2015 Halloween 企画------例えばこんな後の話

2015 Halloween 企画

例えばこんな後の話



ハロウィンのイベントも大盛況に終わり、職員全員で食堂にて軽く打ち上げをし
帰宅したのは日付も変わろうかという時間帯でございました。
食堂で軽く食事をしたのでシャワーを浴びて着替え終わった後
特に何をするわけでもないのですが、クダリが部屋へやってまいりました。


「今日は沢山バトルが出来てハッピーだった!でも疲れちゃった。」


ソファーに寝そべるように倒れ込んでそう言うと、うーっと唸ったきりで
その気持ちとても良くわかりますとも!私も充実感もあるのでございますが
疲労感が半端ねぇ!で、ございます。
去年、の企画したハロウィンイベントを今年も少々趣向を変えてですが
今年は事前告知もしっかり行ってからする事にしたものですからねぇ…
(どんな趣向かは、2014年の企画ページにある!)
(クダリ、それはメタ発言でございます!)
業務成績も大幅にアップなので良い事なのですが、流石に連戦続きでしたので
私達だけでなく、ポケモン達も疲れた事でしょう。
幸い明日は休みでございますので、今日はのんびりするとしましょうか。

タバコを吸うためにバルコニーに出て、下の階を見てみれば明かりが…
どうやらもまだ眠ってはいないようでございますね。


「ノボリ、ビール持ってきた。もまだ起きてるんだね。」


「えぇ、今年は彼女も忙しかったでしょうから。」


「去年のレア度が噂になってたみたい。
ちゃんねるセカンドにもスレッド立ってたってジャッキーが言ってた!」


「それはどんな内容なのか想像するのも怖いですねぇ…」


ビールを受け取り一口含めば、ほろ苦さが喉を伝い胃袋に熱が灯ります。
今年は彼女の元へ来るチャレンジャーも多かったので、インカム越しにですが
本気を出せと怒られましたが、ノーマルトレインではそれも無理でございます。
どうやらまっとうなチャレンジャーだけではなく、彼女自身に会う事を目的で
やってこられたお客様もいらっしゃった様で、中には一緒に写真をと頼んだり
無理な要望を出された様でございますが、全員返り討ちにあった様ですし?


「本音を言えば、にもトレインに乗って欲しいけどね。」


の様に助っ人として?私達の仕事がなくなりますよ?」


それは困る!と二人で笑い合っていれば不意にライブキャスターが着信を告げ
噂をすればなんとやらでございますね、からでございました。


『ノボリさんもクダリさんもお疲れさまでっす!まだ寝てなかったんですねー
もしまだ起きてるんだったら、ちょーっと付き合いませんか?』


「流石にこの時間に女性の部屋を訪れるのは…」


『訪れてる連中もいるから問題なしでっす!』


下を覗き込めば、だけじゃなくがバルコニーに出ており
こちらに向かって手を振っておりました。それなら問題はございませんね。
3人に向かってOKと指の形を作れば笑いながら頷いて部屋に戻られました。


「ねぇ、どーせなら3人にトリックオアトリートって言ってみる?」


冷蔵庫に食後のデザートのつもりで作っておいたカボチャのプリンを取り出し
準備をすればクダリがそんな事を言い出しました。
そうでございますねぇ…この歳になると言われるばかりでございますし?


「やっちゃいましょうか?その後どうなるかは想像するのが怖いですが…」


「んー…いたずらって選択は無いと思う。、お菓子は常備してあるって
前に教えてくれた事がある。ご飯とお菓子は別腹なんだって!」


どこの子供ですか!と思いましたがも甘い物好きでしたね。
それではこれもきっと喜んでいただけるのではないでしょうか。

エレベーターに乗り込み、部屋のインターフォンを押せばそのままドアが開き
がビール片手に私達を迎え入れてくれました。言うなら今でございますね!
 
                  
「「トリックオアトリート?」」


きっと私達の顔はいたずらを企んでいる子供の様でございましょうね
ですがいくつになってもこういう事は楽しいものでございます。


「おっとそうきたか!いたずらは勘弁してくれよ?
ちょうど二人にも食べさせようかって言ってたモンがあるんだよ。」


まるで自分の家の様にくつろいでるのもいつも通りでございますね。
本当に3人は仲が良いですね。勿論私達ともでございますが!


「お邪魔しまーす!って、それはお菓子って事なの?」


「こっちじゃ見ないモンで口に合うかはわからんがな。」


「私も夕食後にと思って作っておいたカボチャのプリンを持ってきましたので
よろしければ皆でこれも一緒に食べましょう。」


リビングに通されれば、ソファーに座ったがこちらに手を振り
はとキッチンから私達に向かって手を振っております。


「お二人とも今日…っつーか昨日?はお疲れ様でしたー!
えっと、ハロウィンと言えばカボチャって事で急に食べたくなっちゃって…」


「結局は俺に全部丸投げしやがったのはてめぇだろう!
まぁ、その分味は保証するがちょっと好き嫌いがわかれるかもしれねぇな…」


ソファーに座ってが用意してくれた更に持ってきたプリンを取り分ければ
がお盆の上に小さなスープ皿を人数分運んでまいりました。
初めて見るその中身にクダリと二人で顔を見合わせていると3人は笑って


「これはカボチャぜんざいって言うんだ。」


「うちらのいた所じゃメジャーな食べ物なんですけどねー
こっちの世界に来てから食べてないなーって思ったら、もう食べたくなって…」


「カボチャをマッシュしてそれの20%のデンプン…POTATO STARCHだったか?
それを混ぜて焼いて、餡子…は前に饅頭食わせただろ?あの中身を絡めるんだ。
カボチャのニョッキみてぇなモンのスウィーツだと思えば問題ねぇ。」


確に以前いただいた饅頭?の中身を水っぽくした物の中に浮かぶそれはカボチャ色で
フォークでつつけば割としっかりした弾力がある様でございますねぇ。
クダリと二人で恐る恐る口に入れれば餡子の甘さの中にカボチャの風味が上乗せされ
なんとも優しい甘さが口いっぱいに広がります。


「コレ、ボクは好きかもしんない。饅頭よりも食べやすいかも?」


「甘さが饅頭より控えめでございましょうか…なんだかホッとする味でございます。」


私達の感想に満足そうに3人は笑って、それぞれに食べ始めます。
夜も更けてる中、いい年した大人が集まってスウィーツを食べてるという事実に
なんだか可笑しくなって思わず口元が緩んでしまいます。


「うわーい、ノボリさんのカボチャプリンも美味しいぞー!
カボチャの風味が残ってるのが流石ですね。お店に出せるレベルでしょー!」


「このカボチャのプリンは母さんがハロウィンにいつも作ってくれたんだよ!」


「えぇ、そういう訳でこの時期になると無性に食べたくなって毎年作ります。
3人にとってのカボチャぜんざいと同じような意味合いの物でございますね。」


母親が作るプリンは贔屓目に見てもかなりな物でございました。
私達だけではなく、子供時代を共に過ごしたあの従兄弟達でさえ虜にした
手作りの味は同じように私達の記憶に鮮明に残っているのです。


「思い出の味なんですねー、だからなのかな?お二人ともいつもより顔が幼い?
っつーか、童心に帰っちゃってる感じがしますよ?」


「おや、カボチャぜんざいを食べてる時の3人も同じ顔でございましたよ?
心身ともに柔らかくなった様な感じの雰囲気?そんな感じに見受けましたが。」


「ははっ、懐かしいって思うのは子供じゃないからだろう?」


「年取った証拠ってヤツなんじゃねぇのか?」


「ちょっと待って、が言うとボク達が年寄りみたいに聞こえる!」


「年齢的に若いとは言えませんしねー…それはうちらもですけどねっ!」


相変わらずの軽い冗談のやりとりに暖かだった胸が一層暖かくなりますね
のんびりゆったりした時間を大切な人達と過ごすのはいつでも大歓迎ですし
だから余計にリラックスできたのかもしれません。


「どちらにしろ、イベントの疲れも癒されそうでなによりでございます。」


私の言葉に皆が頷いて、それぞれにまた食べ始めます。
時間は遅いし疲れもあるはずでございますが、今は非常にリラックスしております
それはきっとそれぞれの思い出の味のせいなのでございましょうね。