一章・共闘!ギアステ大掃除編
問題の問題発生
ボク達が最終のバトルを終わらせて執務室に戻る途中で
真っ黒に汚れたとにばったり会った。
「お二人共、それにのネイティでございましたか?
その格好はどうされたのですか?!」
「わー、黒ボス、ストップです!近づくと汚れちゃいます。
これ、油なんで一度つくと落とすのに凄く苦労しますから。
今、厨房の換気扇の確認をしてたんですよ。
それで色々細々と調べてたのでちょっと汚れちゃいました。」
ノボリが近づこうとするのを止めて、が自分についた
汚れを指差して肩をすくめる。
いや、ちょっと所の汚れじゃないと思うんだけど。
「流石にこの汚れちまった格好のまんま事務所には戻れないんで
職員用のシャワールーム借りても良いでしょうか?
ネイティも洗ってやらないと可愛そうだし、な?」
も汚れてるけど、とネイティの方がもっとすごい。
うん、これは急いで綺麗にしてあげないと可哀想。
「かまわない。早くネイティ綺麗にしてあげて?」
「はーい、んじゃネイティ、一緒に綺麗になろうね!」
が頭の上に手をあげれば、ネイティがそれに擦り寄って
小さな鳴き声をあげて甘えてる。
体中にすっごい傷があって虐待とか思った位だけど
がそんな事絶対するわけないってもうわかってるから
余計に気になっちゃうんだよね。
「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうな。
あ、事務所にがいるんで先に話聞いておいて下さい。」
シャワールームへ向かう達を見送って執務室に戻ってビックリした。
のデスクの上には沢山の書類?ちがうこれは各部署の図面を
縮小したもの?それが広げられていて、所々にチェックが入ってる。
ライブキャスターに向かって何か話してるのそばに
厨房責任者もいて、ホワイトボードと手にした書類を見てた。
「これは何かあったのでしょうか?説明していただけますか?」
ノボリが帽子とコートをハンガーにかけながら
厨房責任者さんに声をかけた。
「はい、様…じゃなくとが換気扇の確認をしまして。
結構奥の方まで点検したんです。そしたら欠陥が見つかったと…」
「なにそれ!欠陥ってどー言う事?!」
「昼間来た時にもが言っていた事なんですが、
壁の変色が均一ではなく等間隔にムラがあるのがおかしいと…
これはダクト?そんな物自体に問題があるかもと言っていたんですよ。」
ボク、ビックリして責任者さんに詰め寄っちゃった。
責任者さんもビックリしたみたいだけど、説明してくれた。
「それで、はあの様な事をおっしゃられてたのですね。
で、点検の結果はどうだったのでございますか?やはり全交換?」
ノボリの眉間に皺が寄ってる。だって最悪火事になっちゃうような所
急がなきゃいけないけど、そうなったら厨房はしばらく使えない。
「…ありがとうございました。はい、こちらでなんとかします。
両ボス、全交換にはならないみたいですけど、面倒な事になりました。」
通話を終わらせたがボク達の所に来て図面を見せてくれた。
「が点検した結果を言います。まずはダクトの保温は中の方は
してはあるけれど、基準値以下なので巻き直しが必要だそうです。
そして、ここからが問題です。ダクト業者が手抜きをしてます。」
ボクもノボリもビックリしすぎて言葉が出てこなかった。
責任者さんは先に話を聞いてたっぽいけど、凄く深刻そうな顔をしてる。
「ダクト同士のつなぎ目はダクトクリップで密着させるんです。
厨房で使われているダクトは角ダクトといって四角い物なので
この様に…四方を止める必要があります。それが2方向しかないんです。」
えーっと、専門用語はよくわかんないけど、うん手抜きって事。
「普通なら有り得ないんですが、どうもここの保温もこのダクト業者が
担当したみたいで上手い事隠したって感じですね。
保温材で覆ってしまえば中はわかりませんから、考えたもんです。」
「、そのような事に感心しないでくださいまし。
それではその業者を呼んで全てやり直させれば良いのですね?」
うん、そんな事許されない!全部きっちりやり直してもらう。
「いや、それができないんです。その業者、既に倒産してます。
まぁ、こんな半端な仕事してたら当たり前でしょうけどね。」
「ちょっと待って!それじゃあこれって全部こっちでやるって事?」
「えぇ、そう言う事です。ボードを取り外して保温材を巻くだけなら
時間は1日あればできるんですが、ダクトも絡むとそれは無理です。」
最悪!もうなんでそんな業者に頼んだかな!
厨房はすっごく忙しい所、そしてギアステの収入源の割合の
大きい場所でもあるんだから、そこを休ませなきゃならないのは痛い。
「ただ今戻りました。はちょっと整備班の事務室に行ってます。
、どこまで説明してくれた?」
「手抜き工事である事と修繕といいますか、それに時間がかかると…
、これはどの位の時間を必要としますか?
厨房は飲食部門の要でございます。そしてギアステの収入源でも
大事な所でございますので出来れば短期間でお願いしたいのです。」
ノボリの説明には図面を広げて説明してくれる。
「今、が整備班にダクトクリップの作成を依頼しています。
その他、コーナーピース類が全く使われていないので
デボンに発注を済ませました。明後日までには届くそうです。
工事の期間は、厨房は車両点検の時は休みになりますか?」
「毎月1回、一斉の車両点検の時は二日間休みになる。
今月は…うん、10日後!」
ボクがホワイトボードで確認する。その時はボク達も休みになる。
だから大きく丸印をつけてある!
「了解です。厨房の方ですがこの部分の下にある物の移動は?
何分結構な汚れもあるので、どうせなら洗浄もしようかと。
だから下にあるものを出来るだけ避けておいて欲しいんです。
無理な物についてはきちんと養生しますので問題ありません。
勤務後、移動全部終わるまでどの位時間がかかりますか?」
が責任者さんに移動して欲しい場所を説明してる。
その間にが帰ってきた。
「、ダクトクリップは一週間以内に揃う。
後、コーナーピース用のボルトとナットも在庫がかなりあるから
使って構わないとよ。だからデボンに取り消しいれといた。」
「りょーかい、うし!これで材料は全部車両点検日まで揃う!
で、どうでしょうか?勿論私達もお手伝いしますよ。」
「そうですね、移動だけだったらそんなに時間はかからないです。
上に置いてあるものとかは事前に移動しやすい様にしますし。」
も交えて3人で色々と話し込んでる。
は自分のデスクでまだ図面と格闘してた。
「では、この通りに出来る様に頑張りますね。
そういえば両ボス、休日出勤の許可っているんですか?」
厨房の責任者さんは達にお願いしますって言って
その後、ボク達に一礼する。ボク達もそれに返すと、部屋を出て行った。
仕事終わってからの打ち合わせで結構時間とらせちゃったかも
ちゃんと残業届け出すように後から言わなくちゃ。
「規定の書類はございませんが、届出は必要でございます。
その際、何をどの様に、どの位の時間と明記した書類を皆さん
提出しておりますね。」
「…その書類、きちんと規定のものを作りましょうよ。
部署によって書式が違うとか色々ミスが起きたりする原因ですよ?
例えばですね…」
が書類の形式について説明してくれた。
日付と場所、予定日と時間を書く場所と備考欄をつけて…凄く見やすい!
ボクとノボリが感心して見ていたらが全く同じ形式の書類を出した。
「ほいよ、これが厨房修繕に関する休日出勤申請書だ。
この形式は元々が考えて俺の会社で使ってたモンだが
ここでも十分通用すると思うぞ?」
「ブラボーにございます!これは大変わかりやすいですね。
、この書式をギアステで採用してもよろしいでしょうか?」
うん、許可のサインと最終的に終わったあとの書き込み部分とか
その後の部署ごとのサインと責任者のサインの場所もあって
そのまま使っても全然問題ない。
こんな書式とか作っちゃうなんて凄いかもしんない!
「大体、今まで書式がなかったとか信じられないです。
両ボス、もっとそういう所を改善すれば効率も上がると思いますよ?」
わー、耳が痛い。でも確かにその通りかもしんない。
「その件につきましては後程…しかしこの届出の時間ですが
どうみても勤務時間が24時間以上あるのですが…間違いでは?」
「ちょっと待って!一日は24時間だよ?それ以上って徹夜なの?!」
ビックリして達を見たんだけど皆普通の顔してるし。
「一日30時間位あればってよく思いますけどねー。
間違ってないです、その期間で終わらせるんで突貫でやります。」
「そうすれば、収益にも支障が出ないから問題ないだろ?」
「問題はないけどある!達そんな事してたら身体壊しちゃう。
もう1日位だったら伸ばしても構わないから書き直して。」
こっちの事情を考えてくれるのはすっごく嬉しい。
嬉しいけど、突貫とか問題ないとか、どーして普通にサラッと言うかな!
もっと身体を大切にしてって思うボクは間違ってるのかな?
「そんなに時間は必要ありませんよー。
心配してくれるのはありがたいですけど、これは仕事、ビジネスです。
こっちが出来るって言うんだからそれで良いんです、書き直しません。
そういう事はキチンと区別しなくちゃダメですよ?」
前言撤回、ビジネスパートナーとしては間違ってた。
そうだった、達はボク達の友達だけど仕事仲間でもある。
そーいう事ってキチンとしないと駄目。うん、反省した!
「…了承のサインを出来ればしたくはないのですが…
そう言う事でしたらお願いいたします。
ですが友人として言わせていただけるならば、どうか無理だけは
決してしないでお身体を労わって下さいまし。」
「わかってもらえたみたいで嬉しいです
俺等はダチだが、そういう事はキチンと筋を通さないと駄目ですから。」
うん、その通りだね。
でも、ノボリも言ったけどホント無理だけはして欲しくないな。
皆の事だからご飯とかも食べないで頑張りそうで怖い。
いっそ、ご飯とか差し入れしちゃおうかな?
うわ、そんな事するの初めてかもしんないから、ちょっと楽しみかも!
後でノボリにも聞いてみよっと。きっと賛成してくれるよね!