キリ番 5000

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  恋の花を咲かせるわけがない  




空は快晴、吹く風は爽やかで最高の休日…なんて言ってらんないです。
誰かこの状況から私を助けて、ヘルプミー!

「インゴさーん、重いですー。足が痺れてきたんですけどー。」

「Hmm…はもう少し鍛えた方が良いデスネ。
膝枕と言うものは初めてデスガ、これはBravoデス。」

「私はブラボーじゃないですー。
インゴさんのオノノクスがこっちを見てますよ?
遊んで欲しいんじゃないですか?うん、そうですよ、行きましょう。」

未だに私の膝の上に頭を乗せて、おまけにガッチリ腰に手を回して
ホールドされてる状況をなんとかしないと…色々マズイです。
イッシュのギアステで性的と評判な黒のマスターの従兄弟は
伊達じゃねぇってか、昼間でも性的だよ!

「貴女はワタクシの言う事をきいていれば良いノデス。
勝者のいう事は絶対でゴザイマショウ?」

「くっ…、昨日の私を全力でぶん殴りたいですよ!
絶対勝ったと思ったのに、んでインゴさんとエメットさんの二人に
女装してもらおうと思ったのにー!」

「勝負は最後までわからないものでゴザイマス。」

目を細めて笑うその顔を引っ叩きたくなった私は悪くないと思う。
いや、ホントにやったら後が怖いからやらないけどね!

事の始まりはいつもの様に休日に遊びに来たインゴさん達。
その時丁度、両ボスもも、も執務室にいなくって
のんびりと午後休憩してた私だけだったんだよねー。
んで、暇だからちょいとお遊びしましょうってんで
何故かデスクの引き出しにあったトランプを使ってポーカーをしたのが
元々の始まりだったりする。

流れでいったら、ここは賭けなきゃダメでしょうって事になって
勝者は敗者の言う事を聞くって、ベタな賭けの内容だったんだけどさ。
5回勝負で3勝した方が勝ちってんで頑張ったよ!
だけど、後1勝が出来なかった…。
つーかさ、フラッシュが来た時点で勝利を確信したのに
インゴさんがフルハウスとか、ポケモンバトル以外でも容赦ないよね!

「エメットさんは上手い事やってくれてますかねぇ…
私、この状況がバレちゃうと色々と危険が危ない気がしてるんですけどー。」

「アレ等が煩いのデシタラ、ユノーヴァに来なサイ。
貴女ナラ、いつでも大歓迎デス。むしろ賭けをソレにすれば良かったデスネ。」

うわーい、そんな事にならなくて良かった!
むしろこの状況でもいいやって思ってきちゃったよ。

「それは全力で辞退しますよー。
でも、賭けとかは抜きにして凄く良い所ですよね。
カナワタウンにこんな場所があるなんて知りませんでした。」

賭けの代償はインゴさんとの1日デートって言われて焦ったんだけど
手持ちを連れてピクニックをしたいから弁当作ってくれとか…
まぁ、うちの子達も喜んでるから、その点は良かったって事にしよう。

道なき道を平然と進んでいくインゴさんの後をついて来てみれば
そこは小さな泉のある野原だったんだよね。
のんびりとポケモン達を遊ばせるにはもってこいの場所だわー。

「ここは昔、子供の頃に遊んだ場所にゴザイマス。
ユノーヴァに行った後も、時々ポケモンを連れて来ていたのデス。」

ゆっくりと起き上がったインゴさんは、視線をポケモン達へ向ける。
その目はいつもみたいな俺様な感じは全く無くって、優しげに細められていた。
うわー、こんな顔もできるんだ。ちょっと意外って言うか新発見?

いつもスーツかサブウェイボスの制服しか見た事がなかったけど
レザーのフード付きジャケットと、2枚襟のシャツとかラフだけどお洒落だ。
スモーキーラベンダーとダークグレーのチェックのパンツなんて
普通の人だったら着こなすのは難しいんじゃないかな?
こうして、改めて見るといい男だと思う…俺様じゃなければだけどね。
思わず服装チェックなんてしてたら、バッチリと目が合っちゃった。

「先程から貴女の視線が痛いのデスガ
とうとうワタクシに、貴女が言う所での発情でもシマシタカ?」

前言撤回しても良いですか?良いですよね!
インゴさんはやっぱり俺様のドSだったよ、半端ねぇよ!
どの面下げて言いやがると思って見たけど、イケメンには違いない。

私が何も言わないのを、どういうつもりで受け止めたか知らないけど
いきなり手を掴まれて、引っ張られた。
今の状態は私はインゴさんの腕の中…だと?うわわ、ストップ!

「Hmm…この状態デハもう少々時間がかかりそうデスネ。」

髪の毛にキスとか、キザな真似で寒気がするところだと思うんだけど
すごく似合ってるのは仕様ですか?
もうやだ、この性的大魔王をなんとして欲しい…。
ギリギリまで我慢だ、これは賭けに負けた自分が悪いんだから…
でも、限界まできたら…そん時は全力でぶっ飛ばす!

「ワタクシに腕力で対抗しよう等やめなサイ。
以前、貴女の実力を見てわかってマス。ワタクシには勝てないデショウ。」

無意識に握り締めていた手をとって掌にキスをしてきたし。
うわ、思ったよりも唇が柔らかいのにビックリ…ってのは置いといてー!
落ち着け私!こっちの人達って感情表現が豊かなんだよ。
これは挨拶だ、挨拶なんだから一々動揺するなっちゅーの!
ジッと我慢と堪えるをして頑張ってたら手首を舐められて、変な声が出る。

「やんっ…!! うわわ、今の無し、無しですぅうううっ!」

「…フフッ、その様な表情はワタクシを煽るだけでゴザイマス。
、本気で発情しては如何デスカ?全身全霊でお相手しますヨ?」

もうダメだ、インゴさんの特性はテクニシャンですか?
なんだか頬とか触られるだけでも変にゾクゾクするんですけど!
不味い、今の状況はノボリさん達にバレる以前に危険だよ、危ないよ!
私の許容範囲を遥かに超えちゃってて、どうしていいかわかんないってば!

不意に顎を持ち上げられて、至近距離で視線が絡み合う。
綺麗なアイスブルーの瞳に映る、乙女な表情をしてるのは誰ですか?
そのままゆっくりと顔が近づいてくるし、これはアレですか?キスですか?!
いやいや、待って!それはダメですってば!

「この後どうなるかは理解できマスネ?おとなしく瞳を閉じなサイ。」

こういう時でも上から目線の命令かって、ツッコミを入れたいんだけど
身体が動いてくれません!ジャローダに睨まれたオタマロ?
天敵だ、インゴさんは私の天敵だとハッキリと認識しました!

どんどん近づいて来るインゴさんの顔を見てられなくて思わず目をつぶる
その途端にクスッという笑い声がした。勝者の笑みってやつですか?
くっそう、色々と勝てる気がしないのが悔しい。

「そこまででございます!インゴ、を離してくださいましっ!!」

もうどうする事も出来なくて、色々なものを諦めかけたその時に
近くの草むらが揺れたかと思うとノボリさんの声が聞こえた。
ビックリして目を開けてそっちを見れば、クダリさんと隣には
なんだかボロボロになってるエメットさんの姿もあった。

そのままの体勢で固まったまま動けないでいる私に舌打ちした後で
ノボリさんが私を抱き上げた。

「…エメット…オマエは本当に役立たずでゴザイマスネ。」

「インゴ酷いヨ!ボク頑張ってたんダヨ?だけど、この二人相手じゃ無理!」

絶対零度の視線でエメットさんを見るインゴさんが怖いです。
いや、さっきのインゴさんもすっごく怖かったです。
あ、なんだかホッとしたら涙がでてきたかもしんない。

、ご無事で…は無かった様でございますね。
あぁ、その様に擦っては目元が赤くなってしまいますのでおやめなさいまし。」

ポケットからハンカチを取り出してノボリさんが私の涙を拭いてくれたんだけど
それだけの刺激でも、今の私にはちょっと不味いんです。
ノボリさんの指が目元に触れた途端に、身体がビクッと震える。
うわーい、そんなビックリした顔で固まらないで下さい。
自分でもこの状況に驚いてるんですけど、止められないんですってば。

「…ねぇねぇ、ノボリを誘ってる?
そんな顔してたら、見てるボクでも我慢できなくなりそう。
ノボリもストップ!それ以上手を出すとインゴと同じ。」

「Wow!凄くSexyダヨ。ネェネェ、ボクも味見したいんダケド?」

もうダメだ、この状況を何とかして欲しい。
とうとう本格的に泣きの状況になった時に、急に身体が宙に浮いた。
ビックリしてみれば、今迄それぞれに遊んでいたうちの子達が
すっごい怖い顔して双子達を睨んでいた。

ムウマとハピナスとルカリオが自分からボールに戻って
ネイティは私をリザードンの背にテレキネシスで乗せると
定位置の頭の上に乗ってきた。
そして、リザードンは私を乗せたのを確認すると雄叫びを上げて
翼を広げて一気に上空へ浮かび上がった。

地上では四人が驚いて何か叫んでいるけど知りません!
良かった、色々なモノを無くしそうだったけどセーフだよ!

「お、帰ってきたのはいいが、てめぇだけか?他の連中はどうしたんだ?」

リザードンがマンションのエントランス前に降りると
がビックリした顔でこっちをみてた。

「その件につきましては、黙秘権を使わせてもらうよ。
もうなんだか、色々と疲れちゃったんでこのまま部屋に戻って寝る!
つーわけで、そこを通して?っつーかどきやがれ!」

どーせ二人はこの状況を知ってて、楽しんでるってわかってるんだからね。
そんな奴の相手なんざしてられるかってんだ!
そのまま勢いに任せてエレベーターに乗り込んで部屋に入る。

金輪際、賭けもしないしあの連中と二人きりになんてならない!
今回の件はいい勉強になった…ワケないでしょーが!!

それから暫くは、両ボスとその従兄弟さん達の視線が痛かったとか
なんだか色々と食事だなんだとお誘いを受けたりしたけど
完全無視の全ツッパさせてもらいました!






当作品のお持ち帰りはリクエストしてくださった方のみですので
どうぞご了承の程、お願いいたします。
キリ番5000をゲットしたのは智子様でした。
おめでとうございます!そしてリクエストありがとうございます!(平伏)
長編設定でインゴさんと平社員さんで甘とのリクエストですが
何回やっても何回やっても平社員さんが倒せませんでした…(ノД`)シクシク
リクエストの所で、Another設定でも面白そうですよねとありましたので
そっちで書き直してみたら、あら不思議?出来ちゃいました、ヒャッホー!
それでも、甘さが足りないのは気のせいじゃないと思いますが
フラグクラッシャーで空気の読めない平社員さんでは、これが限界でした…orz
でも、インゴさんが本気を出したら…あっという間の瞬殺で食われそうです。
寸止め大好きなので、あんな感じになりましたが
そのままチューしてたら、終着駅まで全速前進してたでしょう!(笑)
そして、インゴさんのキスしてた場所にもちゃーんと意味があります。
知りたい方はキスの場所、もしくは掌のキスでググってみてくださいねー
インゴさんは全て計算ずくですが、恋愛経験ゼロに等しい平社員さんは
そんな事は全然知りません。
後で、課長さんや主任さんに問い詰められて、この出来事を報告して
二人に盛大なため息をつかれている事になってます。
(二人共キスの場所の意味を知ってるから)
この様な作品になりましたが、どうぞご笑納くださいませ。(平伏)



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