二章・東奔西走編
サブウェイボスとの打ち合わせ
白と黒の大魔王から届いた書類を片手に執務室に戻ったら
がゴチルゼルちゃんを出して、地図を見ていた。
「おう、話は全て聞かせてもらった。」
「それ、どこの正義の味方の台詞よ?って、マジで勘弁して欲しいよ。
移動手段が乗り物を使わなきゃならないとかだったら、私は無理。
そん時はが行ってよね。って、ゴッちゃん出してどーしたの?」
「最悪テレポートでどうにかできるかもしれねぇ。
その場合のこいつの負担がどの位かかるかってのを確認してたところだ。」
地図を見て、ライモンシテイからユノーヴァのニンバスシティまでの
直線距離を計算して、更になんだか計算してる。
いくらのゴッちゃんが優秀だからって、そんな負担は駄目でしょー。
「ちょっと待って、ゴチルゼルってテレポートなんて覚えない。」
白ボスが驚いた様にとゴッちゃんを交互に見る。
そりゃそうだよね、テレポートを覚えてるゴチルゼルなんて
世界中探してもこの子しかいないよ。
「…こいつは奇跡を起こしたって事にしといてくれ。
、時間の方は大丈夫なのか?向こうの準備は終わってるからな。」
「…あぁ、そうだな。黒ボス、そろそろ会議の時間になります。
まだインゴ達とチャットが繋がらないんですか?」
「いえ、繋がってはいるのですが応答がないので、恐らくバトル中でしょう。」
「あー、繋いで頂いたんでしたら後は私がやります。
ボス達とたちは、会議へ行って下さい。、ファイト!」
3人が執務室を出た後、コーヒーを入れてに渡す。
隣のゴッちゃんが心配そうに見てるよ?
「ありがとよ。奇跡か、ホントに起きたんだったらどんなに良かったか…
まぁ、今更何を言っても仕方がねぇんだがな。」
苦笑いをするに、かける言葉なんて私はないよ。
代わりにゴッちゃんを撫でて抱きしめる。ちょっと驚いたみたいだけど
すぐに柔らかく抱きしめ返してくれるとか、ホントに可愛いよ。
私逹はこうやって、何度ポケモン達に救われたかわかんないもんね。
「Hello!エメットだヨ。ノボリが連絡欲しいなんて珍しい…なーんてネ!
どうせ、書類の事デショ?って?相変わらずCuteダネ!」
しんみりした空気をぶち壊すとか、まぁ今はグッジョブですエメットさん。
だけど、その晴れやかな顔はすっごくムカつくんですけど!
「リップサービスはいりませんから、燃えるゴミと一緒に捨てて下さい。
ちょっと色々と教えて欲しい事があるんですが、その前に…
よくもインゴさん共々謀りやがりましたね?そっちに行ったら殴る!」
「女のコがそんな事を言っちゃ駄目ダヨ。こっちに来てくれるんだよネ?
色々と話して決めたいケド、は?」
…まぁ、確かには課長さんだからね。
トップ同士で話すのが通例っちゃ通例なんだけどさ。
正直言えば、この仕事に上下が関係するのは資格と経験年数で
そのどちらも私の方がより上だったりするんだよ、ホントは。
「保温…熱絶縁と空調に関しては課長から一任されてますが、
私では役不足でしょうか?それなら課長は会議中で不在です。」
「No Problem!問題無いヨ。早速話を進めるケド、いつからにスル?」
「そちらの損失を最小限にしたいので、厨房の休みは近々ありますか?
確認したいのは、ダクトに問題は?最近ダクト洗浄したのはいつですか?
材料の発注をそちらの業者にお願いしたいんですが、ダクトのサイズ…
図面とかを、今見る事ってできますか?
ボードも必要量と材質についてとか検討して決めたいです。」
自分で聞きたい事を言いながら、それをメモ書きしておく。
そうじゃないと後で聞き忘れとか出てくると困るのは自分だからね!
エメットさんも同じ様な事をしてて、後はインカムで誰かと話してるから
インゴさんと連絡とってるのかな。画面の向こうで色々と用意してる。
「お待たせ!ダクトに問題は無いヨ。これはインゴが確認シテル。
ダクト洗浄はボク達がボスに就任してからは無いネ。
材料の発注は外注業者任せだったカラ、わかんないんだよネ。
図面はのパソコンに送ったから見て欲しいナ。
後、厨房の休みなんだケド、一週間後に一日ダケあるヨ。」
突貫作業のフラグが立ちました!ってかこん畜生めが!!
思わず持ってたペンを折りそうになったでしょーが。
「うわーい、超ハードスケジュールですね!
えっと、材料についてなんですが…そちらにデボンコーポレーションは
あ、取引してます?やった!それなら安心です。こっちも同じですから。」
石オタクなあの人は、伊達に社長をやってないって事か。
随分あちこちに手を広げてるとか凄いよね。うちらは助かるけど。
ノボリさんのデスクから離れて、自分のパソコンに送られてきた
厨房の図面をプリントアウトしてから、画面の前に座る。
ダクトの長さもこっちに比べたら短いみたい。
向こうの書類の業者の見積もりで材料の確認をしてみるけど、
どの業者もそれ程数量が変わらないみたいだから、信用できるかなぁ。
いや、やめた。どっちみち先に行って見積もりしないと無理だわ。
「エメットさん、つかぬ事をお聞きしますが…ってインゴさん?
バトルは終わったんですか?」
「非常につまらないバトルでゴザイマシタ。
達ハ、こちらにいつから出向するのデスカ?」
画面が白から黒に変わってちょっとビックリしたのは内緒。
いやー、隠しても仕方のない事だからぶっちゃけて言うしかないよね。
「えっとですね、そちらに向かうのにポケモンの空を飛ぶでも可能ですか?
作業する前に材料の見積もりと下準備というか段取りしたいので
一度そちらにお邪魔したいんですよ。
後、こちらの状況が結構しんどいので出向は無理です。
その代わり、出張なら可能ですのでその様に考えて下さい。」
「Hmm…、空を飛ぶは難しいと思いマス。テレポートなら可能デショウ。
こちらから迎えに行きますノデ、その時に高個体のエスパータイプを
同行スレバ、その後は自由にコチラへ行き来できるのデハ?」
煙草に火をつけながら思案顔する姿も決まってるよ、イケメンめ。
って、そっちは室内でも喫煙できるんだ。それは嬉しいかもしんない。
「その条件はクリアできます。実は私は乗り物酔いが酷いんですよ。
だから、私が行くとなれば乗り物使用はしたくないんです。ってか無理!
見積もりについては、その後の材料発注を考えると明日には
そちらに行かないと間に合わないかもしれませんね。」
「了解デス。では明日のいつ頃迎えに行きまショウカ?
ワタクシ達はいつでも構いまセン。」
「そーですね、午後イチでどうでしょうか?
先に行って、周囲の確認を昼食の繁忙時終了するまでにやって、
その後でダクトの方を見させてもらいます。
デボンの営業時間内に見積もりを作って、材料発注までやりたいです。
こちらからは、私が行きますのでよろしく!って、?」
「ちょっと待て、てめぇはテレポートだって結構しんどいだろうが。
何かあった時に対応できるように俺も行くからな。
インゴ、こっちからは俺との2名が行く。」
今まで私のやり取りを黙って見てたが、傍に来てインゴさんに言う。
まぁ、テレポートのあの浮遊感?そんなのが正直ダメな時もあるからねー。
ホント、困った体質だよ。
「ワカリマシタ。では明日、正午に迎えにまいりマス。
二人共、エスパータイプのポケモンを同行させて下サイ。」
「了解でっす!では細かい事は、明日そちらに行った時にでも。
それでは失礼しますね。インゴさんもエメットさんもお仕事頑張ってね。」
「…フフッ、有難うございマス。明日会えるのを楽しみにしていマス。」
「ボクはいつも頑張ってるヨ?明日迎えに行くから待っててネ!」
それを最後に、チャットをオフにしてパソコンをスリープモードにする。
さて、これから出張の書類とか色々作らなきゃ。めんどくさいよねー。
黒ボスのデスクを離れて、自分のデスクに戻ってから
書いてたメモに内容毎のラインを色分けしながら引いていく。
それを横で見てたが溜息をつきながらココアをくれた。わーい。
「あー、美味くて生き返る!しかしこっちの業者ってマジで使えねーよね。
職人としての誇りはどこへ行ったんだってーの。」
「誇りはログアウトしましたってか?確かにひでぇな。
それにしても、こっちでは突貫しなかったが、向こうは無理だろ?
お、接待の呼び出しがきたから、ちょっと遊んでくるぜ。」
「状況が状況だから覚悟はしてるけど、突貫までは行かないと思うよ。
って、チャレンジャー頑張れ!いってらっしゃい。」
も部屋から出て、昼と同じ様に一人になったけど忙しいぞー。
明日の分と、10日後の分の出張の予定を書式に起こして
出張の申請書みたいなものを作っておく。
こっちの材料業者に連絡して、ユノーヴァでの材料について言えば、
向こうに連絡して、同じ単価で取引出来る様にしてくれるとか、ラッキー!
忙しいのは確かだけど、嫌いじゃない。やだ、ワーカーホリック?
確かに、仕事は好きだから否定できないのが辛いけど、仕方ないね。
さて、あっちに行っても頑張って良い仕事をしなくちゃね!