シャイな彼女と暴走列車
ボクの恋人のはとっても恥ずかしがり屋!
だけど、その恥ずかしがり方が他の女の子とはちょっと違うんだ。
「ー!仕事終わった?ボクも終わったから…」
大好きなが着替え終わって帰ろうとしてるところを見つけて
ご飯に誘おうと思って後ろから抱きつこうとしたんだけど、出来なかった。
視界がグルンと回って投げ飛ばされたんだなってわかったから
ボクは床に片手をついてなんとか着地する。
これ、他の人だったら受身も取れないで悶絶してると思う。
「白ボス…何度言ったらわかるんですか!私の後ろに立たないで下さい。
そして、さりげなく抱きつこうとしないで下さいよ。」
投げ飛ばした相手がボクだってわかって、しまった!って顔してる。
そうだよね、普通は女の子が恋人を投げ飛ばすとかしないよね。
「、仕事終わったから呼び方変えて?
あとね、恋人のに抱きつかないで誰に抱きつけって言うの?」
今度は投げ飛ばされないようにの顔を覗き込んでから
ギュッと抱きしめる。ホント、こんな小さな身体でよくボクを投げ飛ばすよね。
途端にボンッって音が聞こえそうなくらい真っ赤になる。可愛いなぁ!
「白ぼ…「名前で呼ばなかったら、すっごいキスする!」うっ…クダリさん
ここ、通路だから!皆見てるから!!」
何を今更そんな事言うのかな?ボクとが付き合ってるなんて
ここの皆は全員知ってる事なのに。
仕事とプライベートはきっちり区別!それができないなら付き合えないって
最初に言われたから、ボク仕事の時はずーっと我慢してるんだよ?
ホントはそんなの関係なくギュってしたい、いっぱいキスもしたいのに!
「そんなのボク知らない。ボク達恋人なの皆知ってるからオッケー!」
俯いたままのの顔を無理やり上に向かせてキスをしようとしたら
思いっきり顔を背けられた。これ、ちょっと…ううん、かなり傷つく。
「、これはボク凄く傷ついた。だからお仕置きしちゃう!」
「だから、ここは通路でひと目もあるでしょうが!
お仕置きについては全力で抵抗しますよ。いい加減にしてください白ボス。」
「…名前で呼ばなかった…うん、すっごいお仕置きとキスはじめる!」
もう、今日は絶対許さない。すっごいキスとお仕置きしてから
僕の家にお持ち帰りしてすっごい夜もはじめる!覚悟してよね。
ボクがカバンを置いてネクタイを緩めたのをみての顔色が変わった。
「白…クダリさん、ちょっと待ってくださいよ。ここ、通路ですから。
今のは私も悪かったです。でもいつも言ってるでしょ?人前は嫌だって!
イッシュの人がそう言う感情表現が豊かなのはわかってますけど、
私はそう言うのに慣れてないんです。恥ずかしすぎて無理なんですってば!」
慌てててが顔を真っ赤にしたまま、おずおずと僕の袖口をつまんで
引っ張って、必死に弁解してくる。
いつもだったらそんな仕草も可愛くて、それだけで許しちゃうんだけど
今日は無理。無理ったら無理!
「だけど、とボクは恋人同士でしょ?
ボク、すっごく我慢してる。ホントは休憩時間とかでも一緒にいたい。
に触れていたいし、にもボクに触れてもらいたい。
キミが恥ずかしがり屋なのわかってる。でもボクもう我慢できない。
ももう、イッシュにきて結構経ってるんだから慣れて。
うんと…郷に入ればレッツゴー?」
「誰がそんなうまい事を言えと…って、いやいや仕事中は無理です!
だけど、それ以外だったら私だって頑張ってるんですよ?
私も…その…クダリさんと同じ…なのかな?…だから…うん。」
俯いてモジモジしている姿にボクはちょっと暴走列車になりそうだった。
ダメダメ、安全運転…今はまだ安全運転…頑張れ!ボクの理性!!
後ね、そこは疑問形じゃなく、ハッキリ言う所じゃないかな?
恥ずかしがり屋のにしたら、頑張ったと思うけど、もう一声!
「ボクはいつもに大好きだよって言ってる。
でも、はボクに言ってくれない。好きなのはボクだけ?
恥ずかしがってると思ってるけど嫌がってるかもって不安になる。
の言葉と態度でボクにわかるように教えて?ボクを安心させて!」
ボクはの前に立って両手を広げた。
抱きついてきたらギュッっていっぱい抱きしめるし、逃げようとしたら…
そんな事はさせるつもりないけどね!まきついちゃうんだからね!
ボクをチラッと見たあとでオロオロと視線をさまよわせて、
あー、とかえっと、とか言ってるけどボクは何も言わないよ。
ここは こらえる で様子見かな?
どの位時間が経ったかわかんないけど、やっとは決心したみたいで
背伸びをして、僕の耳元に顔を寄せてきた。
あ…の首筋から甘い匂いがしてクラクラしてきたんだけど。
「わ、私もクダリさんの事が大好きです。クダリさんにギュッとされるのも
凄く嬉しいんですよ?でも、やっぱり恥ずかしいので…その…
仕事中って言うか、人目がある所はやめて欲しいです。
誰もいなかったら…えっと…良いかなぁって…
あー!もう、駄目です。これ以上は無理無理無理ですぅうううう!」
ちょっと待って、涙目とか反則!終わった、僕の理性吹っ飛んだ!
逃げようとするの腰をグイっと掴んで抱えてカバンとかも持って
ボクは通路から離れて近くあったオムツ換えスペースに滑り込んで
を壁際にもたれかけさせてキスをする。
ビックリしたはボクから離れようとするけど逃がさないよ?
何度も角度を変えて口づけを繰り返す。
「ちょーっと、ストップですっ! これ以上は…駄目です!!」
の耳たぶを軽く噛んでブラウスのボタンに手をかけたら
思いっきり顔を押された。首がグキッって言って痛かったんだけど!
でも、暴走してたのが落ち着いた。今のホント危なかったかも。
流石に職場でそんな事はボクだって出来ない。
でもね、駄目ってお願いは聞けそうにないや。ゴメンね?
「ここではやめる。でも、ボクもう止められそうにない。
だからこのままボクの家にきて。明日は丁度休みだから泊まってもらう。」
を荷物みたいに持ち上げて、ボクは走り出した。
上からが何か叫んでたけど、聞いてなんていられない。
目指すはボクの家、出発進行!!