-一章・共闘!ギアステ大掃除編:仲間作りと爪とぎ-

一章・共闘!ギアステ大掃除編

仲間作りと爪とぎ



「皆さん、お手伝い有難うございました。お陰様で綺麗に片付きました。
これ、良かったら飲んで一息ついてください。」



ルカリオが自分で売店に行って買ってきてくれたおいしい水を

手伝ってくれた職員全員に配りはじめる。



「このルカリオよく育てられてるなぁ、

そう言えばさんはシンオウのチャンピオン代理だったって?」



お手伝いしてくれた…えっと整備班の人かな?が、ルカリオを撫でる

ルカリオがちょっと照れた感じでモジモジしてるのが超可愛い!



「さん付けはとっぱらっちゃっていいですよ。堅苦しいのは苦手です。

3年程してました。もう毎日が地獄でしたよー

私は挑戦する方が向いてるみたいですね、挑戦されるとか

毎回プレッシャーで鼻から心臓が出そうでしたよ。」



そこはせめて口からにしろと何人かに突っ込まれたし。

近くのボードを積んだその上に座って笑えば

3年?!とか言われちゃいました。ハイ。



「だから両ボスってすごいなーって思いますよ。

チャレンジャーさんは殆どバトル廃人じゃないですか

準伝説級の子とか相手にオラオラって勝ちまくるんですもん。」



私の言葉に職員さん達が全員ボス達二人の凄い所を教えてくれる。

尊敬してる、大好きだって、皆が綺麗な笑顔を見せて言う。



「あー帰りたくなーい!やっぱ私だけ事務仕事もここでするかな…。

私ブチ切れちゃってボス達と総務部長さんまで怒鳴っちゃいましたし

頭下げさせるとか…これって色々マズイですよね?」



今の私はきっと腐った魚みたいな目をしてるんだろうな。

途方にくれてたら、職員の人達が励ましてくれる。



「いや、ブチ切れて当然だろ?それにそんな事でどうこうする程

ちっちゃい器の人達じゃないから心配すんなよ。」



「ま、一応すみませんでした!つって、頭下げときゃいいさ。

多分それで終わるだろ、は間違ってないしな。」



皆の優しさが目にしみるぜ!って言ったら大笑いされたし。

うん、職場的にはホント理想の場所だよね。



「だからさ、負けんなよ?あんたはどうやらボス達に色目とか

使うわけでもなく、マジで仕事しに来てるってわかったから。

他にも色々されてるみたいだし、俺らも協力するからよ。」



そう言って、うーんと厨房の人かな?はそばにあった三股コンセントを

引き抜いて踏みつけた。

バラバラに壊れた部品の中から小型のカメラが出てくる。

うん、これってロッカーそばの奴だったんだよね。

知ってたけど、ここは知らなかったふりして驚いておくか。



「え?これってマジですかぁああ!

ちょ、ロッカー近いよ!生着替え盗撮とか勘弁して!

大体イッシュの女性に比べて凹凸無いんだから見ても楽しくないでしょー!」



私の叫びに全員笑う。中には飲みかけのおいしい水が気管に入ったのか

むせて涙目になってるし、あー鼻水出てますよ?



「俺、今は厨房勤務してるけどさ 昔は探偵みたいな事やってたわけ

だからこういうの見つけるの得意なんだよね。」



皆がおー!とか驚く中でその人は残りのカメラも盗聴器も見つけて

全部壊してくれた。証拠に出そうかと思ったけど…ま、いっか。



「マジで女って怖ぇええ!は女って感じしねーからよ

つーか、仕事に男も女も関係ねーしな。

俺等、整備班も協力してやるから、絶対負けんなよ!」



この場にいる人達全員が私に頑張れと親指立てて笑う。

いいねー、こういうノリは大好きだよ!



「何気にすげー失礼な事言われた気もするけどさ、

ホント仕事に男女なんて関係ないし、そんな事で差別する奴は

大抵中途半端だから相手する気にもならないよ。

ホント、皆ありがとうね。私頑張るよ!」



この場にいた人達の間になんだか不思議な連携感がわいて

全員で笑ってしまった。うん、良い人ばかりだね!

仕事に戻る人達にもう一度お礼を言って、私も部屋を出る。


事務室に向かう途中すれ違う職員たちの中には

私に声をかけてくれる人もいて手応えを感じた。

うん、大丈夫。私はまだ頑張れる。

失礼しますと声をかけて部屋に入ればそこには総務部長を含め

主力メンバーが揃ってたりする。



「両ボス、総務部長。先程は大声で怒鳴るなど不遜な態度をとって

申し訳ありませんでした。」



「ううん、ボク達そんな事気にしてない!だからも気にしない!」



白ボスが慌てた様に目の前で手を振れば



「そうでございます。貴女は間違ってはおりません。

正論でございます。正直耳が痛かったのは内緒でございますが。」



黒ボスが人差し指を唇に当てて片目を瞑って笑う。



「至極正論、君はそれだけの事をされたんだ。気にする必用はない。

しかしアレだね。今までの子達も君の様だったなら良かったのに。」



いや、総務部長それ褒めてないですよ?

誰が好き好んで嫌われ役とかやりますか。ただ慣れてるだけ

そう…敵意とか悪意を向けられる事に昔から慣れてるだけ。



「女の子らしくて良いじゃないですか。

そういうのって男の人は結構好きだったりするでしょう?

私、彼氏に自分より強い奴は嫌だって言われて別れた事あるし。」



両ボスがビックリしてこっち見てる。

確かに言われた事ある。10歳位の時だけどねっ!

だけど、それは言わないよ?なんつーか見栄を張りたい訳です。



「まぁ、なんにせよお疲れさん。そっちの方はどう?

結構色んな部署から手伝いに来てくれてたみたいだし。」



、私にその話し方とかキモいから無しね。

うん、皆なにかあったら協力してくれるって言ってたよ。

後ね、厨房から来てた人が元探偵やってたらしくってさ

セットされてた盗聴器とか全部見つけて壊してくれた。」


のからコーヒーを受け取って一口飲んでから報告する。



「悪かったな。ま、これで連中は動きにくくなったろう。

盗聴器の件はお前が外したわけじゃねぇし、構わん。

しかし元探偵のスキル、半端ねぇな!」



「どっちにしてもバトルは始まっちまったからな。

お前が仕事面で向こうよりも上だって事を認識させたわけだし

残りはリアルとポケモンのバトルの方か…」



こうやって何気なくのんびり会話してるけど

も、もパソコンに向かって書類作成とかしてるし。

私も在庫の修正するのに自分のパソコンを起動させる。



「あそこで黒ボスが私をシンオウのチャンピオン代理だって

言ってくれたのは結構大きいと思いますよ。グッジョブです。」



「えぇ、幸い私もインカムの音声をオンにしておりましたし

これは丁度良い機会ではと思いまして言わせていただきました。」



黒ボスに向かって親指を立てれば同じ様に返してくれる。

何気にノリが良いよね。



「まぁ、どっちが来てもすぐに対応出来る様にしているのだろう?

それならば問題は無い。今は爪でも研いでおきなさい。」



部長の笑顔が怖いと呟いたら、部長を覗いて全員が頷いた。

妻は私の笑顔が好きだと言ってくれるんだがねって…

部長の奥さんは中々の強者ですね!