一章・共闘!ギアステ大掃除編
完全無欠な待機組
朝礼が終わってボスと俺は執務室へ戻ってきた。
今日は、俺の予定は書類作成と整理のみにしてある。
から連絡が来れば、例の目的地に行って俺等もひと暴れする予定だ。
そろそろマンションを出た頃だろうな。
いつ連絡が入ってきても良い様に、俺は作業服から私服に着替えてある。
そして、も同様にだ。流石にギアステの制服のまま暴れられないからな
のマナーモードにしてあったライブキャスターが着信を伝える。
ボタン操作をして画面をみては黙って頷いた後に地図を広げて
が言っている現在地点にチェックを入れた。
さて、楽しい遊びの時間の始まりだ。
一昨日は暴れ足りなかったからな、今日は全力でいかせてもらうぞ!
「クラウド聞こえますか?現在のシングルのチャレンジャーの有無と
いらっしゃる場合、その状況を報告してくださいまし。」
「ラムセスー、ダブルの方も教えて!シンゲン、マルチの情報もだよ!」
『こちらクラウド、ノーマルシングルはチャレンジャーの受付したさかい、
こっちはわしらが全力でお相手させてもらうでー。
スーパーは今の所チャレンジャーの受付はしとらへん。
黒ボス、しっかり気張ってこなあかんで!』
『こちらラムセス、ノーマルダブルは受付は無いのさ。
ただ、スーパーダブルが現在2両目に入ったところだけれど
こっちも全力でお相手して下車してもらうから、任せればいいのさ。』
『シンゲン デス。マルチ、スーパーマルチ共ニ
チャレンジャーガ 順調ニ勝利シテマスガ 最終車両ニハ到達サセマセン。
ボス達ハ、ブッ潰スッテ気持チヲ 貫キトオシテ下サイ。』
「「了解(しました)。よろしく(ね!)(お願い致します。)」」
いつの間にかボス達も私服になっていて、オマケにサングラスまでしてる。
まさか…いや、多分そうなんだろうが、改めて質問したくないぞ!
「黒ボスも白ボスも、この件は俺達に任せて欲しいね。
貴方達はこういう荒事には向いてないと思うんだけど。」
が呆れたように首を振って二人に言い聞かせてるが
そんな事を聞くような相手じゃないって事も…わかってるよなぁ。
「私達はリアルバトルも得意でございます。
こういう仕事柄、人から恨みを買う事も多々ございますので
護身術その他は、徹底的に修得済ですから問題ございません。
むしろ、参加させなければ貴方達の外出も認めませんよ?」
それは思い切り職権乱用だと思うぞ!
どうしたもんかと考えていれば、クダリも横で指をバキバキ鳴らしている。
「ボク達今日の事、駅員に話した。あ、全部じゃない。
が変な連中に狙われてる。それを達が食い止めようとしてる。
そんな感じで言っただけ。そしたら皆、なんて言ったかわかる?」
俺とは顔を見合わせてから思わず苦笑いした。
あの仲間思いの連中の言う事なんて、簡単に予想ができるってもんだ。
「私達もその連中を食い止めたいと申した所、トレインの方は任せろと
全員にその様におっしゃっていただけました。」
「うん!に傷一つでもつけたら許さないって言われた。
そんな事になったら一ヶ月間、職員全員分のAランチを奢らせるって。
ボク、それだけは絶対に避けたい。だから一緒に行く。」
あー、なんだろうな…もう、どうでもいいやって感じか?
出かける前から疲労感に襲われるとか、勘弁して欲しいぞ。
隣ではいつも使っている物じゃないライブキャスターを取り出した。
「あれ、そのライブキャスターってどうしたの?」
「これは色々と面倒事用に使ってるプリペイド式の物ですよ。
…おう、マイケル昨日ぶりだな。兄弟分どもがやっぱり馬鹿やりやがったぞ。
宣言してた通り、無傷じゃ済まさねぇからな。
場所?○○-△-□の廃材置き場だ。別に来るのは構わねぇが
てめぇの目の前だからって、手加減なんざしねぇからな。
10分で向かうだと?やめてくれ、俺達の遊ぶ時間が少ねぇだろうが。
…わかった20分で譲歩してやるよ。おう、じゃあな。」
相手は昨日言ってたヤングマフィアの兄貴分って奴か。
この口調からすると結構仲が良いみたいだな。
「…、奴らが動いたぞ。てめぇはもう動けるのか?
あぁ?!逮捕令状取れって言われてもたついてるだと?
んなモンいらねぇよ。現行犯逮捕すりゃいいだけだ。
襲撃のタレコミが入ったとか言えば済むだろうが!
おう、メンツ揃えてだったら…遅すぎだ馬鹿。
そんな時間だったら、俺達が相手を再起不能にしちまうだろうが。
30分以内に来いよ、それじゃなきゃ相手の生命は取り敢えず保証するが
それ以外の保証はしねぇからな。さっさと準備しやがれ!」
内容の過激さにドン引きしたのか、ボス達が呆然としてる。
まぁ俺等のこんな姿なんて、見せたこと無いから仕方がないだろうな。
はそんな事関係無いって感じで普通にボス達を手招いた。
デスクの上にある地図を見せて一番警察に近いルートを指差す。
「恐らくはこのルートを使います。
目的地までの最短距離で、警察からも一番近いですからね。
今はまだその地点に向かってる最中でしょう。
で、あいつの逃げ足を考えればもっと早いかもしれませんが、
この地点から目的地までの時間が5分ちょい位かかります。
目的地に入った時には俺達もその場に到着しているつもりです。」
「…追い詰めたと勘違いしてる相手を待ち伏せするのでございますね?
ところで、相手へのダメージはどの位まで許されるのでしょうか?
私、加減が下手でついついやり過ぎてしまう傾向があるのですが…」
「取り敢えず、過剰防衛で訴えられない程度まではオッケー?
もしかすると肋骨の何本かとか、やっちゃうかもしんない。」
「おいおい、すげー笑顔だけど言ってることが過激すぎるぞ?
無傷で警察に引き渡すつもりなんて全くないけどな、
それでもあまりダメージ与えすぎると、こっちもヤバくなるからな!」
ボス達の言葉に俺はちょっとばかり不安になったぞ。
流石に過剰防衛で訴えられるのはまずいからな。
「とりあえずは上肢…肩、肘、手首の関節を外すのはオッケーです。
足の関節は、外すと手術でしか修復はできないから避けて欲しい。
後は上腹部へダメージ与えるのは極力避けて欲しいね。
手加減が上手くできないなら、内蔵損傷になりかねないだろう?
肋骨をやるのも、肺や腎臓を傷つけると後々面倒だから駄目だね。」
「了解致しました。ギリギリの範囲まではやらせていただきます。」
「うん、頑張って手加減しながら完全勝利する!」
凄い内容を説明してるはずなんだが、ボス達は平然としてるから
こういう荒事も結構経験してるのかもしれないな。
確かに廃人施設の頂点で勝利し続けていれば、くだらない恨みも買うだろう
この施設はボス達で成り立ってるんだから、怪我なんぞしてられないしな。
「さて、話が大体済んだから屋上へ行こうか。
そこから空を飛ぶで目的地まで5分位だからね。ボス達はポケモン…
が空を飛ぶを使えるポケモンが2体いますから使ってもらおうか。」
「私のポケモンには空を飛ぶを使える子がおりませんので…
、申し訳ありませんがよろしくお願いします。」
黒ボスが申し訳なさそうに頭をさげてきた。
「そんな事気にしなくて良いですよ。
うちのトゲキッス、何気に黒ボスの事が気に入ってるみたいですし
あいつも、ボスを乗せるのを喜ぶと思いますよ?」
俺がそう言うと黒ボスはちょっと嬉しそうに笑った。
マジでポケモンたちの事が大好きだよな。俺も好きだけど。
執務室を出て、屋上へと続く階段を上り始めた頃に、
のライブキャスターからの叫び声が聞こえた。
『あー、もう!!!聞こえてるかこのヤロー!
帰ったら、その取り澄ました顔に拳お見舞いさせてもらうからね!
ネイティ!作戦変更、後ろ向いて向こうが発砲してくる弾を
周囲に被害が無い様に、サイコキネシスで全部撃ち落としちゃって!!』
やっぱりアチラさんは武器を使ってきたか。
の声にボス達の表情が緊張したものに変わる。
確かに相手は発砲してるみたいだから、心配するのも無理は無いか。
「マズイな…予定よりも随分早くに向こうが動き出したか。
下手するとあっちの方が先に目的地についてしまう。
皆、急ぐよ。流石に3人で対応するのはちょっと厳しいだろう。」
がそう言って階段を一気に駆け上がった。
俺等もそれに続いて駆け上がる。屋上についてすぐにポケモンを出して
それぞれがその背にのって空へ飛び出す。
「道は俺が案内するよ。全速前進するから、遅れないで来てくれ。」
「「「了解!」」」
さて、これからひと暴れできるかと思うとウズウズしてきたぞ。
のんびりしてると、達に全部取られちまうから
気合を入れて相手をしてやらなきゃな!