11月25日は良い双子の日! 2014------課長の双子考察

11月25日は良い双子の日! 2014

課長の双子考察



午後休憩が終わって俺は書類関係の仕事をしに部署に戻ってみれば
がベビーシッターよろしく、の子供達の世話をしていた。
が来る日はこうやって子供達をここに(正確に言えばに)預けて
ジャッキーの所で色々と仕事をしてるんだったな…。
それにしても離乳食を食わせてるが様になり過ぎで怖いぞ。


「お疲れさん、てめぇも手を洗ってちょっと手伝え。
流石に二人同時に飯を食わせるのはめんどくせぇったらありゃしねぇ。」

「それは構わないが、そうかもうチビ達は離乳食になったのか。
月日が経つのは早いってのか赤ん坊の成長ってのは早いなー。」


一心不乱にから飯をもらうチビ達はまるで雛鳥の様で可愛い。
1卵生の双子らしいが、一人はやたらせっかちで、もう一人はマイペース。
こういう違いがハッキリしてるのを見るのも楽しいもんだ。


、この離乳食どうしたんだ?」

の奴、自分で作らねぇでベビーフードだけ食わせてるらしくてな。
添加物とかそんなもん考えろってんで、こっちに来るときは俺が作る事にした。」


なんで作り方を知ってるんだとツッコミたいのを我慢して、催促する様に机を叩く
チビ助の口にペースト状のそれを入れれば満足そうにモグモグし始めた。
この顔つきからすると美味いんだろうな。


「ガキって面白ぇよな、パッと見ギーマさんに似てるんだがよく見りゃにも似てる
デカくなったらどんな風になるのか想像するのも怖ぇぞ。」

「あー、悪タイプで性格があまのじゃくとか?」

「んー、悪タイプは確定だろうが性格は違うんじゃねぇか?」


そんな事を話していたらノックの後にドアが開いてインゴとエメットが入ってきた。


「Hello!、チョット経費の換算率で話を…ッテ、Babies?」

「Twins…双子デスネ。」


目の前の光景にやっぱ驚いちまうのは仕方がないだろうが、それ以上に様子が変だ。
エメットもインゴも手にしていた書類を俺のデスクに置いてこちらに近づくと


「懐かしいナー、ネェ、チョット貸してヨ!」

その角度ではBabyが喉を詰まらせマス。ワタクシに貸しなサイ。」


俺等から離乳食を取り上げると慣れた手つきでチビ達へ食べさせ始める。
エメットはもうちょっと温めた方が喜ぶんだと言ってレンジで温めてから
人肌になるまで冷まして、温度を確かめて食わせているし。
インゴはチビの口の周りについた離乳食を器用にスプーンですくっては
それをもう一度口の中に入れてやっている。


「てめぇら随分慣れてるじゃねぇか。」

「ボク達、ノボリ達にこんな風に食べさせた事があるんダヨ。
懐かしいナ…アノ頃の二人もこんな感じで凄く可愛かったヨネ。」

「オムツまでは換えて無いデスガ、一通りの子守はいたしマシタ。」


その当時を思い出してるのか、柔らかな表情に俺もも目を細めた。
普段は仮面の様な表情の二人がこういう風になるんだ、子供の存在感は凄いと思う。


「二人共仕事が残っているのデショウ?Babiesはワタクシ達が見ていますノデ
オマエ達は自分の仕事を終わらせてしまいなサイ。」

「エメットは俺に用事があったんじゃねぇのか?」

「ソレは後からでも構わないヨ!」

「それじゃあが戻ってくるまで頼む。」

「「OK.」」


初めのうちはやっぱり心配で、二人の方を見ていたんだが
抱き方もあやし方も俺等よりずっと上手いのがわかったんで仕事に集中する。
就業時間終わり際に俺は書類を持って部屋を出た。
…それにしてもの奴はこんだけチビを放っておいても心配じゃないのか?


「失礼します、ボス達各ホームの点検結果の書類が出来たんで確認して下さい。」

「ありがとうございます。ところで、インゴ達はそちらに行っておりませんか?」

「あの二人ボク達の仕事に文句がつけられないからって暇を持て余してた!
そっちで邪魔してない?してるならぶっ飛ばして構わない。」


いやそれは流石に出来るわけないだろう。
白ボス…クダリは何気にあの二人への態度も言葉も辛辣すぎじゃないか?


「確かに二人共来てますが、の子供達の面倒を見てもらって助かってます。」

「あの二人が子守でございますか?!」

「ちょ、そんなの任せちゃダメでしょー!!」

「お二人ので子守は慣れてると言ってましたよ?事実俺等よりもずっと上手で
俺もも正直言ってかなり助かってます。」


そんな事を話してたら就業時間が終わった。
あー、今日はインゴ達も来てるから一緒に飯でも食って飲みに行くとするか…


「着替えたらボク達もそっちの部署に行くから、先に行って待ってて!」

「えぇ、お子様方を放っておいては何を考えてるのでしょう!
いくら仕事をしているとは言え、注意しなくてはなりませんね。」


はっきり言うぞ、俺はこれから先嫌な予感しかしないんだが?
ボスと従兄弟達の言い合うネタもある、ぶっ飛び電波娘のもいるんだ
これから先何かが起きるってのははっきりしてるだろう!

そうは言っても上司の待てに逆らえるはずもない…マジ逃げたいんだがな。
足取りも重く部署に戻ってドアを開けたんだが、思わず閉めちまった。
見間違いだと思いたいが俺の視力はかなり良いから間違えるはずがない
トウヤ君とトウコちゃんまでいるとか、火力投下も良いトコだろう!


どーしたの?」

ドアを開けて、頭を押さえてた俺をが不思議そうに見てる。
お前はこの状況に何も感じないのかと説教したくなった。
このままでいるわけにも行かないから覚悟を決めて中に入ってみれば意外にも
チビ達を囲んで和やかな雰囲気で驚いた。


「うわー、ほっぺたフニフニ!いつまでも触っていたいなー。」

「トウコ、爪に気をつけろよ。うわ笑った!すげー可愛い!!」

「んふー!そりゃあ私とギーマさんの子だし?うちの子マジ天使だお!!」

「笑った時の目元がに似てるネ!」


子供達を両手に抱えて笑う顔はいくらでも母親に見えるな。
そんな事を考えていたら後ろでドアが開いて着替え終わったボス達が入ってきた。
この場の雰囲気にビックリしてる様子だったが、チビ達がこいつらを見て笑って
抱っこしろと手を出したのにメロメロになっちまって、怒るのを忘れた様だ。


「ふふっ、大変愛らしゅうございますね。」

「ノボリ見て泣かないとか実は大物!」

「インゴ見ても泣かないからネ、凄いヨ!」

「あー、インゴさんそんな怖い顔してるとチビちゃん達に笑われますよ?
クダリさんもエメットさんもそんなハッキリ本当の事言っちゃ駄目ですよー。」

「…オマエが一番酷い事を言ってマス。」


大きな笑い声に着替えを終わらせて戻って来てみればチビ達も笑ってる。
子供の力って凄ぇって改めて感じたがそれよりも…


「双子だらけじゃないか。」

「あ?そう言えばそうだよな。ガキ共いれて4組とか有り得ねぇだろう。」

「うわーい、でもそれぞれ雰囲気が違いますよねー。
ねぇちゃんはチビちゃん達にどーいう風に育ってほしいの?」


の質問を聞いて俺等もそれに興味を持った。
四天王ギーマと天才的なハッカーとしての一面を持つの息子だ
平々凡々って事には絶対ならないと思うからな。
はチビ達の背中を叩いてあやしながらしばらく考え込んでたんだが


「んふー?そりゃあ美男子は間違いないからー…後は逆玉の輿狙えればとか?
でもなんだかんだ言っても元気でいてくれればそれだけで良いっぽ。」


…最初の方はともかく、マトモ過ぎる答えに逆に拍子抜けしちまった。
だが、親にとっては子供はそういう風に考えるものなのかも知れないな。


「バトルに関してと、女の子のあしらい方はギーマさんに教えてもらえば良いし
PCとかシステム関係に進みたいなら、私がミッチリ鍛えちゃうよん。
でもうちの子外見はともかく中身は私に似てるっぽいから、オタクになるかも?」

「残念なイケメン決定?うわー、簡単に想像できて怖いよ!」

「クダリ、失礼な…とは言い切れませんね、私も恐ろしゅうございます。」

「どーせならトウヤ君とトウコちゃんみたいに素直に育ってくれれば良いよね!
この中でオススメっていったら二人しかいないしー、当たり前すぎるか。」


相変わらず余計な事を言ってノボリ達やエメット達に弄られてるが
俺もの意見には賛成だな。つーか、こいつら以外そう思うだろうよ。


「双子だからギアステ乗っ取ってうちの子をサブマスとかもアリ?
んふー、それも面白そうだけどギーマさんは四天王にさせたいみたいっぽ。」

「あ、ソン時はどっちか一人が俺と組んでサブウェイマスターになりませんか?
その頃にはノボリさんもクダリさんも歳食ってるから世代交代しそうだし?」

「トウヤ様がその様に考えているとは心外でございます!
私、生涯サブウェイマスターを貫くつもりでございますので、諦めてくださいまし。」

「ボク達の両親はポケモンレンジャーになって欲しかったみたいだけど
結局は自分の好きな事をするのが一番って言ってた。」

「うんうん、ぶっちゃけちゃえばその通りですよん。子供は親の所有物じゃないし?
自分の好きな事をやれば良いでしょ?本人が幸せなら、親が口出しする事じゃないっぽ。」


こっちの世界で生涯の伴侶も得た奴はやっぱり落ち着き方が違う
それとも結婚すれば俺等もこういう風に変われるんだろうか?
落ち着いた自分てのは想像できないが、そうなっても別に構わない。
俺等はここで、この賑やかな双子達に囲まれて、ここにいるんだ。

何気ない日常に今は憧れていても、いつかはそれが自分のものになる
それを今は楽しみにしておくとするさ。