11月22日は良い夫婦の日! -Vintageにはまだ早い-

11月22日は良い夫婦の日!

Vintageにはまだ早い



「コレは?」



目の前にいきなり置かれた2本のワインボトルに、何事カト愚弟に問えば

ニヤニヤと品の無い笑いがかえってキマシタ。



「1本は貰い物。昨日が有名なワインの解禁日だったカラネ。

今年の出来はfreshでイイ感じらしいヨ?

ソッチはvintage物のワインで、今が飲み頃ダヨ。

今日は日にちの語呂合わせで、いい夫婦の日なんだってサ。

インゴも新婚さんデショ?明日は休みダカラ、早く帰っッテ

と一緒にワインを楽しみながらユックリ夜を過ごしなヨ。」



愚弟にしては随分と気の利いた事をしてくれマス。

結婚してカラまだ1ヶ月も経ってマセンガ、仕事が忙しかったノデ

には寂しい思いをさせているデショウ。


定時に退社して自宅に戻れば、柔らかな微笑みがワタクシを迎えマス。



「おかえりなさい、今日は早かったんですね!お仕事お疲れ様です。

お風呂と夕食、どっちを先にしますか?」



「Hmm…ではを…「殴りますよ?」フフッ、冗談でゴザイマス。

夕食は後程でも構いまセンカ?エメットからワインを貰ったノデ

二人でゆっくりと楽しみマショウ。」



「おー、これが噂のワインですね!こっちにも解禁日のワインがあるとは…

フフッ、お酒は苦手だけど、こう言うイベントならノリますよ!」



バスルームから出レバ、既に夕食の準備が終わってオリマシタ。

テーブルにはワイングラスが各2個置かレテ、夕食の他に

薄めに切られたバゲットと何かのパテ?も用意されてオリマス。



「ホント、すっごい偶然なんですけどね。

そのパテ、リエットって言うこのワインと同じ地方の郷土料理なんです。

たまにはちょっと変わった物をと思って、作ってみたんですよ。

ちなみに、ワインとの相性は良いらしいですよ?」



確かに素敵な偶然でゴザイマス。

それよりも、ワタクシは貴女の料理のレパートリーに感心致しマスネ。



早速、食事をしナガラワインを注いでそれぞれに飲み比べマス。



「うわー、この解禁されたワインは飲みやすいですね!

でもちょっと酸味が強いのかな?色も鮮やかで綺麗ですよねー。」



「元々新しいワインは酸味がキツい事が多いデスネ。

ソノ中でもこれはまだ弱い方デス。こちらのvintageモノは

ボディがしっかりしていて素晴らしいデス。」



「確かに、でもちょっと私には渋みと言うかが強いかな?

でも、流石年代物!色が全然違います。深みがありますよねー。」



二つ並べてみれば確かに色が全く違いマス。

まだfreshさを残した赤、ソシテ円熟された赤

二つの色の違いは過ごした時の長さが物語るモノ。



「ワタクシ達はまだ新しいワイン…と言ったところデショウネ。」



ワタクシの言葉にワイングラスを持ったママ、が首を傾げマス。

その仕草にすら、愛おしさを感じる自分は重症ナノデショウネ。



「良い夫婦…と言うニハ早すぎマス。

勿論、貴女への気持ちは初めて会った時と変わりマセン。

イエ、もっと深く、強くなっていると言った方が良いデショウ。」



そう言ってテーブル越しにの手を取り、指を絡めマス。



「コノ想いは年月が経とうとも変わらないデショウ。

そうやって、少しずつ良い夫婦になれれば良いデスネ。」



「あぁ…そっか、今日は11月22日ですもんね。

結婚して初めての良い夫婦の日とか、意識するとと恥ずかしいです。」



ソウ言いながら頬を赤らめるノハ、本当に今更でゴザイマス。

結婚してもマダ恥ずかしがり屋は治らないモノデスネ。



「貴女はあまりこう言うイベントには興味を持ちまセンネ?」



「いや、そんな事は無いんですよ。なんて言うのかな…

えっとですね…笑わないって約束できます?」



「…内容によりマスネ。」



「うわー、そういう言い方が狡いですよね。

あの…ですね?興味が無いとかそんな事は無いんですよ?

むしろ、そういうお祭り騒ぎは大好きなんですから!

でも、でもですね…今、インゴさんと結婚したばかりで

なんていうか、気持ちに余裕が無いんですよ。」



ワタクシとの生活はに負担をかけている…という事デショウカ?

確かに、彼女のワタクシへのサポートは完璧すぎる程でゴザイマス。

ワタクシは自分の世話をさせる為にを望んだワケではありまセン。

ソレが負担になっているのデシタラ、即止めてもらいまショウ。



「あー、誤解しないでください!結婚を後悔してるとかじゃないんです!

その…ですね?えっと…あーもういいや、ぶっちゃけましょう!

私の旦那様が素敵過ぎて、毎日がイベント状態なんです!!」



そう言うと、絡め合っていた手を振りほどいて立ち上がりマシタ。

その顔は酔っている理由だけではない赤みが浮かんでおりマス。



「色々な意味で息をするのも辛いんで、お風呂に入らせてもらいます!

インゴさんは、このままゆっくりワインを楽しんでいて下さい。以上!」



ソウ言って、駆け込むようにバスルームへその姿を決してしまいマシタ。



「アノ言葉は反則でゴザイマス…そして一人にスル等良い度胸デスネ。」



彼女のワイングラスを手に取り、残された深い赤を飲み干セバ

芳醇な香りが広がりマス。



…いつかは、コノ様に落ち着いた雰囲気で愛を語ってくれるのでショウカ?

デスガ、今はまだ初々しさを楽しむのも一興でゴザイマス。