-一章・共闘!ギアステ大掃除編:課長と上司達の爆弾発言-

一章・共闘!ギアステ大掃除編

課長と上司達の爆弾発言



いつもと変わんない朝のはずだけど、今日はちょっと気が重い

職員を懲戒解雇したことは、昨日のうちに各部署に掲示の通達オッケー。

今日は、朝礼で言わなくちゃなんない。

解雇した事は悪いって思わない。もっと早くにやれば良かった事。

ボク達が優しいからって皆言うけど、こんなの優しさっていうのかな?

うーん…ちょっと違うって思ってる。


ちょっと早めにノボリと一緒にマンションを出れば

目の前に見た事がある人がいる。



?ずいぶん早い出勤でございますね、もう少し遅くに

マンションを出ても、ここからなら十分に間に合いますよ?」



ノボリが声をかけると頭の上にネイティを乗せた

地図をクルクル回しながら立ってた。



「あー、お早うございます。良かったー!無事にギアステに着ける!

すみません、今この地図で言ったらどの辺になるんでしょうか?」



…ちょっと待って、こっからギアステまで一本道!

迷うとか絶対有り得ないんだけど?って、忘れてた。、方向音痴!



「えっと、今いる場所がこちらでございます。そしてここがマンション

そして一本道でここを真っ直ぐ歩けばギアステに着きますよ?」



ノボリが笑いを一生懸命我慢してに説明してる。

だから、どうしてそこで地図をクルクル回すの?だから迷うのに!



こんな所で迷うとか信じらんない!昨日はどうやって

マンションに帰ってきたの?」



ボクもとうとう我慢できなくて笑っちゃった!

そしたらはちょっとムッとしたみたいだけどすぐに笑う。



「途中までが送ってくれたんですよ。

道順は私が先に歩いてだったんですけど、何度方向転換させられたか…」



あー、ノボリもとうとう我慢できなくなって声出して笑ってるし。

の言ってた方向音痴ってホントだった。カズマサといい勝負かもしんない。



「フフッ、失礼しました。それでは私達もの後をついて行きますので

自分でギアステへと向かってくださいまし。勿論方向転換はいたしますよ?」



ノボリったらすっかり面白がってる。

ノボリ、達と出会ってからすっごく笑うようになった。

女の人が苦手なはずなのに、とは普通にこうやって話してるし

色々イタズラとか悪ノリとかもしちゃうし。いい感じに変わってる。

ボクはどうなんだろ、変わってるのかな?自分の事ってわかんない。



「黒ボス、「今はまだ仕事中ではございませんよ?」…あー、ノボリさん

すっごく面白がってますよね?良いでしょう、その挑戦受けて立ちます!」



ボク達に拳をつきだして歩き出した姿はすっごく格好良いんだけどさ、

最初から道間違えるとかどうなの?もう!ホントって面白い!



「早速ですがそちらは反対方向でございます。

この分ではいつになったらギアステに着くかわかりません。

仕方ありませんね。私達が先導させていただきます。」



ノボリが笑っての手をとった。え?そこで手を繋ぐの?!

今までのノボリからは想像もつかない、誰この人?って感じ



「えっとですね、ノボリさん。私子供じゃないので流石に手を繋ぐとか

なんていうのか大人としてのプライドが許せないって言うのか…うん。」



、そこは子供扱いとかじゃなくて別な意味で照れる所!

なんだろ、もそういう所がちょっと普通の女の子と違うよね。

ノボリはやっと気がついたみたいで慌てての手を離した。

あー、やっぱり無意識だったんだ。



「これは、失礼しました。ですが貴女はどこかフワフワしてらっしゃるので

こうでもしないと、どこかに行ってしまいそうで心配でございます。」



ノボリが普通にに言ってるけど、ちょっと耳が赤いよ?

ノボリは控えめで大人しい子が好みだったはず。

だから、とはちょっと…かなりだね、違う。

どっちかって言うと、はボクの好み。

ちゃんと話を聞いてくれるし、会話のキャッチボールもしてくれる。

一緒にいるとすっごく楽しい。

でも、今までの女の子とは全然違う。

男女の間で友人関係が成り立つんだったらこんな感じなのかな?

うん、女友達っていうか、中身が女の子らしくないから友達!


そろそろギアステが近くなってきた。ボク達と一緒にいる所を見られたら

の風当たりが強くなるから離れた方がいい。

ホントはこのまま一緒にギアステに行ったって良いのにめんどくさい!



、そろそろギアステが近くなりましたので離れてくださいまし。」



やっぱりノボリもそう思ってたみたい。

でもは不思議そうな顔をしてノボリを見てる。



「え?ここで放置ですか、どうせなら最後まで面倒見てくださいよー」



いや、そうじゃないから。こんな簡単な事、ならわかるはずなのに

なんでそんな事言うのかな?わざわざ敵を煽らなくても良いと思うんだけど。



「ですが、私達と一緒にいる所を見られるとその分貴女が…」



「人の目なんて気にする事ないですよ?

だって私とノボリさん、クダリさんは友達でしょ?不倫相手ならともかく

なんで人の目を気にしてコソコソするんです?」



「不倫とかボク達まだ結婚してないから!

そりゃ友達だけど、に風当たりが強くなるからそんなの嫌だ。」



うん、今だってそうなのにそれ以上とか駄目だと思う。

ボクの言葉にはため息をつく。



「私の事を気遣ってくれるのは嬉しいですけど。

友達として言わせてもらうなら、そんなの関係ねぇ!です。

人に言われたり何かされるのが嫌だから離れるとかって

そんなの友達じゃないですよ。そんなの気にしないで下さいね。

私はノボリさんとクダリさんが無職になろうと友達です。」



「無職は勘弁してくださいまし。そうですね、一々人の目を気にするのも

非常にめんどくせぇ!でございますので、このまま一緒に行きましょうか。」



ノボリったらすっかり開き直っちゃった。

でも、嬉しいな。ボク達がどんな風になっても友達って事だよね。

そんな事言ってくれる人は今までボク達の周りにはいなかったもん。

もういいや、何かあったらボク達が守ればいいだけだしね!


一緒に出勤してみればやっぱりへの視線が凄い事になってた。

ボク達の心配なんてぜんぜん気にもしないでは普通に挨拶してる。

途中でクラウドに同伴出勤か?なんて更に周りを煽るような事言われても

両手に花でっせー!なんてコガネ弁っぽい感じで答えてるし。

ホント、のこの度胸って凄いと思う。


着替え終わって朝礼に行く。は執務室で留守番。

朝礼は各部署から1人の参加って事だから仕方ない。


朝礼でノボリが職員の懲戒解雇の説明をした。

昨日の騒ぎはもうギアステ中に広まってたから、皆あんまり動揺してない。

だけど、次のの言葉に出席者だけじゃなくボクもノボリもビックリした。



「今回この様な形でうちの部署が関係したことを非常に心苦しく思ってます

こちらに来て俺ももまだ日が浅いのですが、が言うには

こちらのボス達の特定の人になりたい連中が色々やらかしてるみたいですね。

そんなくだらない事にうちの部下を巻き込むのは是非ともやめて頂きたい。

作業場に隠しカメラと盗聴器が付けられてました。

そしてそれはボス達の執務室、果ては仮眠室にまで。

これははっきり言って犯罪です。そんな事もわからないとか勘弁して下さい。

後、こちらも自衛目的で作業所及び事務室に監視カメラをつけました。

こんな不毛な事に正直金なんてかけたくないんですよ。

も俺達もボス達とは友人です。ですがに関しては

正直どうなるかわかりません。

こんな事する暇があるなら、自分磨きするなりなんなりして

さっさとボス達をゲットしちまった方がいいと思いますよ?

出来ないときは、きっぱり諦めやがれと言いたいですね。

話が横道に逸れましたが、俺等の仕事を今後も邪魔するような連中は

全力で叩き潰させていただきますので覚悟しておいてください。

長くなりましたが、保全管理課からは以上です。」



ちょ、長すぎってのもあるけど何言ってんの

そんな事言ったら余計の風当たり強くなるのに!

ボクがビックリしてを見てたら、ノボリが一歩前に出た。



「今回の事と、それ以前も女性職員が誰かによって退職させられた事

どちらも無関係ではないと判断しております。

非常に不本意ではございますが私達が特定の方を作らない事に

問題があるのでございましたら、ここではっきり言いましょう。

私は女性が苦手でございます。媚を売るような態度に辟易しております。

その様な方とは話しもしたくございません。そばにもいたくありません。

私が好む女性は、物静かで控え目な、私のシャンデラの様な方でございます。

ですが、その様な女性には今まで出会った事がございません。

なので、私は誰かと特定の関係になるつもりはございません。

スッパリ、キッパリ諦めて下さいまし。」



…そういえばさ、この朝礼の会話って実はインカムで全員に流れてるんだよね

もう、二人共単純で直情的なんだから!いいよ、ボクも乗ってやる!!



「うん、ボクも人の足を引っ張る事しか考えてない子は大嫌い。

ボク達、彼女作っても今の仕事のスタイル変える気ない。

毎日朝早くから夜遅くまで仕事。休みだってほとんど無いし、その休みだって

何かあったら呼び出される。ライブキャスターだってほとんど出れない。

メールだってすぐに返信なんてできない、めんどくさいからしない。

寝る時間を割いてまで会う事もしないよ。だってバトルに支障でるもん。

空いた時間は厳選とか育成とかポケモンの調整で忙しい。

そんなボク達に彼女の入る隙間なんて全く無い。

今のボク達の時間に彼女は必要ない。だからいい加減にして?

それにこんな事する子を、ボク達は絶対好きにもならないから。」



あー、言っちゃったって感じもするけどちょっとスッキリした!

朝礼に出てた他の職員達から、そんな奴ボク達にふさわしくないなんて

野次まで飛び出しちゃうし。もうこんなの朝礼じゃない!



「どの様な事があろうと私達は今までの自分を貫きます。

私達はギアステとバトルとポケモンを愛しております。

今後も私達の邪魔をするのであれば全力で排除いたします。

今回の件はその一端でございます。お覚悟くださいまし。」



「だから皆も一緒にギアステを良くする為に頑張って欲しい。

チャレンジャーや一般のお客様の為にも良い仕事をしてね。」



なんとか無理矢理纏めた感がすっごいけど、朝礼は終わった。

皆バラバラと職場に戻る中、達の周りに結構な人が集まってる。

そばによって聞いてみれば、よく言った!とか

全部残らずブッ潰せとかすっごい応援されてる。

そして、ボク達を見て皆、ボス達もグッジョブでした!だって。

変な連帯感?そんなのがすっかり出来上がっちゃってる。

だけどそれは嫌な感じじゃなかった。