2014 Valentine Day
My Sweetest
イッシュで新型のバトルトレインが完成したから
その記念パーティにサブウェイボスの二人が行く事が決まったのが1ヶ月前。
パーティがパートナー同伴って事で、何故か私もついて行く事になりました。
「インゴさん、せっかく選んでくれたドレスなんですが…
これって、ちょっと露出が多すぎると思うんですけど。」
Aラインのミニのカクテルドレスはスカートの裾がバルンタイプで可愛いけど
ストラップレスでシンプルなデザインは体型が結構はっきり出てしまう。
色?勿論インゴさんが選ぶんだから黒一択です。
「は元々スタイルがよろしいのデスカラ、問題ゴザイマセン。
イエ、問題はゴザイマスネ。ワタクシが他の男に見せたくアリマセン。」
「ウンウン、に凄く似合ってる。インゴが悩んだだけあるヨネ!」
二人でそんな恥ずかしい事を、サラッと言うのはやめてください。
もう少しでパーティ会場に到着するんだけど、既に私は帰りたいです。
でも、一応インゴさん達のパートナーとして来ているんだから、
恥をかかせるような事だけは絶対しないようにしなくちゃ!
「いや、誰も見ないから大丈夫ですよ。
でもインゴさん達はいつものサブウェイボスの制服のままで良いなんて…
確かにバトルサブウェイ主催のパーティだから、そうなんだろうけど
なんだか納得できないって思っちゃいますよ。」
所詮男は飾りとか二人揃って言ってるけど、飾りは私ですってば。
私達を乗せた車が、パーティ会場に到着して、私は二人に手を差し出される。
両方の手を取って車から降りれば、なんだか一斉にフラッシュを浴びた。
「うわわ、これはどういう事なんでしょうか?
っていうか、流石は有名な施設、マスコミ関係の方が多いですね。」
「そっか、には言ってなかったヨネ。
イッシュのサブウェイマスターって、凄く人気があるんダヨ。
そのせいで、従兄弟のボク達の周りも色々煩くて困るんダヨネ。」
…そういう事はもっと早くに言って欲しかった!
つまりはインゴさんの妻がどんな奴なのかって事ですよね?
ちょっと待って欲しい、私は普通の一般人なんですってば!
周囲の声を聞けば、黒のサブウェイボスの奥さんとか言う言葉の他に
ファントムと言う言葉も聞こえてきてビックリした。
「Hmm…がファントムだとバレてオリマスネ。
、ここから先はワタクシかエメットの傍を離れないようにお願いシマス。」
「…その方が良いですよね、了解です。
それにしても、なんでそんな遠い地方の事まで知ってるんだろ?
これがマスコミの力ってヤツですか?なんだか怖いですね。」
ファントムって言うのは、インゴさんと結婚するまで働いてた
バトル施設での私の呼び名で、ブレーンの人達の不在の時に
強制的にチャレンジしてきたトレーナーさん達にお帰り頂く為に
作られた非公式な役職だったんだけどな。
「、自分を過小評価しすぎダヨ。ファントムの噂はボクも知ってたヨ。
バトルで対峙したトレーナーは戦意すらなくしてしまうッテネ。」
「あー、好きな様にやって良いって言われてたから、手加減なしで
片っ端から潰しまくってましたからねぇ…恨まれてたかもしれないです。」
「煩いマスコミ等、無視すれば良いだけの話でゴザイマス。
ノボリ達がこちらを見ておりますノデ、向かいマショウ。」
そのまま二人にエスコートされたまま、ノボリさん達のいる方へ向かう。
ここのマスコミの数も凄くて、私は改めてこの人達の凄さを痛感した。
「三人とも来てくれてありがと!
はイッシュに来るのは初めてだよね?ようこそ!」
「ノボリさん、クダリさん、今回はお招き有難うございます。
新型のバトルトレインとか凄いですよね。おめでとうございます。」
「お久しぶりでございます、様。結婚式以来でございますが、
お元気そうで、そして仲睦まじい様でよろしゅうございました。」
「ノボリ、二人はまだまだ新婚さんダヨ。
もう、傍でみてるボクなんて当てられっぱなしなんだからネ!」
「そう言いながら、最近のオマエはよく自宅に来てオリマスガ?」
そんな事を言い合って笑っている間も、周囲の雰囲気がなんだかよろしくない。
特に、女性達の視線が私に痛いくらい突き刺さってるのは気のせいじゃない。
インゴさんみたいな地位も名誉もあって素敵な人の奥さんが私だってのが
許せない?そんな感じなんでしょうね。
めんどくさいなってため息をついた時に、同じ様に周囲に気がついてた
クダリさんが眉を顰めて、インゴさんとエメットさんに囁いた。
「あのね、二人が昔色々ちょっかい出したり、出されたりしてた女のコ達も
この会場にきていたりする。二人は自業自得だけど、は関係ない。
だけど、そんな事も言ってらんないからちゃんと守って欲しい。」
「クダリ、それは様の前で言う事ではございませんでしょう!
少しは様の気持ちを察し「いいんですよ、ノボリさん。」…様?」
クダリさんに怒っていたノボリさんの言葉を私は遮らせてもらった。
だって、そんな事とっくのとうにインゴさんの口から聞いているんだもの。
「結婚…いいえ、お付き合いする前にインゴさんの口からそんな感じの事は
全部聞いているんですよ。気遣っていただいてありがとうございます。
でも、別に気にしてないって言いますか…それで?って感じなんで。」
「に秘密にする様な話でもゴザイマセンノデ、全て話してマス。
現に、と知り合ってカラ、その様な連中を相手にもしてオリマセン。」
私とインゴさんの言葉に三人がビックリしている。
でも、本当にそんな事はどうでも良いと思うんだけどな?
「インゴさんが私を選んだんです。出会ってから結婚する少し前まで
実際に会う事ができないのに、何年も気持ちが変わらないで想ってくれるなんて
こんな女冥利に尽きる事はないじゃないですか?
周囲がウダウダ言ったって、その事実には変わりはないんですから
私はインゴさんを疑う気持ちなんて、これっぽっちも持てませんね。」
「実際に合う事が叶わなくテモ、想いが無くなる事はゴザイマセンデシタ。
むしろ強くなるばかりデシタネ。想いを育てる事は離れていても出来るのデス。
ワタクシはただそうしただけでゴザイマス。
デスガ…フフッ、恥ずかしがり屋のからそんな言葉が聞けるトハ…
Valentine Day の素敵なプレゼントを貰ったと感謝デスネ。」
あぁ、今日はバレンタインデーだったんだっけ?
そんな事、出張の準備だパーティの準備だって忘れてました。
確かにこんな言葉、普段だったら恥ずかしくて言えないけど嘘じゃない。
言うべき事を言うべき時に言わないで、いつ言えば良いのって感じだよね。
インゴさんが私の肩を引き寄せて、頬にキスをした。
私もそれに応える様にインゴさんの頬へ同じ様にキスをする。
頬へのキスは満足感って意味。
私はインゴさんの奥さんになる事ができて、インゴさんと一緒にいれて
とっても満足してるんだから、このくらいは簡単にできますよ?
周囲がなんだかざわめいたけど、そんな事関係ないでしょ?
大切なのは二人の気持ちで、周囲が何を言おうが関係ないし。
「インゴ、改めてと結婚して良かったネ。
これだけ信じてくれる相手に出会えたインゴは幸せダヨネ!」
「ボクも二人を見てたら、結婚したくなったかもしんない。」
「クダリ、その前に私達は相手を見つける事から始めなければ…
ですが、お二人を見てその様に思う気持ちは確かに私にもございますね。」
ごちそうさま!と言われて、ちょっと恥ずかしくなったら
そこで恥ずかしくなるのは変だよってエメットさんに言われちゃった。
そんな感じで、周囲の目を気にする事もなく
パーティは無事に終わって、私達はホテルに戻った。
着替えて、メイクを落としてシャワーを浴びて部屋を見れば、
インゴさんの姿がバルコニーの方にあった。
「インゴさん、外は結構寒いですから髪の毛も拭かないで出てると
風邪をひいちゃいますよ?」
持っていたタオルをインゴさんの頭に被せて、上から軽く拭けば
その手を取られて抱きしめられた。
「インゴさん?」
「、先ほどのパーティ会場での様な心無い視線は
今後貴女に降り注ぐ事もあると思いマス。
貴女に心無い連中が、辛辣な言葉を突きつける事もあるデショウ。
デスガ、これだけは覚えてナサイ。ワタクシの愛する女性は
ワタクシが必要とスル、望む女性はだけでゴザイマス。」
確かに、インゴさん程の人と私とじゃ釣り合わないって言われるかもね。
でも、私はインゴさんと一緒にいるって決めたんだもの
その気持ちはそんな簡単には揺るがないってはっきり言える。
インゴさんの背中に手を回して、自分の気持ちを伝えたくて
強くギュッとしがみつく。
「私はインゴさんの気持ちを疑わないですよ。
インゴさん、貴方が私を望んでくれたから私は孤独から解放されたんです。
こうやって、一緒にいる事がどれだけ嬉しいかわからないでしょう?
この温もりを手放す事は私にはもう出来ませんからね。
その辺はしっかり責任とってくださいね?」
「勿論でゴザイマス。今日のは随分積極的デスネ?」
満足気な顔をして微笑むその首筋に触れるだけのキスをする。
首筋へのキスは執着の意味。私はインゴさんに執着してるんですからね。
「それは今日がバレンタインデーだからって事にしちゃって下さい。
なんだろう…、すっごくインゴさんが好きって気持ちが止まらないんですよ。」
恥ずかしかったけど、思ってる事を素直に口に出せば
噛み付くようなキスが降ってきた。
「ワタクシからのValentine Day のプレゼントはあのドレスでゴザイマシタガ
他にも差し上げマショウ。ワタクシの愛を受け取りナサイ。」
「…拒否権はなさそうですよねー。
インゴさんの愛はいっつもガッツリ感じてますので、程々にお願いしますね。」
「フフッ…善処いたしマス。」
エメットさんはインゴさんに結婚して良かったねって言ったけど
そう思ってるのは、私もなんですよ?
でも、これは流石に恥ずかしいので言いませんけどね!
当作品のお持ち帰りはリクエストしてくださった方のみですので
どうぞご了承の程、お願いいたします。
シリーズ化してるっぽい短編インゴさん夫婦のデラ甘という、智子様のリクエストを受けて
頑張って、あらゆる甘味成分をぶち込んでみました!(笑)
インゴさんの奥さん…女主さんは超恥ずかしがり屋でしたが
結婚して、これでもかってインゴさんに愛されちゃってるので
その傾向はかなり改善されております。結婚すると女は強くなるしねっ!
だから、言うべき時、行動で示すべき時には周囲の目なんて関係ありません。
インゴさんの為なら周囲の目なんて関係ないぜ!って男前ですね。(苦笑)
そして、結婚前の職業もちょろっと捏造物ですが出しました。
どこのバトル施設かは想像にお任せ致します。
このような作品になりましたが、どうぞご笑納くださいませ。
そして、サプライズプレゼントを押し付けさせて頂きます!
一ヶ月後のホワイトデーですが、こちらも企画を用意してありまして
バレンタイン企画に参加して頂いた方全員に、同設定での逆バージョンor逆視点での
ホワイトデー用のお話をご用意いたしますので、そちらもお受け取りください。
その際、内容変更のリクエスト等についても承りますので、お気軽に連絡をくださいませ。
智子様、企画参加本当に有難うございました!
また何か企画する時がありましたら、どうぞ参加してくださいませ。(平伏)