」



「…だな。」



が無理やりだけど、話を変えた事から、すっごい話が聞けた。

新しい進化とか、ボクも見てみたい、バトルしたいって思った。

その後も色々話は盛り上がって、すっかり遅くなってしまって

明日のバトルがあるからって、部屋を出る事にした。



「久しぶりに二人に会えて楽しかった!

、昔は結構とんがってたけど、今の方がおれは好きだぜ?

友達とか色々聞いて、マジかって思ったけど納得した。

今度は酒でも飲みながら話そうぜ?んじゃな、バイビー!」



他の人逹が帰って、最後にグリーンが達の方をみて笑いながら部屋を出た。

後に残ったのはボク達と逹なんだけど、二人はドアが閉まった途端に

すっごい大笑いを始めちゃったよ!



「うはははは!あいつ、まだバイビーとか言ってんのか!」



「ぶははは!大人ぶって格好つけてるみてぇだが、全く変わってねぇだろう!」



その顔はボク達の知ってる友達としてのだった。

皆で話してる途中から雰囲気が変わってきてたのに気が付いてたんだよね。

それを見て、ワタルとかイブキとか他の皆がなんだか嬉しそうにしてて

もっといろんな話をして盛り上がっちゃったんだけど

これって二人にとっても、すっごく良い事なんじゃないかな?



「この短時間で凄い話を聞いた様な気がいたしますねぇ…」



「うん、ボク達の知らない事はいっぱいある。

でも、こうやって誰かに教えてもらったりするのって良いよね!」



とおんなじ、ボク達も今回の参加に色々身構えてた。

チョロネコを知らないうちに背負ってたのかもしんない。


こうやって、いっつも誰かと仲良くなれるんだったら良いのに。

そうすれば、ボクもノボリももっと先に進む事が出来るんだろうな。

ボク達が自分から変わっていけば、それが出来るのかな?