一章・共闘!ギアステ大掃除編
上司とその従兄弟、部下の友人と対面する。
「ルンパッパ戦闘不能!
このバトル、サブウェイマスター達の勝利にゴザイマス。」
インゴの声が職員用のバトルフィールドに響いた。
インゴ達のバトルを見て、ボクとノボリで考えた結果は勝利を目指す事。
でも、インゴ達が見せてくれた様にバトルスタイルは変えなかった。
意地になってたわけじゃない。その必要が無くなっただけ。
結果はすっごい僅差だったけど、やっと勝利する事ができた。
嬉しい、すっごく嬉しい!こんなバトルは初めてかもしんない。
「いやー、もうちょっと頑張れると思ったんですけどねー。
流石はボス達です。もう鬼の様な攻めの連続に倒れそうになりましたよ。」
が笑いながらポケモンをボールに戻した。
も頷いて、ボク達を笑いながら見ている。
「それにしても、二人共頑固だよね。結局は自分達のバトルスタイルを
変えずに、俺たちから勝利をもぎ取るんだから。」
「インゴ達のバトルを見て、考えた結果でございます。
勝利の確率は低かったのですが、一か八かで賭けてみました。」
ノボリが肩の力を抜いてスッキリした顔をしてる。
うん、ボクもなんだろう…すっごく気持ちがスッキリしてる。
「4人とも、良いバトルだったヨ!見ててボクもワクワクシチャッタ。」
「実に気持ちの良いバトルでゴザイマシタ。オマエ達も良くやりマシタネ。」
インゴとエメットがボク達にそんな事いうなんて信じられなかったけど、
ここは素直になってありがとうって言っておいた。
二人が先にバトルをしてくれてなかったら、今の勝利はなかったもん。
「さて、良いだけ時間も経った事だし帰ろうか。
俺等はん家で飯食うけど、ボス達も来ないか?
人数増えた方が飯は美味いからな!」
の誘いにボク達もインゴ達も断る訳なかった。
しょーじき言って、ご飯作るのが面倒になってたんだよね。
この前はノボリが手伝ったから、今度はボクが手伝おうっと!
帰り道は同じだから、途中でも色々バトルの話をした。
買い物はって聞いたら、材料はあるから良いんだって。
「それにしましても、は同じポケモンを使っておりませんでしたが
エキシビジョンマッチで出す子達はあの中にいたのでございますか?」
それボクも思ってた!今までのバトルでは全部違うポケモンだった。
勿論、全員凄くよく育てられてて凄いなって思ってた。
「えー、それを聞くんですか?
でも、何を出すって聞いてないからいいか。いませんでしたよ。
今まで出した子達は、正直あまりバトルに慣れてない子なんですよ。
でも、いい経験になったと思います。有難うございました。」
えーっと、つまりは本気のメンバーとかじゃ無いって事?
その子達にボク達は勝てなかったって事?うわー、ちょっとへこむ。
隣を見ればノボリだけじゃなく、インゴもエメットもへこんでた。
だよねー、でもこれが、マスタークラスのトレーナーなんだろうな。
マンションのエントランスに入ったら、エレベーターの前に
男の人が立っていた。カントー系なのかな?がボク達に近づいてきた。
「おっそいよ!オレ、ここで3時間も待ってたんだぜ!
つーか、3人ともライブキャスターになんで出ないんだよ!!」
正確にはボク達にじゃなくて、達にだった。
もしかして知り合い?口調が凄く親しげなんだけど。
「あー、悪ィ。すっかりバトルに夢中になってて忘れてた。
つーか、随分早かったな。近くにいたのか?」
「てめぇの電話なんざ、どーせロクでもない内容だからな。
まぁいいや、さっさと部屋に行くぞ。」
ボク達が驚いていたら、が仲間なんですよって教えてくれた。
歳はボク達よりちょっと下位かな?でもカントー系の人って
若く見えるから、同じか上位なのかもしんない。
その人も一緒にの部屋に入って、その後でボク達の方を向いた。
「改めて、自己紹介させてもらうな。
オレは、こいつらの昔からの友人で今は国際警察で働いてるよ。
サブウェイマスターと、サブウェイボスの事は知ってるから
えっと、左からノボリさん、クダリさん、インゴさん、エメットさん
で、合ってるよね?よろしくな!」
うわわ、国際警察の人なんて初めてみたかもしんない!
どんな仕事をしてるのかって聞いたら、機密事項ですって言われちゃった。
「っち、わざわざ呼び出してゴメンネ?ハンサムさんは元気?」
「あの人が元気じゃないわけ無いじゃん。達に会うって言ったら
また何かあったら是否頼みたいから、よろしく言っといてくれ。だってさ
すっかりお前達の事、アテにしちゃってるぜ?」
ハンサムさんは、プラズマ団絡みの事で実際に会った事がある。
うわー、そんな人とコネクション持ってるとかホント凄いよね。
が晩御飯作ってるから、話を進めておいてって言ってたけど
国際警察が絡んでの話ってなんだろ?
「さてと、本題にはいろうかな。
ノボリとクダリ、今朝が襲われた話はしたよな?
関係者全員、警察に引き渡したって話もしてあったよな?
この件、事件として立件させて相手を全部捕まえてもらうぞ。」
の言葉にやっぱりって思った。
ノボリとも話し合ったけど、事件として表沙汰にするのは
ギアステには大ダメージになっちゃうけど、仕方ないねって。
うやむやにしちゃったら、また同じ事の繰り返しになっちゃうから。
そんな事はもう絶対させない。ボク達に責任問題がくるかもしんないけど
それでも構わないって、覚悟を決めたんだ。
「ただ、表沙汰にはならねぇよ。マスコミ対策も万全だ。
本来なら些細な事件だから管轄はライモンシティになるんだがな。
特例っつー事で、国際警察が全部の指揮をする事になったんだ。」
「そそ、んでもってオレが総指揮を任されたんだ。
まぁ、こいつら絡みのモノは今までも全部オレが担当してたんだけどね。
今回はから連絡受けて、こっちに来て無理矢理もぎ取ったんだよ。
ホント、人使いの荒い友人を持つと苦労するぜ!」
…なんだろ、すっごく大事なはずなんだけどな?すごく軽いノリすぎて
深刻になりきれないって言うか、こんなんで良いのかな?
「こう言ってはに失礼になりマスガ、たかが婦女暴行絡みで
国際警察が担当になる等、大げさ過ぎると思うノデスガ。」
「オマケにマスメディアにも戒厳令出すナンテサ、変ダヨ。
いくらキミが彼等の友人だからッテ、職権乱用過ぎじゃナイノ?」
うん、事件が表沙汰にならないって聞いて凄く安心したけどさ。
やっぱりそれって変だと思う。ノボリも同じみたいで頷いてた。
「国際警察ってのは職権乱用が出来る程温い所じゃないぜ?
オレはちゃんと国際警察の規約に則って、この事件を担当してるんだ。」
もしかしたらボク達、これからすっごい話を聞く事になるんじゃないかな?
事件自体は国際警察の規約になんか引っかかるハズ無い。
だとしたら、その規約に引っかかってるのは…。それしか考えられない。
どうしてが?ボクの疑問はノボリもインゴ達も同じ様に思ったみたい。
だけど、簡単にそれを聞いても良いのかさえ躊躇っちゃう。
部屋の中に気不味い沈黙が流れる。
「おーい、。もしかして、オレ等の事全く説明してないの?
そうだったら、この先の話が出来なくなるんだけど、どーすんの?」
がちょっと考え込んでから、困った様にの方を見てる。
も同じ様に考え込んじゃった。それを見てが溜息ついてるよ。
「まぁ、こうなっちまったら話すしかねぇんだけどな。
まずはその前に飯食っちまわねぇか?ぶっちゃけ腹が減ってんだよ。」
の言葉に合わせたかの様に、が料理をテーブルに並べる。
うわ、今日のご飯も美味しそう!
「話も長くなりそうなんで、冷めないうちに食べましょう?
インゴさんとエメットさんのお口に合えば良いんですけどねー。
量だけは沢山作ったので、ガンガン食べて下さいね。」
がボク達に、それぞれに取り皿を渡してくれたんだけど
表情がすっごく固くなってる。これからの話の事を気にしてるのかな?
指先が少し震えているのをボクは見逃さなかった。
「の料理の味は私が保証いたしますよ?
インゴもエメットも嗜好は私達と似ておりますので、安心して下さいまし。」
ノボリも気がついたんだね。を労わる様に優しく声をかけてる。
「Wow!凄く美味しそうダネ!は料理上手ナンダネ。
初めて見る料理もあるから楽しみダヨ。」
「短時間でこれだけの量を作るのは大変でしたデショウ?
ですが、本当に美味しそうにゴザイマスネ。」
インゴとエメットも気がついたんだね。
エメットは躍けながら、インゴは気遣いながらに声をかける。
それに、この二人は何気に味には煩いんだけど、
それでもの料理だったら全然大丈夫、きっと気に入ると思う。
この後に多分、凄い話を聞く事になるんだろうけど
どんな話でもや達の事がわかるんだったら、大歓迎する。
だから、もそんなに不安にならないで欲しいな。
それがとんでもない内容だって、ボク達は友達。それでオッケーだよ!