2013 Halloween 企画------Magic Candy にお願い!

2013 Halloween 企画

Magic Candy にお願い!〈後編〉




「うわー、トウヤ君、トウヤ君!ギアステがあんなに小さく見えるよ!
あ、あっちはポケモンセンター?すっごい凄い!」


観覧車の窓から、子供みたいに下を覗き込んで、はしゃぐさんに
思わず笑っちゃっても仕方ないと思う。その位可愛いんだよね。

隣に座ってそんな姿にもドキドキして、誤魔化す様にポケットに手を入れれば、
さっきもらったキャンディが触れて俺はそれを口に入れる。
ふんわりと、甘酸っぱいレモンの香りが観覧車に広がった。


「あ、それって、さっきあげたキャンディ?」


景色を見るのをやめて、さんが振り返って俺を見た。


「はい、なんだか今回の勝利はさんの応援もそうなんですけど、
もらったこのキャンディのおかげもあるかもしれないです。」


俺が口を開けて指をさせば、笑いながら首を振る。
長い髪が揺れてシャンプーの匂いかな?すげーいい匂いなんだけど!


「勝利はトウヤくんとトウコちゃんとポケモン達が頑張ったからだよ?
でも、そのキャンディがそれだけ効果抜群だったら、私も食べたいな。」


「いいっすよ。口あけてもらえます?」


俺の言葉に素直にさんは口を開けた。オマケに目までつぶってるし…
あーもう、知らない、どーなっても知らないったら知らない。
さようなら、俺のなけなしの理性!

口移しでキャンディを入れれば、驚いて目を開けたけどもう遅い。
そのまま抱き締めて、もう一度柔らかな唇にキスを落とす。
唇が離れた後に、色気のない叫びをあげて慌てて俺から離れるとか
ちょっと傷つくんだけど!ムッとして、離れた身体をもう一度抱きしめる。

密室って逃げ場がないんですよ?逃がすつもりもさらさら無いですけどね!


「いつまでも子供扱いしていると、痛い目みますよ?」


「いやいやいや!ちょっと落ち着こうか。
なんていうベタな事をする…じゃなくて、こういうイタズラは駄目!」


「落ち着かなきゃいけないのは、さんですよ。
俺の気持ちはシンオウで言った通り変わっていませんからね。
好きじゃない人にキスなんてしませんよ?イタズラなんて心外です。」


もう一度頬にキスをすれば、真っ赤になったまま固まるし。
こういう反応みると、ホント歳とか全然気にならない。


「イッシュの人って感情表現がどストレートってマジだったのね…
でもさ、歳の差ありすぎ「もう一度キスします?」…ゴメンナサイ…」


俺はさんの頬に手を当てて視線を合わせた。
俺は本気なんですよ?いつまでも年の差って言葉で逃がしはしません。


さんも言ってたじゃないっすか、愛があれば年の差なんてって
もう少しすれば俺も成人しますから、そん時は覚悟して下さいね。」


そう言ってもう一度キスをしようとした時に、すげー殺気を感じて後ろを見れば、
いつの間にか、地上についていた観覧車席の前に
ノボリさんとクダリさんが仁王立ちしてた…うわぁ…これって死亡フラグ?

スタッフの人が引きつったスマイルでドアを開けてくれて
俺は、未だにちょっと固まってるさんを抱えて外に出た。


「トウヤ、今からスーパーダブルに来て?
ハロウィン特別バージョンでサブウェイルール無しでボクの
超本気メンバーとバトルしよう?つーか、しろ。」


「トウヤ様、私も個人の、超ど本気メンバーにてのバトルをご用意します。
是非ともご利用してください…いえ、さっさと乗りやがれでございます。」


「ノボリさん、クダリさん大人気ないですよ?
トウヤばっかり狡い、そんなすごいバトルなら私ともしてくださいよ!」


トウコ…鬼の形相の2人を相手にそんな事を言えるお前をマジで尊敬する。
でも、今の俺に怖いモンなんて何もないんだからな。


「良いですよ?超絶本気って言うなら、伝説のドラゴン出しますからね。
後は禁止されてる伝説級勢揃いで固めて、徹底抗戦してやりますよ?」


「トウヤ君、ライモンシティが焼け野原になりそうだからやめような。
ノボリもクダリも大人気ない事言うな。第一今日の運行終了しただろうが。」


もいい加減復活しろ。キスぐらい挨拶みてぇなもんだろうが。」


キスって言葉にさんの顔がまた赤くなる…あれ?もしかして…


さん、正直に教えてください。
もしかして…さっきのキスってさんのファーストキス…でした?」


耳まで赤くして俯いちゃった姿は肯定してるって事だよな…マジかぁああ!
ちょ、やべぇ…俺マジですげー嬉しいんだけど!!


「俺、絶対に幸せにしますから!!
さんの他の初めて全部、俺にください!いや、もらいます!!」


「トウヤ、よく言ったぁああああ!
さん、いやもう義姉さんって呼んでいいですか?いいですよね?」


「うわ、ってそうだったの?ボクちょっと以外で驚いた!」


「えぇ…みすみす横からかっ攫われると言うのも非常に面白くありませんね…
フフッ、いっそ私も参加しましょうか…」


ちょ、ノボリさん!どー言う意味ですか?!
その笑顔が性的すぎてクラクラしそう…いやいや、俺はさん一筋…
色々経験値とかの差がありすぎて、俺すげー勝てる気がしないんだけど!


「んじゃ、俺はノボリにおちるに年代物のウィスキーでもかけるかな。」


「俺はトウヤ君におちるに大吟醸をかけるぜ。クダリは参加しねぇのか?」


「参加はしない。でも、ボクもノボリ応援する。
がボクの義姉さんとかすっごく嬉しい。だからノボリ、頑張れ!」


「性的さでは圧倒的に不利だけど、負けるなトウヤ!
私達にはなんったって若さがあるんだからね!押して押しまくれ!!」


…なんだか、皆でさんをいじって遊んでると思うのは俺だけなのかな?
つーか、人の気持ちを賭けの対象にするのは勘弁して欲しいんですけど!

俺達が騒いでいたら、ポンッって音がして、全員が振り返れば
そこにはさんを背中に乗せた、色違いのリザードンがいた。
さんの目が据わってる様に見えるのは、気のせいじゃないと思う。


「…人の気持ちを無視して遊ぶとかふざけんな!
帰る…イッシュ怖すぎてもう嫌だ!シンオウに帰るぅうううう!!
リザードン、空を飛ぶ!んで目的地はシンオウ、出発進行!!」


「ちょ、さん!ふざけてなんて無いです…ってか、落ち着いて!
大体そっちはシンオウと逆方向ですってば!あーもう、レシラム!!」


砂埃を巻き上げて凄い勢いで飛び出したリザードンに
俺は慌てて伝説のドラゴン、レシラムの背に乗って追いかけた。

ふざけてなんていませんよ、誰がシンオウなんかに帰すもんか。
俺はマジも大マジなんだから、絶対に逃しませんからね!!









リクエストした方のみ、お持ち帰り可能ですのでご了承下さいませ。

ひたすら、とにかく、どこまでも甘くという、焼き栗様のリクエストを受けて
長編トウヤ君と平社員さんの年の差カップル?のお話です。
当初前編のみで終わったのですが、
甘さが行方不明になってしまい慌てて後編付け足しました。
えぇ、ひたすら、とにかく、どこまでも話が長くなって
掲載した作品の長さの倍以上を削ったなんてなんて言えません…(滝汗)
人生経験では負けるかもしれないけど、恋愛経験ではトウヤ君が上っぽい…
頑張れーと管理人も書いてて応援したくなりました(笑)
この様な作品で良ければ、どうぞ受け取って下さいませ。

焼き栗様、企画参加、本当に有難うございました!
また何か企画する事がありましたら、どうぞ参加してくださいませ。(平伏)