-一章・共闘!ギアステ大掃除編:主任の本領発揮-

一章・共闘!ギアステ大掃除編

主任の本領発揮



「明日の午前中、ワタクシはを警察に送ってキマス。

その後時間によってはLunchをとってカラ、ギアステに向かいマス。

一応数はいた方が良いノデ、お前も来なさいエメット。」



夜も更けてまいりましたので、の部屋をお暇して

家の中に入ってすぐインゴが私達に告げました。

いつそんな事になったのかと、問い詰めれば

バルコニーで煙草をご一緒した時に決めたとか…

本当にこの従兄弟は我が道を行き過ぎでございます!



「OK デモサ、それだけならボクが同行スル必要無いデショ?

正直に言っちゃえば?ボディガードなんだよッテ。」



「二人で大丈夫なの?二人共、リアルバトルが強い事は知ってる。

も得意だって言ってたけど、やっぱり心配。

相手はヤングマフィア、警察に来て貰った方が良いと思う。」



そう言えば、を襲った相手はヤングマフィアでした。

もしも残党がいるのでしたら、報復は十分に有り得ます。

インゴはその事を考えてに同行を申し出たのでしょうか。



が何も対策を講じて無いとは思えマセン。

恐らく、残党諸共一層するデショウ。を説得するのは大変デシタ。

何かあったら逃げる事を条件に、やっと許可を頂きマシタ。」



も予想してたってワケ。ホント彼等は凄いネ。

キミ達も見習うと良いヨ、彼等も凄く優しいと思うケド

それでもこうやって素早く行動を起こす事が出来てるヨネ。

それはドウシテなのかわかるカナ?」



「一番大切な事は何かと言うのがブレていない…からでしょうか?」



「そこからどうすれば良いのかって考えれば良い。

どうしようじゃなく、何をしようって考えれば動く事ができる。

達はそれをボク達にこうやって見せてくれてる。

だからボクもやっと、あぁ、こう言う事なんだってわかるようになった。」



私達の答えに二人は満足したように頷きました。

いつもなら、その不遜な態度にムカついておりましたが、今は違います。

この従兄弟達も達と同じ様な事を、常々私達に申しておりました。

ですが、その態度や口調に私達は反発しかしていませんでした。

今考えると、なんと子供じみた真似をと、恥ずかしい限りでございます。



「貴方達は常々同じ事を私達に教えてくださっていたのに

それを聞かなかった事、本当に申し訳ございませんでした。」



「うん、二人共ゴメンネ。ボク達に教えてもらってわかった。

ホントは心配してくれて、こうやって来てくれてたんだよね。」



私達の謝罪に二人は目を見開きました。

えぇ、普段の私達であればこの様な事絶対に口にしませんでした。

ですが、今は違います。



「…ワタクシ、に言われマシタ。

手を出さないナラ、口も出すな…だそうでゴザイマス。

ワタクシ、口を出さない事は不可能ナノで、これからは手も出しマス。」



「ボクは絶対言葉が足りないインゴのフォローをスルヨ。

そうすれば、意味が無いフォローっても言わないデショ?」



確かにはその様な事を言っておりました。

本当に彼女はそういう事には、容赦ない指摘を致しますね。



「私達もあの3人が動く前に、自分で行動を起こす事に致します。」



「うん、ボク達は有り得ない位甘いけど、馬鹿じゃないから動ける。

今思ったんだけど、って痛い所を容赦なく突いてくる。」



「クダリ、忘れテルヨ?って、多分学習能力無いデショ。

痛い所だけじゃなくて、余計な所も突いてノボリを怒らせテルヨ。」



慌てるの姿を全員が想像したのか、同時に笑顔になりました。

この従兄弟達と、これ程までに穏やかに話をするなどいつ以来でしょう?

そんな事を考えていたら、私のライブキャスターが鳴りました。

こんな時間に誰かと思い画面をみれば、発信者はでした。



、何かありましたか?」



『夜遅くですまねぇな。そこにインゴとエメットはいるか?

ちょっと話しておきたい事があるんで、ライブチャット出来るか?』



やはり、明日の事でなにか策を講じているのでしょう。

本当にが味方で心強い限りでございます。私も見習いたいものです。


クダリが私のパソコンを操作してライブチャットの画面を起動すれば、

すでにがスタンバイしておられました。



達、寮に戻ってたの?てっきりの所に泊まるんだと思ってた。」



『まぁ、に内緒でインゴ達に頼みたい事があるんだよ。

それにいい加減こっちに帰って洗濯とかしないと色々やばいしな。

詳しい話はから聞いてくれ、んじゃ変わるな。』



画面にはメガネを外し髪を下ろしたの姿がありました。

インゴとエメットはこの姿を知らなかったので、大変驚いてる様ですね。



『インゴはについて明日警察に行くって言ってたよね?

その事でちょっと頼まれて欲しい事があるんだけど、聞いてくれるかい?』



「ボクも一緒に行くヨ。でものその格好って凄く若く見えるヨネ。

ホントにボク達と同じ歳?年齢詐称とかしてるんじゃナイノ?」



「貴方が何か策を講じている事ナド、予想しておりマシタ。

後、口調を改める必要はゴザイマセン。普通に戻しナサイ。」



『…何気にてめぇは命令口調だよな?俺はそれでも構わねぇが、

喧嘩売ってるって勘違いすんじゃねぇぞ、これが普通だからな。

後エメット、年齢詐称とか巫山戯んな。お前等が老けてんじゃねぇのか?』



口調だけ聞けば喧嘩を売ってる様にしか思えませんが、画面を見れば

苦笑いするが映っております。



「問題ゴザイマセン。ワタクシも口調を戻させて頂きマス。

一体オマエはワタクシ達に、何をやらせたいのでゴザイマスカ?」



の道案内をしてくれねぇか?

何かあれば逃げろって言われていても、その気なんざ更々ねぇだろ?』



二人が怪訝な顔をしたので、の方向音痴っぷりを説明すれば

成程とエメットは苦笑いを、インゴはため息をついております。



「襲われる事が確実になったんでな、最悪武器も使われるかもしれねぇ。

武器についてはネイティがガードしてくれるだろうが、そうなると

今度はあいつを誘導する手段が無くなっちまうんだ。」



「成程、最近道に迷わないと不思議に思っていたのでございますが…

ネイティがナビ代わりをしていたのなら納得でございます。

ですが襲われる事が確実になったのでしたら、全部に任せては?」



いっその事が護衛をした方が話が早いと思うのですが。

はピッピの様に指を振りながら笑っております。



『それだと罪状が軽くなってすぐシャバに出ちまうからな。

どうせなら何年か檻の中で臭い飯でも食ってもらおうと思ってんだよ。

後、更に上のマフィアに泣きついて助っ人呼ぼうとしてたんだが、

そっちはオレが揉み潰したから問題はねぇ。』



何気に恐ろしい事を平気な顔で言いますね。

上のマフィアの情報は恐らく様からでございましょう。

その件で大丈夫なのかとクダリが聞けば、そこのボスと

イッシュを旅した時に意気投合して仲良くなられたとか…

もですが、貴方のなかまづくりも相当でございますね。



『そいつ、結構上の方まで顔が効くみたいでな。

ちょいと事件の真相を話したら、そんな下衆な事をする奴らは

いらないから全員とっ捕まえて更生させてやれって話だ。

だからこれ以上、マフィアが絡んでくる事はねぇから安心してくれ。

で、クダリのパソコンにメールで地図を送ったから見てくれねぇか?』



クダリが急いで自分の部屋からノートパソコンを持ってきました。

メールを開いてみればマンションを中心にした地図が添付されてます。

ある一箇所に赤い丸があり、そこから色分けされた線が複数出ております。



『その赤丸地点に、おびき出してくれねぇか?

それぞれの色は襲われる可能性のある場所からの最適ルートだ。

インゴとエメットはイッシュの地図を把握できてるか?』



「問題ゴザイマセン。ですがこの道はメイン通りから全て外れてマスネ。

これでは武器を使われる可能性が高くなるのではゴザイマセンカ?」



『下衆の極みの野郎どもが、人の事なんざ気にするわけねぇ。

メイン通りで発砲されてみろ、通行人に被害がでるだろうが。

無関係な奴を巻き込むのは、俺の趣旨に反するからしねぇよ。

それに、その通りは道路に荷物なんかが結構置いてあってな

逃げ方によっては、発砲されにくくもなってんだよ。』



…そこまで考えての計画とか、私には考えもつきません。



“俺達に喧嘩を売ろうなんて自殺行為以外の何物でもない”



えぇ、貴方の言葉は本当でございますね。あの時は単に怖い事を言うと

それだけしか思っておりませんでしたが、それ以上にございます。

事実この様なをみて、その意味がようやく理解できました。



「Super Bravo!オマエの策は全てにおいて、完璧でゴザイマス。

コノ素晴らしく愉快な Mission に参加出来るナンテ、楽しみデスネ。」



『バトルと名のつくものは、全て楽しまなくちゃ意味がねぇだろうが。

徹底的に楽しんで完膚無きまでに叩き潰すのが醍醐味じゃねぇのか?』



とその後ろのが同時にニヤリと笑いますが…

その悪タイプでも逃げ出したくなる様子に、思わず身震いしてしまいました。



「Ahー、キミ達がボク達の敵じゃなくてホントに良かったッテ思うヨ。」



顔を引きつらせながら言うエメットの言葉に私達も頷きましたが

インゴだけは敵として対峙しても面白そうだと笑っておりました。



「追加してインゴも入れましょうか、マジで恐ろしゅうございます。」



『「俺(ワタクシ)達が敵になる事は有り得(ねぇよ)(無いぞ)(ゴザイマセン)」』



重なった彼等の言葉に胸を撫で下ろしたのは私だけではございませんでした。