2014 Just Marriage!
これでも新婚!と言ってみる。
キッチンで朝食の支度が終わり、弁当も作り終えた頃
寝室では3つ目の目覚ましがけたたましいアラーム音を響かせておりました。
アラームが止まっても起きてくる気配のない寝室に入れば。
時計に手を伸ばしたままの体制で眠ってしまってますね…。
時刻を見れば、これ以上は無理でございましょう。
「、起きてくださいまし。流石にもう寝かせておけません。
食事を摂って、身支度をするにはギリギリの時間でございますよ?」
「…後30分…」
「それでは遅刻してしまいます。そんな事をすれば
皆様がなんと言うか、わからない貴女ではございませんよね?
まぁ…私は別に構いませんが?事実でございますしね。」
以前に一度遅刻ギリギリで出社した時には、職員の皆様から
この分だとサブウェイマスターの2世誕生は近いと揶揄われてから
はあんな恥ずかしい思いはもうしたくありません!と
顔を真っ赤にして叫んでおりました。
私は別に気にしてはおりませんけどね。えぇ、事実でございますので。
「うー…それだけは絶対に嫌ですぅー。」
やっとの思いで起きたのでしょう、半分以上目が閉じておりますよ?
ですが、その様な顔も愛らしく感じるのは惚れた弱みなのでしょうね。
もそもそと動き始めたのを確認して、私は寝室を後にしました。
紆余曲折を経て、と恋人同士になり結婚する事ができたのは
奇跡と言って良いのかもしれません。
周囲はヤキモキして私を急かすし、色々と障害もございました。
ですがひた走り続けて晴れて夫婦となった今、私、大変幸せでございます!
キッチンに戻り、食事をテーブルに運べば寝室からパジャマを着たまま
がテーブルに座ります。
「「いただきます。」」
向かい合わせに座り、のいた場所での習慣をして食べ始めます。
放っておけば、朝食も摂らず眠ろうとするを説き伏せて
私が朝食と弁当を準備する形をとったのは結婚してまもなくでございました。
「うわーい、お味噌汁が美味い!やっぱり中身は大根と油揚げに限りますね!
この野菜炒めも塩加減が絶品です!温泉卵入りのサラダとか幸せすぎる!」
いつもこの様に美味しそうに食べていただけるので、作り甲斐もございます。
食事が終わった後で、は身支度をする為シャワールームに向かいます。
私は食べ終わった食器を洗い、片付けものをしてからコーヒーを飲めば
着替え終わったがリビングに置いてあった書類に目を通してから
カバンに入れております。
「あぁ、ハンカチはそちらに…。メモと筆記用具はこちらにございます。」
「うわわ、すみません!」
「お気になさらずに、そろそろ出ないとまた騒がれるので行きましょうか。」
玄関を出てエレベーターへ向かえば、クダリがおりました。
「二人共おはよー!…うわー、今日も疲れてる?」
「おはよーございますですよー。疲れてないと言えば嘘になる…かな?
全く誰のせいで疲れてるのかと…畜生…」
「おや、聞き捨てなりませんね?疲れの原因が私以外だとしたら
それこそ大問題でございましょう。それに一応加減はしております。」
「ノボリの加減って、絶対には効果がないと思う。
でも新婚さんだし?ノボリってばすっごくを大事にしてる。」
えぇ、色々と経験不足なに負担のかからないように
苦痛を与えないようにと、私最大限の努力をしておりますとも!
「大事にしなくても、放置でも良いんだけどなー。
あ、溜まっちゃうならどこかで適当に抜いてきても良いんですよ?」
「…貴女はどうしてその様な事を言うのですか!
がいるのに何故、他の女性を相手にしなくてはならないのです!」
「ホント、って相変わらず地雷踏みまくるよね!
でも、それって新婚さんの言うセリフじゃないと思うんだけど?」
「えー、男なら仕方がない事でしょう?そこは三大欲求のひとつですからねー。
溜まったら出さなくちゃってのが男の生理ですし?」
「…うん、すっごい男の生理をわかってくれてるんだけど
は女の人なんだよね?そこは恥じらう所じゃないの?」
「クダリ、今更でございます。に女性らしい発言を求めるのは
私、既に諦めております。男前で息をするのも辛い!でございます。」
結婚、新妻という響きに夢を抱いていた時期が私にもございました…
ですが、相手がならばその様な夢を見るだけ無駄!で、ございます。
なんでしょうねぇ…新婚ですが、その辺はすでに諦めの境地に至っております。
ギアステに着いてからは仕事が違いますので、昼食や休憩時間以外は別。
寂しくないと言えば嘘になりますが、甘い雰囲気を求めるのが間違いなので
職場でのやり取りは、結婚前と全く変化がございません。
公私の区別はしっかりと!サブウェイマスターと作業員、上司と部下なのです。
ついうっかりと、仕事モードのの邪魔をすれば
問答無用で投げ飛ばされてしまいますしねぇ…経験者は語る、でございます。
就業時刻終了後、30分程経過した頃に着替えたが執務室に来ます。
手にした作業日報を課長であるに渡して、彼女の仕事は終わりです。
「うし、んじゃ帰りますねー。黒ボス、冷蔵庫の中身でやばそうな物は?」
「あぁ、豆腐の賞味期限が本日まででございます。
それと、ひき肉を解凍してありますので半分残して使っても構いません。
野菜は、明日の弁当はロールサンドの予定でございますのでレタス、きゅうり
それからトマトは使わないでくださいまし。」
「了解でっす!んじゃ今日はクダリさんの好きな豆腐のそぼろあんかけを
作っておきますので、終わったら来てくださいね?
後、お風呂の準備もしておきますし、洗濯物はカゴの中でしたね?」
手帳に私の言った事をメモしてから、はクダリに声をかけます。
結婚前は家事を、クダリと分担して身体の負担を軽減させておりました。
それを知ってるは、私と結婚してからクダリの分の家事をして
彼の負担を減らす事に努めているのです。えぇ、良くできた妻でございます!
それではお先に!と言っては帰宅しました。
それを見て、がため息をついて苦笑いおります。
「?がどうかしましたか?」
「いや、結婚したらあいつも少しは女らしくなるかと思ったんたが
今の話を聞いてたら、新妻はどっちだ?って思ってな。」
「私達はそれでうまくいっておりますので、問題はございませんよ?」
「ノボリとってボクが夜にお邪魔しても変わんない。
あのね、最初はノボリの部屋に続くドアを外そうと思った。
でもがどーして?って聞くから、新婚さんの邪魔は出来ないって
そー言ったら、くだらない事で気を使うな!って怒られた!
元から男前だったけど、結婚してもっと男前になった!
ボク、結婚ってか新婚に夢を持ってたけどとノボリ見てたら
新婚って何?ってちょっと考えちゃう。」
「確かに長年連れ添った夫婦みたいな雰囲気で甘さは無いな。」
「…それにつきましては、否定はいたしません。
ですが、それでも私は幸せでございますので放っておいてくださいまし!」
クダリが頬杖をつきながら、苦笑いをして書類にサインをしております。
結婚に夢を持つのは構いませんが、相手を見てから言え!でございます。
仕事を終えて、クダリと一緒に帰宅すれば既に食事の用意が整っておりました。
三人で食事をしてそれぞれに入浴を済ませてから、今日のバトルの事等を
少々話して寛いで、クダリはから洗濯物を受け取り部屋に戻ります。
その後、私が風呂場の掃除をしてる間にはリビングで持ち込んだ
仕事についての書類を作るのです。
結婚してから、は私の生活のサポートをする為に
余程忙しくならない限りは定時帰宅する事をから言われております。
良き友人、良き部下、良き妻を持って、私は幸せ者ですね。
風呂掃除を終えてリビングに戻れば、もパソコンの電源を落とし
仕事を終えられた様でございますね。
「、こちらへいらしてくださいまし。」
「…えーっと、拒否権は?」
「………」
ソファーに座り、隣を指させばは反対側で立ったまま。
尚も無言で見つめていれば、ようやく観念したようで隣に座ります。
「おかえりのキスをしてくださいまし。」
「…おかえりなさい、ノボリさん。」
触れる程度の口づけであっても、からしていただけるのです。
最初は無理!と言って部屋中逃げ回っておりましたのでかなり進歩しましたね。
掌に唇を這わせれば驚いて体を離そうとしますが、逃がしませんよ?
「ノボリさん、そろそろ一度放置プレイしませんか?
ぶっちゃけ色々マジで考えられないんですけど!つーか休ませろ!」
「は休んでいて構いません。私はしたい様にさせていただきます。
貴女は陸に上がったコイキングの様に、何もしなくても良いのですよ?」
ぶっちゃけましょう!昼間はどうでも良いのでございます。
私が家事をする?元々しておりますので苦にもなりません。
が男前?そんな事は出会った時から存じ上げておりました。
長年連れ添った夫婦の様?元より添い遂げるつもりなので問題ありません。
「うー…ちゃんと寝かせてくださいね?」
「貴女が抵抗しなければ、でございますね。
加減はして差し上げます。全てを任せて出発進行してくださいまし。」
「…頑張ります。」
真っ赤になったを抱き上げ、そのまま寝室へ向かいます。
これから先は、私が新妻の様だとは誰にも言わせません。
えぇ、誰が何と言っても、私達は新婚なのでございます!
そしてお話の始めへ戻る…(笑)
長編設定のノボリさんと平社員さんの新婚生活の一日です。
色々と諦めてるノボリさんですが、男の沽券に関わる所はおさえてるぞと!(笑)
生クリームとか蜂蜜の様な、こってりした甘さでは無いかもしれませんが
本人たちが幸せならそれで良しでしょうね、お幸せにっ!
- 2014.6.1 -