一章・共闘!ギアステ大掃除編
賽は ×投げられた ○ブン投げた
が総務部へ行った後、パソコンに映像が送られてきた。
タイトルは…「驚異の新設部署!ダークライを全職員が撃破!!」
成程ね、俺の時もこう言う感じで映像が各部署に流れたってわけだ。
画像の中に見える範囲の女子職員の表情をチェックする。
酷いものだね。映ってるってわかってないからなんだろうけど、
鬼の…いや鬼でさえ逃げ出すような形相でを見てる。
これは多分大掃除の対象に入りそうだね。
「、画像で見た感じはどうだ?」
が俺のデスクに近づいて一緒に画面を見つめる。
両ボスも席をたって来たから説明でも始めようか。
「ここに写ってる人物は全部黒だね。その中でもホラ、このコ…」
俺は画面に写っている一人の女子職員を指差した。
全員の目つきが険しくなる。
「ライブキャスターで何やらやっておりますね。」
「うん、これって何処かにメールしてる感じじゃないかな?」
両ボスの表情が苦虫を噛み潰した様に歪められる。
俺は取り敢えずこの画像を保存するにタゲを合わせて実行する。
「情報を流して指示を待ってるのか、主犯格で指示を出してるのか…
これだけじゃ、確定できないってのがもどかしいな。」
「、まだ始まったばかりだ、慌てたって良い結果は出ない。
ここはまだ様子見で大丈夫だと思うよ。
後ね、両ボスは個人的にでもいいからロトムを持ってるかな?」
何げにはに対して過保護だからね。
暴走されたら困るから後で良く言っておかなきゃならないな。
「えぇ、5Vレベル100の控え目な子が私個人としてゲットおりますよ?」
「うん、ボクの子もレベル100!それでね4Vで色違い!!」
二人の廃人っぷりは想像以上だね。
まぁ、今回はそれが良い方向に向かいそうだから、こっちも助かるよ。
「では、今日から手持ちとして連れ歩くことは可能ですか?
お二人には毎日、朝一でこの執務室、ロッカー、仮眠室、各トレインの待機場所を
ロトムと一緒に見回って欲しいんです。」
俺が、デスクの上に壊れた小さな機械を出してみせる。
はそれを見てうんざりした表情になったけど、俺もそうだったんだよね。
「これ…は、盗聴器でございますか?いえ、小型カメラもついている様ですね。
これをどこで?って、まさか!」
黒ボスが目を見開いた所を見ると理解したみたいだね。
そして白ボス、そんなに唇を噛み締めたら傷がつくからやめたほうがいい。
「えぇ、執務室とそれに繋がるロッカー、仮眠室から出てきました。
あぁ、心配しないでください。昨日の朝、朝礼に参加しない時間で
これらを見つけて処分してますから、計画云々については漏れていません。」
まぁ、俺が来てからは情報が漏れてないから良いとしても問題はその前だ
俺はここで連中をぶっ潰すと宣言している。
執務室の盗聴、盗撮が出来なくなったのは俺が1枚噛んでると判断されて
警戒はされてしまってるだろうな。それでも構わないけどね。
むしろ、俺たちの警告と宣戦布告が向こうに届いたんだから丁度いい。
「ただ、それ以前のがに手を出せば全力で排除する宣言と
俺が言った世間一般から抹消させてあげるって警告は盗聴されてます。
向こうのやり方は恐らく今まで以上に陰湿になるでしょう。」
「私達も全力でを守ると宣言いたしておりますから
彼女は余計に敵視されてしまっているでしょうね。」
額に手を当てて首を振っている黒ボスは眉間に皺が寄ってる。
白ボスが俺を真剣な顔で覗き込んできた。
「、この計画ひとまずストップ。ただでさえ、危険なのに
これ以上危険とか有り得ない。サブウェイマスターとして許可できない。」
「私達は職員全員の安全を守るためにも存在しております。
先程までの計画でございましたならば、私達でお守りする事も可能でした。
しかし、これ以上となるのであればそれも難しいかと…」
うーん、確かにの負担がかなり増えるのは間違いない。
だけど、これも想定の範囲内なんだけどな。
最初からこのカードを見せてたら二人が絶対反対するから言ってないだけ
それだけの話しって言ったら、やっぱり二人は怒っちゃうだろうな。
どう言おうか迷っての方を見たら苦笑いしてる。
やっぱり、にはこうなる事はお見通しだったってわけだ。
何げに我が従兄弟の先を見る目は凄いからね。
「ここまで来ちまったら、ストップは無理だろ。
どっちみち、向こうはすでに臨戦態勢に入ったんだ。後は潰せばいいだろ?
下手な小細工なんざ通用しない位の力の差をみせてやるよ。」
…解決法が直情型すぎるのが難点なんだよね。この脳筋め!
「そうですよー、ボス達がグダグダ言ってたって、もう始めちゃいましたからね
って、事でお客さんです。総務部長さん、何かありましたらどうぞ!」
ドアが開いてオリエンテーション最後のサブウェイマスターへの挨拶にきた
と部長が中に入ってきた。
後ろ手にドアを閉めた部長が両ボスを見て頷いた。
「からギアステの大掃除をするという内容を聞いてまさかと思ったが
どうやら、本当のようだね。」
、お前とんでもない人を引きずり込もうとしてるって自覚あるのかな?
まぁ、実際に協力してもらえるならば更に有利に事が運べるんだが。
「え、あそこで、部長に話したの?! そしたらバレバレに決まってる!
それに、部長さんにだって立場とかあるんだからボク達許可できない!」
「その点は抜かりなくです、白ボス。書類の説明するフリをして
筆談で全部説明してます。んで、その書類はホラ、ここに持ってきます。」
ニッコリ笑った後で、手にしていた書類をシュレッダーにかけた。
成程、これで部長を引き込んだって言う証拠はなくなったって事か。
「優秀な、見込みのある職員が女性というだけで潰されていた事
お蔭でギアステの雰囲気が悪い物になっている事を知らなかったとでも?
そう思われていたのなら、随分と見くびられたものだ。不愉快だね。」
ふぅん、自分の立場を保守して知らんぷりしてたわけじゃないって事か。
それなら話が早いかもしれない。
「それで、総務部長は大掃除の計画を聞いてどうするおつもりですか?
反対だというのであれば、このままお引き取り下さっても結構です。
残るのであれば、参加すると言う事で話を続けさせていただきますが?」
コーヒーを部長に差し出せば、黙って受け取って話の続きを促した。
両ボスが複雑な表情でそれを見ていた。だからもう止められないんだよ?
「両ボス、私の事を心配していただけるのは嬉しいのですが。
正直いってふざけんな、舐めてもらっちゃ困ります。って感じです。
何かをする時は当然リスクがあるはずです。それらを恐れていちゃ
何も始まりません。それに、私達は負ける気なんてサラサラありませんよ?」
うんうん、の言うとおり。俺達は負けるつもりなんて無い。
このボス達は優しすぎるから色々と身動き取れなくなるんだろうね。
それだったら、もう諦めて開き直ってもらおうか。
「ともかく、計画はこのまま続行します。特急を急停車させるのは事故の元
余計な事は考えずにボス達は黙ってバトルに専念していれば良いんです。」
俺が二人がまだ何かを言おうとするのをスッパリ切り捨てた。
なおも何か言いたそうにしていたけど、それは、俺、、部長が
今後について色々話し合うって事で華麗にスルーさせてもらった。
「まずはここにいる全員に、このインカムをお渡しします。」
俺は引き出しから業務用のと外見は全く同じインカムを出した。
昨日はこれをもらいにデボンコーポレーションのイッシュ支店に
出かけていたんた。のした事にしては気が利いてるね。
「これは、特注品っつうか昔頼んで作ってもらった物なんだが
たまたまここのインカムと外見が同じだから助かったな。
全部設定は俺とがやっておいたから、使い方だけ覚えて欲しい。」
「うん、普段はこのままで使っていて欲しいんです。
ただ、何かあった時にはここのスイッチを押してもらえれば
このインカムを持ってる人にしか会話は配信されない様になってます。」
それぞれが今のインカムを外して装備しなおしたね。
「ちょ、これってあの時つ「もちゃんと装備しようか」…ハイ。」
は取り敢えず黙らせておいて、話を進める事にしようかな。
「まず、の居場所はいつでも俺が把握してますので、
何かあった場合は多分俺からインカムを通じて連絡することになります。
ですが、それは最終段階でのみしかするつもりはありませんので。
どこかに連れ込まれた場合はが自力でなんとかします。」
「それは大変危険だと申しております!
すでに、この部屋にあった盗聴器で私達がに今までの女子職員
以上に関わりをも「了解、。黒ボスは黙ってて」…ですが!」
黒ボスの反論をがスッパリとブチ切るあたり、こいつも
やっぱり相手の出方が激化するのは予想してたって事か
「私はシンオウでこの二人の熱烈な信者に同じ様な事をされてきました。
そして、それらは全部自力で回避もしくは撃破してきた経験があります。
盗聴?盗撮?生ぬるいですよ。頭上からブロックが落ちてきた事もあります。
この二人の尻拭いで慣れてますので、その辺は任せて下さい。」
「あぁ、あの時はマジですまんかったと思ってる。
まさかあいつらがあんな態度にでるとは思わなかったからなぁ。
おかげで相手を選ぶ時は後腐れ無いようにって気をつける様になったな。」
うん、俺達の遊び相手がとの仲を邪推してやらかしたんだよね。
勿論報復はしっかりさせてもらったけどね。
「達モテそうだもんね。って、今はそっちじゃなくてこっち!
ボク達ももも大切だからすっごく心配。」
白ボスの気持ちは凄く嬉しいんだけど、それは今は必要ないよ。
ここは職場で俺達は上司と部下なんだからね。
「さっきも言っていたがリスクを恐れてたら動けないぞ。
ボス達はちょっと勘違いしてないか?二人はここの最高責任者で
本来ならもっと前になんらかの行動を起こすべきだったんだ。
今まで何も行動を起こさないで散々相手をつけ上がらせてきたツケが
今出てしまってるんだぞ?優しいだけでは前には進めないんだ。
被害にあった人達の為にもこれ以上の犠牲を出さない為にも
いい加減覚悟を決めなきゃならないだろ?」
の言葉に部長と俺、そしてが頷いた。
正直その通りなんだけどさ、ここまでスッパリ言えるのは流石だと思う。
「の言う通りだよ、両ボスは決断をくだす時だと思うがね。
それが無理なら君達はこの計画からおりた方が良い、邪魔だ。」
部長、そこでさらに追い討ちとかハンパないね。
と部長の言葉に二人共黙って俯いてしまったけど、すぐに同時に顔を上げた。
「わかりました、ここまで事が大きくなるまで何もしなかった事を
大変申し訳なく思っております。
今後は計画が滞りなく行える様に最大限の努力を致します。」
「ボク達の考えが甘かったのはわかってた。でも、もっと早くにボク達が
アクション起こすべきだった。反省してる。ゴメンナサイ。」
俺達に向かって同時に頭を下げる二人を部長もも笑ってみている。
こういう素直な部分が魅力でもあるんだろうな。
「さて、そろそろ話を戻しても良いですか?
リスクは確かに高いですが見返りは大きな物になる事は保証しますよ?」
俺がニヤリと笑って言えば、両ボスとが固まって怖いと呟くし
部長とは俺と同じ様に不敵に笑ってそれがさらに3人の恐怖心を
煽ったらしく、頑張って生き残りましょうとか言ってる。
何気にボス達とは良いトリオだと思うのは俺だけなのかな?
ともかくバトルは始まったんだ、後は勝利目指して暴走列車にならない程度に
全速前進して大掃除を全うさせれば良いだけの話。簡単な事だね。