キリ番2000 -嘘から出た実(まこと)-

キリ番2000

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  嘘から出た実(まこと)  



最近、ボクの周りがまた色々と煩くなってきた。
きっかけは、あるゴシップ誌の写真なんだよね。


「白のサブウェイマスターの熱愛?!お相手は一体誰なのかを探る!!」


いや、熱愛どころか恋愛にも発展してないから!
なんでこーなったんだろって、思わず執務室で頭を抱えてたら
写真の相手が入ってきた。


「白ボス、この書類総務部長さんから至急って預かってますよー。
後、マスコミの取材希望がてんこ盛りで黒ボスがキレかってますので
フォローよろしくだそうですよ。」


はどーしてそんなに余裕あるの?

つーか、なんでボクにだけ取材依頼がくるのかな!すっごい不公平!!」


別にデートとかしてたわけじゃない。
近くに人気のスウィーツのお店ができて、ボクとで休憩時間に行ったら
たまたまカップル限定セットってのがあって、どーしても食べたかったから
付き合ってます!って言って食べてただけ。
それを近くに座っていたお客さんが写メってたらしくて、雑誌に転載された。
事実はこんな感じ。甘い雰囲気なんて全然無かった!


「えー、私の顔は写ってないですからねー。
ぶっちゃければいいじゃないですか。あれは友達と行ったんですよって。」


確かにそう言えば良いんだけどさ、でも言いたくないんだってば!
ホントに最近なんだけど、ボクの気持ちがハッキリした。
は友達でもあるけど、ボクは女の子としても好きなんだって。
ハッキリしたのはそのお店で、がちょっと照れながら
付き合ってますって、店員さんに言った時。
限定スウィーツを食べるための口実のはずなのに、すっごく嬉しかった!
を守るためには、また嘘をつけば良い。友達って言えばオッケー。
でも、自分の気持ちに嘘をつきたくないってのが本音。

デスクに突っ伏してぐったりしてたら、
インカムからノボリの悲鳴にも似た声が聞こえてきた。


『クダリ、おりましたら景品交換所前までいらしてくださいまし!
もう私では対応しきれません、自分で何とかしてくださいまし!!』


あーもう!どうして放っておいてくれないのかな!!
このままじゃお客様にも迷惑かけちゃう。それだけは絶対にダメ!
ボクは席を立って、帽子をかぶってハンガーにかけられたコートを着る。
こうなったら、すっごいインタビューにする!


「白ボス、骨は拾ってあげますからねー。
頑張ってすっごいバトルしちゃってください。ファイトー!」


「…ボク、これからホントの事言ってくる。
でも頑張るのはボクだけじゃない。も頑張ってね?」


いつも以上のスマイルで笑いかけたら、固まっちゃったけど知らない。

何を言う気なんですかー!?なんて叫び声がした気がするけど

ボクは思いっきり執務室のドアを閉める事で返事をした。


景品交換所前に来てみれば、すっごい数のマスコミでびっくりした!
ボクの姿を見た途端に全員がこっちへマイクを向ける。


「クダリさん、熱愛の噂は本当ですか?!
お相手は?!いつからお付き合いをされているんですか?!」


「双子のノボリさんもご存知の方ですか?!馴れ初めとか教えてください!」


あちこちから質問が飛び交ってるけど、内容は大体この二つ。

一旦目を閉じて深呼吸してから、ボクは顔を上げた。


「あのね、ボクと彼女は今はまだ友達。
あそこのお店のカップル限定のメニューが、どーしても食べたくて
彼女に付き合ってるって言ってもらっただけ。
だけど、先の事はまだわかんない。ボクは彼女が好き。
友達としてはもちろんだけど、一人の女性としても大切に思ってる。」



一斉にカメラのフラッシュが点滅して目がチカチカしてきた。
横でノボリがやっちゃったーって顔してるけど、そんなの知らない。


「ボクと彼女、これからがすっごく大切な時。
だからお願い、もう少しこのままボク達の事そっとしておいて?
彼女は恋人候補とかじゃない。ボクの奥さんにしたいって思ってる人。
ちゃんと形になったら、皆さんに報告するって約束する。」


そういって、マスコミの人達にペコッって頭を下げた。
うん、ボクは嘘は言ってない。その位の事真剣に考えてる。


「お相手の女性はクダリさんの事をどう思ってらっしゃるんですか?!」


「クダリさんから見て、このバトルはどの様になると思いますか?!」


あー、そんな事はボクが一番聞きたいよ!
だって、本人には言ってない。コレって近々発売される雑誌に
掲載されるんだろーから、きっとそれを見ては驚くんだろうな。
でも、もう言っちゃった。
僕の気持ちも、マスコミさん達の暴走も、誰にも止める事は出来ないと思う。


「彼女はボクの事、友達としか思っていないと思う。
ボクはサブウェイマスターだから、バトルって名前のつくものには
勝利する事しか考えない。ダブルバトルは戦略と先読みが大事。
だからこれから、すっごいバトルをするつもり。」


ボクは胸に手を当てて目を閉じてからニッコリと笑って答えた。
うん、これからの事はどうなるか、誰にもわかんない。
でも、ボクはこの気持ちを大切にしたいって思う。
マスコミの人達が一瞬黙っちゃったけど、その後で全員から
頑張ってください!なんて応援されちゃった。
不思議に思ったけど、ボクのお願いはきいてくれるみたいで良かった!

マスコミの人達がそれぞれに帰っていって、やっと落ち着いた。
ボクがホッとため息をついたら、横でノボリもため息をついてた。


「…クダリ、先程のお話は事実でございますか?
この事、には言っていないのでしょう?
先にマスコミに報告するなど、少々やり方が狡いのではないですか?」


「ボクの話した事はホントの気持ち。
にはそう言ってくるって話はしてあるけど、内容までは教えてない。
でもすぐにわかる事。確かにやり方としてはスマートじゃない。
本気のこの勝負に狡いとか言ってらんない。」


恋愛をとことん遠ざけるだから、この位しないと勝機が見えない。
まずは外側からじわじわと包囲網を狭める事から始める。
そして、ボクの気持ちを込めた攻撃を受けても逃げられない様にする。


「貴方が本気でしたら、私からは何も言う事はございません。
しかし、もし結婚するとなると彼女が私の義妹になるのですね。
ふむ…それも悪くありませんね。」


そんな未来を想像したのか、ノボリが柔らかく笑う。
うん、がボクの奥さんになったら、毎日がすっごく楽しくなりそう!


「ボク、すっごいバトルしてゲットするつもり!」


「私もそのお手伝いをさせていただきましょうか。
ゲットに向けて、存分に全速前進で出発進行して下さいまし。
恐らくは、貴方が本気だとが知れば、助力は惜しまないでしょう。
ここは万全の協力体制で参るといたしましょうか。」


が味方になるんだったら、無敵かもしんない!
うん、このバトルは絶対勝利してみせる。
だから、覚悟して…ううん、無駄な抵抗は諦めてね!!









当作品のお持ち帰りはリクエストしてくださった方のみですので
どうぞご了承の程、お願いいたします。

キリ番2000をゲットしたのは烏鸞様でした。
おめでとうございます!そしてリクエストありがとうございます!
…と、畏まった口調はこの辺でstopしますよーw
まさかのリアル元オフ友キタ――(゚∀゚)――!!
ハロウィンのリクエスト企画で、推しメンのクダリさんが無かった事が
とってもショックだったらしいです。そんな事言われても、困るんだけど!(笑)
長編設定でクダリさんと平社員で甘い話をщ(゚д゚щ)カモーンって言われて
超頑張ったよ!でも設定は長編だけど、これもパラレル設定とかif設定だね。
本編はまだ恋愛色無いから!でてきてもクダリさんとは考えて無いから!(笑)
いつもより、あざといクダリさんになりました。
でも、適齢期を迎えて結婚願望が強い男の本気を舐めちゃいけません!
どんな手を使ってもクダリさんの事だから平社員をゲットするでしょうね。
あんまり平社員との絡みが無いけれど、多分甘めにはなった…よね?
こんなので取り敢えず我慢して下さい。クダリさんではこれが限界です。(遠い目)
そして、コソコソじゃなくて、ガンガン遊びに来てください!
んじゃ、どーぞ受け取ってくださいまし!



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