メンデルさんに聞いてみて!

メンデルさんに聞いてみて!



「ネェネェ、はボク達の中で誰の子を産みタイ?」



いつもの様にユノーヴァのギアステが休みになったらしくて

毎度おなじみで、視察という名の遊びに来ていたエメットさんが

コーヒータイムにこうほざきやがった。


ちょっとやめて欲しいんだけど、執務室の温度が急に下がったよ!

あまりの爆弾発言に周囲がフリーズとかマジで勘弁して下さいってば。



、その…私とはいかがでしょうか?

貴女が仕事を続けたいというなら構いせん。

子供は二人で育てるものでございますからね。私、全面協力いたしますよ?」



「迷子にいつも泣かれるノボリは引っ込んでた方が良いと思う。

あのね、とボクの子供だったらすっごく可愛いと思う!

ボク、によく似た女の子が欲しい。双子だったらもっと良い。」



「オマエ達は黙りなサイ。はワタクシの子を産むのデス。

そうデスネ…、に似た双子の男の子が欲しいデス。

次代のサブウェイボスとしての教育をいたしマショウ。」



でっかい図体の4人が私の周囲を取り囲むと壁だよねー。

それも白と黒の檻?逃げられないっつーか、逃がさないって感じ?

に助けを求めようとしたんだけど、駄目だ。

声も出せない位ツボにハマって爆笑してる。他人事だと思ってこん畜生め!



「えー、私は誰の子も産む予定はないんですけど?

つーか、いくら休憩中だからってそれはセクハラになりますからね。

訴訟大国イッシュで訴えたら、皆さんに勝ち目はありませんよ?」



「セクハラとか訴訟はこの際関係なしにして、ボク聞きたい。

がもしこの中で選ぶとしたら誰?」



「あくまでも仮定の話でございますので、気楽に答えてくださいまし。

尤も、私を選んでいただけましたら、ご希望通りにして差し上げますよ?」



ノボリさんの言葉に他の3人が揃って頷くとか血の近い双子…

従兄弟でも似てしまうのかしらねー。



「それって、気楽に答えられないじゃないですか!

そもそも、4人って言ってますけど選択は二者択一になるでしょう?」



冗談でも下手な事は言えない、言わないぞー。

そうじゃなきゃ、貞操の危機です。危険が危なすぎだってば。

私の言っている事がよくわかってないのか、4人がそれぞれに首を傾げている

ちょっと、この双子達に誰か説明よろしく!私はめんどいからパス!



「てめぇら、知らねぇのか?一卵性の双子ってのは遺伝子も同じなんだよ。

成長過程でDNAが傷ついたりするか、何らかのDNAの装飾に違いが出る事も

無いわけじゃねぇが、それは特例みたいなもんだしな。

4人いるわけだけどな、遺伝子的に言えばマスターかボスかの二者択一になる。

つまりはそう言う事だ。ちなみに同一遺伝子の一卵性では人間だったら

4つ子まで可能らしいぞ?」



「まぁ、遺伝子が同じって言っても環境でそれぞれ個性ってのは出るだろうが

は、そんなの無視して遺伝子でしかこの話を聞いてない…

つまりは、お前等個人を見て言うつもりはないって事になるな。」



ナイスフォローありがとねー。

うん、そんなのぶっちゃけどーでも良い事だもん。

4人がなんだかすっごくガッカリしてるけど、それもどーでも良い事だもん。

あ、でもミニチュアのマスターとボスって見てみたいかもしんない。



「私としては皆さんと全く容姿の同じミニチュアの子供達が見てみたいです。

男の子でも、女の子でも、きっと小さい時は可愛くて大きくなったら美人さん

うわー、皆さん頑張ってお相手見つけましょうよ、是非見せてください!」



「ダカラ、が産んでくれレバ良いって言ってるんダヨ!」



あ、余計な事言っちゃった?なんだか4人揃って復活しちゃったよ!

だから、その辺も説明するのがめんどくさいんだってば。



「てめぇらもマジで懲りないよな。

あのな、同じ容姿の子供を産むにはでは絶対無理なんだよ。」



流石、ドクターは伊達じゃないね、わかってるね!



「いいか?遺伝子ってヤツには優勢と劣勢ってのがあるんだ。

てめぇらの容姿の金髪碧眼もシルバーグレーの髪と瞳も

の黒髪黒瞳に対しては劣勢遺伝子なんだよ。

だから、が産んでもその色は受け継がれて産まれる事はねぇんだ。」



「…そこは気合でなんとかならないのでございましょうか?」



「ポケモンの様にアイテムを持たセテ励めば宜しいのデハ?」



「万が一、もしかしたらって可能性もあるかもしんない。」



「ヤリ方でどうにか出来るカモしれないんじゃないノ?」



うわーい、なんだか凄いとんでもない事言っちゃってるし

んで、のウンチク魂に火が付いちゃったかもしんないよ!


眉間にしわを寄せたが、ホワイトボードの前で4人を手招きした。

4人とも、なんだか授業を教わる生徒みたいな顔して傍に行ってるし。

はさっきから笑いすぎてお腹抱えてるし。もう好きにすれば良いよ!



「いいか?俺達カントー系の人種は黒髪しかいねぇからな。

この場合の遺伝子はAAって考えた方が良いだろう。

子供にはどっちかの記号が行くことになるんだが、それでも両方がAなんだ。

そして、てめぇら…インゴ達の髪の遺伝子をbb、ノボリ達のをccとする。

この場合子供はAbもしくはAcで、優勢遺伝子ってのは大文字のこの部分だ。

つまり、どうやったって黒髪の子供しか産まれねぇんだよ。

劣勢遺伝子の容姿で生まれるのは孫の代になるんだが、確率は低い

9:3:3:1の1の部分にしかならない、それだって髪だけの話だ。

これに瞳の色が追加されるなら、その可能性は更に低くなるんだよ。」



ホワイトボードに家系図みたいな図を描いて、そこにアルファベットと

比率の数字を入れて、所々に赤丸なんかをつけて強調して説明する。

すっごく見やすいし、わかりやすいです先生!



の遺伝子が強すぎて辛い…でございます。」



「意気消沈してる所に追い打ちかけるようで悪ぃんだがな。

の癖っ毛、肌の色、これも優勢遺伝子だからな。」



「インゴ、ボクに勝てる気がしないヨ…」



「非常に不本意でゴザイマスガ、ワタクシも同意見デス。」



「つーか、その優性遺伝の本家みたいなのってどーいう事?

ボク、すっごく信じらんないんだけど!」



フッフッフー、最強遺伝子持ちってなんだか6Vって言われてるみたいで

ちょっと気分が良いかもしんないぞー。カントー系舐めんなよ!みたいな?



「俺達の出身は島国なんでな。混血種ってのは殆どいねぇ

つまり、優性遺伝がどんどん引き継がれて行く構図なんだよ。

てめぇらの遺伝子で、優勢だと思われるのは…一つあるかもしれねぇわ。」



あ、4人ともちょっとだけど復活したっぽいよ?

でも、そんな優勢な遺伝子があるんだったら私も知りたいぞー。

すがるような4人の視線を一斉に浴びて、が耳の横を指さした。

え?それって…まさか…いや、マジですか?



「そのモミアゲか?それだけ特徴あるモンが

揃いも揃って出てるって事は、それは優性遺伝子かもしれねぇぞ?

それって、家系的にどんな感じで出てるんだ?」



がうんちく大王から研究員みたいな顔になったよ!

マッドサイエンティストみたいで、怖いからやめて欲しいってば。


ボスたちが揃って自分の耳元…つまりはモミアゲ?を手で触れて

なんだか考え込んでるけど、その後の言葉はなんとなく想像できるかも?



「確か父方の男性は皆、同じ様だったと記憶しております。」



「うん、おじいちゃんも、叔父さんもそうだったかもしんない。」



「女性の方は記憶にありませんノデ、と言いマスカ

ワタクシたちの父方の家系は、子供は皆男だったハズ…。」



「ボクの記憶では父方で女の人ッテいなかったと思うヨ。

、コレも遺伝に関係あるのカナ?」



うわー、やっぱりそうきたか!でも、全員同じモミアゲとか

集合写真とかあるなら見てみたい。シュールだと思うけどね!



「いや、それはむしろヤリ方だろうよ。

てめぇらの家系がテクニシャン揃いって事で良いんじゃねぇのか?」



あ、更に…つーか4人とも完全復活したよ!

んで、なんで私の方を全員で見てるの?

それも希少ポケモンを前にしたトレーナーみたいな目で怖いってば。



…私、貴女にバトルを申込みます!

私のこのモミアゲ遺伝子が貴女の遺伝子に勝てるのか?

終着駅はわかりませんが、ご一緒に出発進行してくださいまし!」



「あのね、ボク男の子でも構わない。だからボクとすっごい勝負ヤろう?」



!ボク凄いテクニシャンダヨ!

メロメロにしてあげるカラ、ボクと同じモミアゲの男の子産んでヨ!」



「オマエ達、良い度胸でゴザイマスネ。

ワタクシは似の息子を希望しているノデ、問題はゴザイマセン。

、ワタクシがタップリと愛して差し上げマス。

貴女は何も不安にならずにワタクシの息子を産みなサイ。」



全力で下車ボタン押すよ!だが断る!!だってば!

これはアレですか?厳選で高個体値を連発している廃人の血が

そうさせてるんですか?冗談じゃないぞ、ふざけんなっつーの。



、話が振り出しに戻っちゃったじゃない!

バトルとかヤルとかメロメロとかタップリとかノーサンキューです!

大体、忘れてませんか?私の癖っ毛も優性遺伝なんですからね!」



「…そう言えばそうだな、てめぇの癖っ毛が遺伝されても

こいつらのモミアゲの遺伝子が勝つのかどうかってか?…面白ぇな。

、結果が知りてぇから、こいつらとちょっくら子作りしてみろ。」



今、癖っ毛にそのモミアゲとか想像しちゃったよ!

それはもだったみたいで、とうとう机を叩いて大笑い始めたよ!

あ、4人がすっごい笑顔でこっちに近づいてきたし…。

畜生、完全にアウェイ状態で味方が誰もいないとか、マジで勘弁して欲しい。

こーいう時はアレだ、とるべき道はひとつしかないでしょう!



「そんな事で今後の人生を決めるとか冗談じゃない、ふざけんなですよ?

これ以上、この話をするんでしたら…私はシンオウに帰らせてもらいます!」



流石にこのセリフは4人に効果があったみたいで安心した!

未だに笑い転げてるの襟首を掴んで立ち上がらせてから

私はここを逃げ出すべく、次の行動をとらせてもらう事にするよ!



「休憩もいい加減すぎてるんで、仕事に戻らせていただきますからね。

まだ話をするようでしたら、問答無用でブン殴りますからね!

それでは、仕事がてんこ盛りなんで失礼します。」



そのまま、を引きずる様に執務室を出る。

子作りとかそれも遺伝子レベルの話とかは孵化作業だけで沢山だよ!

でも、その遺伝子のバトルの結果はどうなるのかってのは

しょーじきに言えば、実は結構興味があるかもしんない…。

誰か、あの4人を相手にできる癖っ毛の女の人っていないかな?