2014 White Day------すっごいシミュレーション?

2014 White Day

すっごいシミュレーション?



最近ボクの周りがまたまた騒がしい。
今度はマスコミじゃないんだ。しょーじき言ってマスコミより厄介。

「白ボス、もうちょい押した方が良いんとちゃいますか?
女は押しの一手に弱いモンやで?」

「クラウド、それはには効果はないのさ。
むしろ、押してもダメなら引いてみれば良いのさ。」

「白ボス、恋愛モバトルデス。
戦略次第デハ 大変ナ事二ナリマス。頑張ッテクダサイ。」

トレーナー統括部ではこんな感じ。

「書類も恋愛も段取りが肝心だよ?準備を怠っては良い結果は生まれない。
白ボスは勿論それを理解しているんだろうね?」

総務ではこんな感じ。

既婚者の部下が揃いも揃ってこんな感じなんだよね。
一体どーしたの?って不思議に思ってたんだけど
ボクとの仲があまりにも進展が無いからヤキモキしてるみたい。

あのね、一番ヤキモキしてるのはボク!
だって、マスコミ騒動から全く進展なしなんだよ?
いくらカムフラージュって言ってるからって、これってどーなの?
最近は忙しくって、と話す時間すらないんだよ?

焦りは禁物…うん、ちゃんとわかってる。
を好きって気持ち…うん、前と変わんないってか、もっと好きになってる。
バトルに例えるんなら、今は我慢と堪えるをする時なんだろうな。
でもいつまですればいいの?こればっかりは先が読めない。

「あ、さんお疲れ様です!そうだ、さんにプレゼントがあるんです。
これ、ライモンシティの最新版の地図です!
ホワイトデーのプレゼントって事で受け取ってください。」

いきなり好きな人の名前が出てきてビックリした。
周囲を見れば、エントランスの隅っこでカズマサがに地図?
渡してるけど、ホワイトデーって何?

「うわーい、よくホワイトデーなんて知ってたね?
イッシュではそんな習慣ないでしょ?でもなんで地図なの?」

「情報元はクラウドさんなんです。で、この地図は統括部の皆からです。
ホラ、ボクも持ってるんですよ?同じ方向音痴仲間じゃないですか!」

ふぅん、向こうの習慣なんだ。
これは後でにでも聞いてみようっと。
ボクは二人から見えない場所に移動する。

「あはは!確かに仲間だよねー。でもさ、ぶっちゃけ地図見ても迷うよねー。」

「そうなんですよ!ちゃんと地図通りに歩いてるはずなのに…」

「「目的地が見えない!」」

いや、それもどうかと思うんだけど。
ってか、とカズマサってこんなに仲良く話をするんだ。

「お互いに辛いよねー。もし私が迷ってるの見たら助けてくれる?」

「当たり前です!でも、一緒に迷ったらゴメンナサイ?」

この二人の方向音痴っぷりなら仕方ないやって笑っちゃったんだけど
その笑いはその後の光景を見て、すっかり吹っ飛んじゃった。

さん、お互い頑張って迷いましょうね!」

「カズマサさん、そこは全力で拒否します!でも頑張ろうね!」

お互いに手を握り合って笑ってる。
って、あんまりスキンシップを好まない。
だけど、カズマサにはオッケーなの?それってどーいう事?

!」

気がついた時には二人の目の前にいた。あ、カズマサももビックリしてる。
でも、一番ビックリしてるのはボクなんだよ!

「あ、白ボスお疲れ様です!それじゃさん、確かに渡しましたからね。
仕事に戻らないと部長に怒られるんで、二人共失礼します!」

カズマサはボクの雰囲気に気づいてないみたいで、いつもとおんなじ感じで
挨拶をしてから、走ってどこかへ行った。

「あー、アレって迷子になるの確定じゃないですかねー。
白ボスお疲れ様です。って、なんだか様子が変ですけど疲れてます?」

もいつもの調子でボクに笑いながら聞いてくる。
いつもなら、オッケーとか言って笑うんだけど今はそんな余裕も無いんだ。

「ちょっとこっちに来て。」

ボクはの手を引いてスタッフオンリーの通路を通って資料室に入る。
ここの資料って、殆どパソコンに入力済みで廃棄待ちだから
この部屋って殆ど誰も入ってこないんだ。

後ろ手で鍵を掛けて、を見ればちょっとビックリしてるのと同時に
警戒しちゃってるかもしんない。まずは警戒を解く事から始めよっか。

「こんな所に連れてきてゴメンネ?
でも、最近またちょっとマスコミがウロウロしだしてる。」

これはホント、部下達もだけどマスコミもボク達にヤキモキしてるっぽい。
それを聞いて、今のカズマサとのやり取りを思い出したんだろうな。
あー、って顔してからボクにペコリって頭を下げた。

「うわわ、すみません!でも、あちらさんも結構しつこいんですねぇ…」

良かった、ちょっと身体から力が抜けてる。
今の段階で警戒させちゃったら、バトルにすらなんないから危なかった!

「うん、でもは今みたいに結構他の職員ともよく話すでしょ?
それをスクープされたら、今度はが色々言われちゃう。
ボク、それだけは絶対に嫌なんだ。だからちょっと協力して?」

「それは構いませんけど、私はどうすれば良いんですか?」

あ、この顔は知ってる。バトル中相手の手が読めない時に
チャレンジャーがよくする顔だ。うん、これだったら大丈夫かもしんない。

「あのね、連中はどこで見てるかわかんない。
だから、がさっきみたいに誰かと話してる時、ボクがそれを見つけたら
こんな感じで手を引いてちょっとお客様の目につかない所に移動する。」

「あー、お客様のご迷惑は駄目絶対ですもんねー。
了解しました、それで私は白ボスに今と同じ着いていけば良いんですよね?」

「うん、ここみたいにスタッフオンリーだったらマスコミも
もっと躍起になってめんどくさくなる。だから、先手を打つ。」

あ、の顔がバトルしてる時みたいになった。
うん、これは戦略だからね。でも先読みさせるつもりはないよ。
ってか、には先読み絶対できないと思う。

ボクはを壁際まで押しやる。
そして両手をの顔の横に来るようにして、壁に手を付いた。

「えっと、白ボス?」

「うん、ちょっとビックリした?でもこんな感じでやるつもりだから
先にに教えておかないと、今みたいに固まっちゃうでしょ?
その後、ボクが嫉妬して色々とに言っちゃうから。
セリフはその時で変わるけど、その辺を覚えておいて欲しい。」

これはお芝居なんだよって思わせる。
でも、ホントは違うんだよ?これは僕の本音。
さぁ、はどこまでわかるのかな?恋愛経験がないと難しいと思うよ?

「今からちょっとだけ、シミュレーションしてみせる。
写真を撮られるかもしんないから、はなるべく動かないでじっとして?
後、ちょっと抱きついたりするけど、それも我慢してね?」

が頷いたのを確認してからそう言って
ボクはもう一度音がするくらい強く壁に手を付きなおす。

「ねぇ、ボクがを好きだってわかってるよね?
なのに、どうして他の人とも仲良くできるの?
職員だから仕方ないってのもわかってる。でも、ボクはそれでも嫌だ!」

真正面から見つめられての視線が泳ぐ。
シミュレーションだって自分に言い聞かせてるみたいだけど、
そんな余裕はもう与えてあげない。
そのままの肩に額をつける。一瞬の身体がビクッて跳ね上がった。

「ボクはしか見ていない、他はいらない。
だから、ボクだけ見て?ボクだけに笑って?ボクを好きになってよ!」

これはボクの本音だよ?本気の言葉。
だって、もう気がついてるんじゃないの?顔が凄く赤くなってる
だけど、ここで攻撃の手を緩める程ボクは甘くないからね。

そのままボクはの身体を腕の中に閉じ込める。
ビックリして、逃げようとしてるけど無理だよ?
ボクだってそれなりに鍛えてるんだからね。力じゃ負けるわけがない。

「マスコミに先に言っちゃったのは悪かったって思ってる。
だけど、あれがボクのホントの気持ちなんだよ?」

耳元でちょっとトーンを落として囁くように言ってから
顎に手をかけて上を向かせる。うわぁ、…その顔は反則だってば
ちょっと涙目になってる。どうしようってオロオロしちゃってるんだね。
もうシミュレーションだって事も忘れてるでしょ?
うん、最初からシミュレーションなんかじゃないから。ボクの告白だから。

が好き、大好き。を守りたいし支えたい。
だからボクの気持ちを受け止めてほしい。…だけを愛してる。」

そのままゆっくりと顔を近づける。
お互いの呼吸が感じられるくらいの距離になって、がギュって目を閉じる。
ボクはそのまま更に顔を近づけた。
これでこのままキスする事になっても構わない。むしろそうだと嬉しい。

「も、もう無理、無理ったら無理ですぅううううう!
ダメです!クダリさん、ここは職場!こんな事する場所じゃありません!」

うーん、結果はやっぱり?ちょっと…いや、すっごく残念!
全力で顔を上に向けられて首がグキッっていったよ!痛いよ!!
を見れば、真っ赤になって自分で自分の身体を抱きしめてる。
あー、ちょっとやりすぎた?でも、効果は抜群だったかもしんない。

、ちょっと落ち着いてね?
あの体制ならこの距離位でキスしてるって思われるから。」

最初からキスなんかしないよって感じで言えば
そのままズルズルとしゃがみこんじゃった。
でも、の言葉に勝機は見えたかもしんない。

「ねぇ、すっごく意地悪な言い方しちゃうんだけど。
、職場だからダメって言ったよね?」

「え?…あ…」

まだ気が動転してるみたい?ボクが腕を掴んで立ち上がらせたんだけど
それでもまだちょっとフラフラしてる。
やっぱりは自分で言った言葉の意味をわかってなかったんだね。
真っ赤な顔がもっと真っ赤になって首筋まで赤くしちゃってる。

「ねぇ、それってどういう意味?ボクすっごく聞きたいんだけど。」

ボクの質問に、ぎゃー!って色気もなんにもない叫びをあげて
ってば、凄い勢いで出て行っちゃった。
うん、あれって完璧に無意識って事なんだよね?
それじゃ、ボクもすっごい追い打ちかけようかな?

その後、ボクはにお願いしてを定時で上がらせるように
協力してもらった。うん、バトルはまだ続いてるんだよ。

「失礼します!課長、今日の業務報告書置いておきますねー。
それでは皆さん、お先に失礼します。お疲れ様でした!」

ボク達に何も言わせない位の早口でそう言うと
すっごい勢いで部屋を出て行っちゃったから、思わず笑っちゃった。

「クダリ…何があったか聞きませんが、あまり虐めてはいけませんよ?」

「あいつがあんな態度を取るって事は白ボス、何かしたんだろう?
それについては、俺も何も聞かないでおいてやるが…泣かせるなよ?」

「まぁ、違う意味で泣かせるんだったら構わねぇけどな。
っと、白ボスももう上がって出発進行したいんでしょう?
お疲れ様でした、良い報告を待ってるからね。」

が無意識だったにしろ、ボクを受け入れてくれてるってわかった。
だったらもう、遠回りするつもりはないだけ。
、ホワイトデーの情報ありがとう!
プレゼントは実はいつか渡したいって思って用意してたから良かった!
それじゃ、先に帰らせてもらう。皆お疲れ様!」

意気揚々と自宅に帰って、シャワーを浴びて着替えてから
ボクは引き出しを開けて、ラッピングされた小箱を取り出した。
さすがにいきなりリングを渡すのは不味い。
だから、最初はこれって決めてた。ムーンストーンのピアス。
勿論意味はある。それに気づくかは次第だけどね。

小箱をポケットに入れて、エレベーターでの部屋へ向かう。
インターフォンを押せば、びっくりした顔でがドアを開けた。

「いきなりゴメンネ。あのね、達から聞いた。
今日はホワイトデー。ボクにお返しを持ってきたんだ。」

そのままリビングに通されて、ボクは小箱を取り出した。

「うわわ、なんだか気を使わせちゃってすみません!」

うん、普段とおんなじって感じにしてるけどバレてるよ?

さぁ、ここから先の勝負はどうなるかはわかんない。
でも、今手を打たないと絶対手遅れになっちゃうからね。

「ねぇ、さっき職場ではダメって言ったの言葉。
ちゃんと自分で考えた?がボクをどう思ってるのかって考えた?」

ボクの言葉で一瞬で顔が真っ赤になったし。
これって、ボクも出発進行してもいいのかな?

の気持ち次第では、ボクはさっきの続きをするつもり。
シミュレーションなのか違うのかは、が判断すればいい。」

うん、一応逃げ道は作ってあげるよ?
だって、って恋愛経験ゼロに近いっぽいもんね。
だけど、今か、もうちょっと後になるかだけの話だからね。
ボクはもう我慢するつもりもないし、逃がすつもりもないから。

「ねぇ、職場じゃないんだったらボクはに触れても良いんだよね?」

さぁ、これからどうなるのかな?それは次第。
でもさ、を流しちゃうのだってボクは簡単なんだよ?








当作品のお持ち帰りはリクエストしてくださった方のみですので
どうぞご了承の程、お願いいたします。

ホワイトデー企画にリクエストいただいた百々様へのリクエスト作品です。
キリ番クダリさん設定で嫉妬甘という事でしたが、嫉妬と甘さどこー?(滝汗)
全部シミュレーションとか言っておきながら、本音爆発させてます。
カズマサさんを当て馬にしちゃうとか、ゴメンナサイゴメンナサイ。
ムーンストーンは恋人達の石とか愛を伝える石とか言われてます。
愛する人との出会いと恋愛成就、幸せな結婚、そして家庭へと導くらしいです。
色も優しい乳白色だし、クダリさんの色だし使ってみました。
嫉妬が管理人にはよくわからなくて、すごく悩んだ結果
こんな感じになりましたが、大丈夫でしょうか?
そして、せっかくの壁ドン!も生かしきれて無いよ。(滝涙)
やっぱり管理人は恋愛話が苦手かも知れないです。
リテイクはいつでも受け付けておりますよー!
このような作品になりましたが、どうぞご笑納くださいませ。

百々様、企画参加本当に有難うございました!
また何かありましたら、どうぞ参加してくださいませ。(平伏)