2014 White Day
この手で染める。
マルチバトル最中、ギアステの回復装置で間に合わない程負傷してしまった
デンチュラをクダリがポケモンセンターに搬送して帰ってくるなり
なんだか興奮気味に私に話しかけてきました。
「ノボリ、ノボリ!ボク今デンチュラを連れてった時に見た!
ノボリの恋人!って凄く格好良い!」
何を今更とも思いましたが、私はクダリの話を聞く事にしました。
「どうしましたクダリ?
貴方が誰かをその様に言うなど珍しいですね。」
「あのね、ポケモンセンターすっごく皆忙しそうだった。
ボクがデンチュラ連れて行っても、気がつかない位大変そうだった。
でもね、が一番最初に見つけて直ぐに治療を始めてくれた!
他の人がを呼んでたんだけど、今大事なのはこっち!って怒って
それからすぐにデンチュラを連れてってくれた。」
その光景が目に見えるようでございますね。
仕事中の様は冷静且つ非常に優秀なポケモンドクターですから。
「それは良かったですね。
様が治療にあたったのなら、デンチュラも問題はないでしょう。」
「うん、ってすっごく格好良い。クール?ノボリもそこが好きになった?」
クダリの言葉に私は少々返答に困ってしまいました。
確かに、冷静なドクターとして仕事に誇りをもってらっしゃる様も
私は愛しております。ですが、それだけではないのですから。
本来の様はとてもお優しい方でございます。
そして、とても愛らしくもあるのです。
ですが、普段の様からはその様な姿は想像できないのも確かでございます。
優秀なキャリアウーマンといった風情でございましょうか…
ですが、彼女にはもっと別な服装も似合うと思うのです。
その姿を見てみたい。そう思っても仕方がないでしょう。
私だけが知るその姿を、いつか私の手によって実現したいものです。
そして、その機会は以外にも早く訪れました。
『お疲れ様ですノボリさん。来月の勤務表が出来たので送りました。
少しでも休みがあえば良いんですけど…』
ライブキャスター越しに見る様はなんだか疲れてらっしゃる様で
とても心配になりました。
私はパソコンの画面を開いて、様の勤務表を確認します。
「あぁ、珍しく2日連続で休みが重なっております。
様、この日は何かご予定がおありでございますか?」
私が日にちを言えば、とても嬉しそうな顔をしていただけました。
少しでも会いたいと思ってるのは私だけではないのですね。
『予定なんてありませんよ。そうだ、この前のバレンタインには
すっかりノボリさんに甘えてしまったので、何かお礼をしたいです。
何か欲しいものとかありますか?それともノボリさんがしてくれた様に
ご飯作ります?あんなに美味しくはできないと思いますけど。』
「お礼でございますか?
あれは私がしたいから、しただけでございますので
様がその様に考える必要などございませんよ?ですが、そうですねぇ…」
これは絶好のチャンスではないでしょうか?
元々自分を飾る事を好まない方ですので、私もプレゼントには気を使いました。
華美な装飾は必要ないと常々おっしゃる彼女です。
むしろ、この機会を逃してしまえば私の望みは叶えられないかもしれません。
「様、その2日を私の為だけに使ってもよろしいでしょうか?」
『ノボリさん?』
様が顔を赤らめて、なにやら視線を彷徨わせております。
えぇ、結果的にはその想像通りにはなるのですが
私はその過程も楽しみたいと思っておりますので。
「休みの前日より、私の家に滞在して下さいまし。
そして、私の願いを叶えて欲しいのでございます。
勿論、様に無体なことは決していたしません。お約束いたします。」
『ノボリさんが何をしたいのかが気にならないと言えば嘘になりますけど
わかりました。仕事が終わったら、そのままそちらにお邪魔しますね。』
「ありがとうございます。休日に会える日を楽しみにしております。」
ライブキャスターの通話をオフにしてから
私は別なアドレスにメールを送ります。
善は急げ、私の計画を完璧なものにするためでしたら
この際、使えるものはなんだって使ってみせましょうとも!
「こんばんは、ノボリさんお邪魔しますね。」
仕事を終えた様が私の部屋にいらしたのは日付も変わろうかという頃
今日も激務だったのでございましょう、お顔の色が優れないように見えます。
「お疲れ様でございます。
お風呂の準備ができておりますので、ゆっくり疲れを取ってくださいまし。
その後軽く食事をとられた方がよろしいでしょう。
準備いたしますので、まずはお風呂に入ってくださいまし。」
コートとバッグを受け取りそのまま様をバスルームへお連れしました。
その後、荷物を置いて私は再びバスルームへ戻り、声をかけます。
「様、着替えを用意しましたのでここに置いておきますね。」
ありがとうございますとドア越しに返事があり、私は戻りました。
暫くして、バスルームからあがった様が私を呼びます。
「…ノボリさん、これって私の着替えです?」
湯上りという以外に顔を赤らめておりますが、それすらも愛らしいですね。
えぇ、私の計画は既に始まっておりますので。
「私が用意いたしました。なんでしたら着替えを手伝いましょうか?」
「いえいえ!自分できます!! 似合わないのでがっかりしないでね?」
それからまたしばらくして、様がリビングにこられました。
私が用意した下着も付けられているようですね。
そして、部屋着として用意させていただいたラベンダーカラーの
パフスリーブのワンピースも大変良くお似合いでございます!
「ブラボー!!大変愛らしく、良くお似合いでございます!」
「こんな格好したことが無いんで、色々恥ずかしいですけど
ノボリさんが喜んでくれるなら、着た甲斐もありますね。」
恥じらう姿に私、暴走しそうになりましたが我慢でございます!
軽めの食事を様が摂っている間に、明日の予定を説明します。
「明日はディナーを予約しております。
その際に、様が着る服も私が用意させていただきましたので
ディナーの前にそれを受け取りに行きましょう。」
「なんだか色々と申し訳ないです。
私がノボリさんに何かお礼をしたいと思ってるのに…。」
あぁ、その様なお顔をさせるつもりではございませんでしたのに…
これは私の望みを言ってしまった方が良いのかもしれませんね。
私は様の手を取り、少々力を込めます。
「その様な顔をなさらないでくださいまし。
私は常々思っていたのです。仕事の時も普段の時も様は素晴らしい
ですが、私といる時の様はとても愛らしいのです。
普段の服装もキビキビと仕事をなさる貴女様には良くお似合いですが
私の知っている、柔らかな貴女に似合うような装いもさせてみたいと…
その為に色々と用意をしたのです。」
「それはノボリさんの勘違い…「ではございません!」ノボリさん?」
「貴女様はご自分の魅力をわかってらっしゃいません!
今、私の目に映る貴女様はとても愛らしくていらっしゃるのですよ?
もっと、もっとその様な姿を見たいのです。
この様な浅ましい願いで心苦しいのですが、それが私の本心なのです。」
私の本心をさらけ出した告白を黙っていた様でしたが
少々顔を赤らめて、私にほほ笑みかけてくださいました。
「ノボリさんの目に私がそう映るのは、私が貴方を好きだからですよ。
そう思ってくれるなんて、恥ずかしいけど嬉しいです。
わかりました、ノボリさんのお願いをききます。
私を全部ノボリさんの好きな様に変えちゃってください。」
「様…!!」
私、思わず様を強く抱きしめてしまいました。
私にとって貴女様は何よりも愛おしいのです。全てを愛しております。
次の日、ディナーの前に寄ったブティックは友人のカミツレ様から
教えていただいた店で、ヘアセットからメイクもやっていただき
私の選んだ全てで様を装わせていただきました。
淡いサーモンピンクのオーガンジーのロングドレスは
胸元から細かなプリーツが広がっており、柔らかく身体のラインを包みます。
そして、ゆるやかにカールした髪を同色のリボンで緩く結び
小花をあしらったチョーカーが首元を柔らかく彩ります。
その姿は、普段の様しか知らない者には誰だかわからない程でしょう。
そのままディナーに行けば予想外な問題が起こりました。
「ノボリさん、やっぱり私にはこの服似合ってないんじゃないでしょうか?
さっきから周囲の視線が痛いような気がするんですよ。」
様は勘違いされておりますが、それが救いでもありますね。
「それは様が愛らしいからでございます。
その姿を他の人の目に触れさせたのは失態でございました。
様、今後は私と二人きりの時だけこの様に装ってくださいまし。」
「うーん、それも違うと思うんですけどわかりました。
でも、その時はまたノボリさんが私を変えてくれるんですよね?」
いたずらっぽく目を細めて笑うその姿に、私も笑みを深めました。
そうですね、貴女を変える事のできる男は私だけ。
それで十分でございましょうとも。
当作品のお持ち帰りはリクエストしてくださった方のみですので
どうぞご了承の程、お願いいたします。
バレンタイン企画に参加いただいたみん様へのサプライズ企画リクエスト作品です。
バレンタイン設定の乙メンなノボリさんがクール系な女夢主をイメチェン!
ノボリさんの新妻風味に一層磨きがかかっちゃいました。(滝汗)
自分にしか見せない彼女の一面を全面に出しちゃいたいって欲望なのでしょうね。
そのうち、裸エプロンとかも強制しなきゃあいいんだけど…(笑)
本当なら2日間の休み設定にしたんで、色々詰め込みたかったんですが
詰め込むだけの乙女モードなネタが管理人にはありませんでした。(土下座)
フリルとか、レースとかと無縁な奴に乙女の妄想は難しかったです。
管理人のなけなしの乙女モードを振り絞った結果
この様な作品になりました。(どっと疲労感。)
みん様、リテイクはいつでも受け付けておりますよー!
このような作品になりましたが、どうぞご笑納くださいませ。
みん様、企画参加本当に有難うございました!
また何かありましたら、どうぞ参加してくださいませ。(平伏)