三章・指差確認準備中!編 -準備完了!であれやこれ-

三章・指差確認準備中!編

準備完了!であれやこれ



食べて飲んで騒いで、こんな楽しい時を過ごしたのは初めてかも?

仲間達との気心知れたやり取りじゃなく、いろんな見方、考え方

そういうものが交差して感心したり驚いたり。

あぁ、私は今すっごく幸せなのかもしれないな。


すっかり遅くなったから泊まっていけば?と皆に勧めたんだけど

色々忙しいみたいで、帰る事になって玄関先で見送る。

ノボリさん、クダリさん、インゴさん、エメットさんも帰って

この部屋にはいつもの三人がいるんだけど…



、そのアクロマって男はミッションに関わるのか?」



やっぱり引っかかっちゃうよね、違うと言ってもすぐに嘘がばれるし

そうなると後々この二人は私にもっと介入してくるから



「うん、だけど重要な部分に関わりあうわけじゃないから。

それでもこんな感じでお知り合いにはなりなくなかったなぁ…」



これは本音、どうやらアクロマさんの方は私に興味津々っぽい

彼のやろうとしてる事は許される事じゃないけど

彼の今後を知ってるから、自分から介入する必要は無い。



「これで色々面倒事も減ったし、テメェはいつ動き始めるんだ?」



私ももポケモン達の調整を終わらせてる。

後はジム巡りを始めれば良いんだけど、その為には



「もうちょっと先かなぁ…こっちの主人公達の動きがまだだし?

先に動きすぎちゃっても良くないからねー。」



こっちの主人公…メイちゃんとキョウヘイ君の動きは逐一掴んでる。

これはっちに頼んであるから情報は確かだし問題ない。

尚も何か言おうとする二人を遮って私は言葉を続けた。



「私ね、イッシュに来て、今までと同じ様に自分が動けなくなってるんだ。

だけど、それは大事な人達が出来たんだから当たり前なんだよね。

いつも通りだったらもっと楽に動きが取れるんだけどさー

それでも…それでも私は彼等と出会えた事は後悔しないよ。」



サブウェイマスターとBWの主人公達…そして、公式には存在していない

サブウェイボスの皆とこんな風になるなんて想像もしてなかったけど

今では私にとって、とても大切で大きな存在になってるのは確かだ。


彼等のこれからのストーリーなんて向こうの世界では存在しなかった。

だけど、こっちの世界では皆が当たり前に生活している。

舞台がBW2になったって、変わらず存在し続けて時は流れているんだ。

そんな当然の事に気がつかなかった方がどうかしてるよね。



「私は彼等と一緒に時を重ねたいって思う。

だからこのミッション、絶対にクリアして…私はこっちの世界に残りたい。」



さっきからずっと黙って私の話を聞いていた二人が目元を和らげた。

あー、やっぱり私がミッションを放棄するかもって考えてたんだね。

ちょっと前の私はそうだったけど、今は違うんだ。

だから二人に笑って見せれば、満足したように笑ってくれた。



「正直俺達のこの先の記憶は殆ど残ってねぇ、だがな、忘れるなよ?

そんな事ぁちっぽけな問題で、俺もも最後までついていくからな。」



「俺等だけじゃない、サブマス、サブボス…下手をするとBWの主人公達も

このミッションに介入する気満々だからな。

決して一人で無理をするな。どんな時でも俺等がいるのを忘れるなよ?」



「二人共ありがとう。でも私のミッションクリアだけに必死にならないで?

もう本当に自由になったんだから、こっちの世界に馴染んでよ。

二人はこれからどうしたいって考えてるの?」



これはずっと気になってた。

もずっとあちこちフラフラしてて定着しようとしない。

だけど、私が変わった様に二人にも変化が起きてるのは感じてたんだ。



「俺はそうだなぁ…多分このまま課長でいると思うぞ?

こっちの奴等を雇って、一人前にして旅立たせてを繰り返しながら

好きな仕事とバトルをやって日々を過ごして行きたいって考えだ。」



「結婚とかは?もいい年なんだからちゃんと考えようよ。」



「お前にそう言われるとは思わなかったな…そうだなぁ…

俺が本気で一緒に居たいって思える相手が見つかったら、その時は」



「テメェの事だ、ガッツリくわえ込んで離さねぇだろ?

インゴも重すぎると思うが、テメェの比じゃねぇよ。

俺は…一度ホウエンに戻るかもしれねぇな。アイツを亡くしたから

あの場所にいたくなくて、ミッションクリアして逃げる様に出てきたから

その後どうなったのか一度ゆっくり見てきてぇとは思ってる。

それからどうするかまではまだ考えてねぇけどな。」



にはと同じ様な事は言えないけどさ

それでも、いろんな幸せを見つけて欲しいからちゃんと考えてよ。」



良かった、思ってた以上に二人共今後について考えてるみたい。

ちゃんとっちはもうこの世界に馴染んでるから良いし

この分だと二人もそう遅くないうちにはこっちの世界に馴染むかな?



「お前は?はミッションが終わったらどうするんだ?」



「私?」



「テメェ以外の誰がいるってんだ、何か考えてる事とかあんのか?」



私の未来か…ミッションをクリアしたとしても、私に未来はあるのかな?

何度自分でシミュレーションを繰り返しても、今の所は全部同じ結末だ。

その先の事なんて、とてもじゃないけど考えられないってのが事実だけど



「それを言っちゃうと死亡フラグが立ちそうで嫌なんだけど?」



「立たせねぇ様に誰かとくっつけば良いじゃねぇか。」



「だな、マスター達、ボス逹、主人公が憎からず想ってるのは

の事だから、とっくに気づいているんだろう?

ダチだからって逃げるのも限界があると思うぞ?」



「公式キャラとくっつくとかそれは拙いっしょ。」



「公式キャラでも、あの話の後の事なんて誰もわからないだろう?」



「あいつらはこっちの世界でこうやって日々を送って時を重ねてる

テメェがこっちの世界の人間になれば、有り得る話になるんじゃねぇか?」



向かいのソファーでウィスキーを飲みながらそう言って、二人は笑った。

二人だけじゃなく、ちゃんもっちも、いっつも私に言うよね。

だけどさ、私自身の気持ちの踏ん切りっていうか問題は解決してないんだ。



「私は自分が誰かを愛せると思ってない。だけど、先の事はわかんないね。

それがミッションをクリアして、こっちで生きる意味にもなると思うんだ。

だから今は何とも言えないけど、それ以外でやりたい事はある。」



「「…なんだ?」」



「まずはこっちの…イッシュのポケモン図鑑を埋める事でしょー?

それから、可愛いうちの子達と一緒に色んな所に遊びに行きたいし

カロス地方にも興味があるんだよね、メガシンカなんて聞いた事ないから

BW2の後のソフトが出たんだろうねぇ…やりたかったな。」



そう言ったら二人は更に笑いだしたし…なんで?って見てたら



「テメェは相変わらずのポケモン馬鹿だよな!

そのうち前みたいに夢特性集めたり、色違い探しに燃えるんじゃねぇのか?」



「カロス地方だってゲームでプレイするよりも、実際に行けば良いだけだろう

リアルでポケモンゲットの方がずっと面白いし、バトルも…だろ?」



あ、そっか…そうだよねー。私はまだミッションクリアしてないからなのか

どーも考え方が向こうの世界のまんまで話しちゃうんだよね。



「ミッションをクリアすれば…私は向こうの世界から解放されるのかな?」



「……お前を縛り付けるモノは無くなると思うぞ?」



「その後の事なんざ、テメェの考え方次第じゃねぇのか?」



あっちでの呪縛から解放されるってどんな感じなんだろう…

でも、もしそれが本当なら私は自分を好きになれるかもしれない。

そうして、誰かを好きになる事もできるのかもしれない。



「まぁ、まずはミッションクリアを第一に考えなくちゃだねー。」



「おう、俺等の協力が必要な事に変わりは無いんだよな?」



「俺達の手持ち…レシラムとゼクロムの事もあるからな。

その辺もテメェのミッションに関係するんだろ?粗末にすんなよ。」



「その辺は変わりは無いよ。二人共ミッションが終わってるのに

巻き込んじゃって申し訳ないんだけどさ、ずっと向こうの世界でも

不思議に思ってた事で、恐らくそれがクリアの鍵だと思ってるから。

だから最後まで付き合って面倒見てよね?」



それで上手くいけば問題はないけど、それでダメだったときは…

大丈夫その覚悟も出来てるし、揺らいだりぶれる事も無い。

私はその為に存在してるって考えは、多分間違ってないはずだ。



「当たり前だ。」



「仕方ねぇから付き合ってやるぜ。」



二人が笑いながら親指を立ててるから、私もそれに応える。

イッシュがミッションの場所だからなのかわからないけど

確実に私に色々な変化を与えてるのは確かだ。


さて、これからが踏ん張りどころですかねー。

めんどくさいなんて言わない、目指すは勝利、かかってこいやー!だよ。