午前中の仕事がずれ込んじゃって、遅れて昼休憩を取ろうとしてたら
インカムの音声が切り替わって黒ボスの声が聞こえた。
『こちらノボリでございます。、今お仕事中でございますか?
もし手が離せたら執務室までお願いしたいのですが…』
「こちらでっす!今からお昼に入る所だったんで問題無しですよー
これからそっちに行きますんで、もうちょっと待っててください。以上!」
相変わらず低姿勢で、これじゃどっちが上司かわかんないやって笑った。
インカムの通話を切って執務室に向かう
「失礼しまっす!私…何かやらかしちゃいましたか?」
「いえ、そうではありません。ですがその言い方はやらかしたのですか?」
「うわーい、墓穴ほったかも?って、無いよ、無いですってば!
その眉間にシワ寄せまくって疑いの黒いまなざしはやめてください。
休憩後の仕事に影響が出たら作業服着せて代わりに仕事してもらいますよ?」
いつものやり取りで笑い合ってたら、応接スペースからも笑い声が聞こえた。
なんじゃらほいと見てみたら、シロナさんと…もう一人知らない男の人が
肩を震わせながら笑ってたし…ちょっと恥ずかしいぞー!
「休み時間にごめんなさいね、ちょっとお願いしたい事があって来たの。
詳しい事は…こっちの…ごめんなさい紹介が遅れちゃったわね。」
「シロナ、自分の事は自分で話すからいいよー。わたしはプラターヌ。
カロス地方でポケモンの特殊な進化…メガシンカについて研究をしてる。」
プラターヌ博士って言えば、メガシンカの権威じゃなかったっけ?
話を聞いてみれば、メガシンカは他地方では見られないってなってるけど
実際はそれを確定付けるには、まだ資料が少ないらしい。
ジョウトでワタルさん、カントーではレッドさんに協力してもらい
実験?したみたいだけど、メガシンカはしなかったらしくって
そんな二人が次に指名したのは私という事らしい。
ボス達も事情を聞いて、私に決めてもらおうって事だったから
是非に!と二つ返事でオッケーしたよ!
取り敢えず仕事が終わってから(ソコは譲んないよ?)一度帰って
私はうちで留守番をしてたリザードンに、いろいろ説明してから
ボールに入ってもらって、再びギアステに向かった。
フィールドに早速リザードンを出せば
プラターヌさんはメスで、色違いなうちの子を見て驚いていた。
フィールドに立ったリザードンの横に立ってスタンバイすると
私に小さな石のついたペンダントとブレスレット?を渡すと説明をする。
左手首にブレスレットつけてから、リザードンの首にペンダントをつけた。
審判のシロナさんの掛け声で、バトルは始まり
私は言われた通りにキーストーンに触って目を閉じた。
なんだろう…心臓の音が聞こえる?それもひとつ…ううん、ふたつだ。
これは私とリザードンの鼓動なのかな?それが段々重なり合って
やがて完全にひとつの響きになったその瞬間、ブレスレットが輝いて
同時にリザードンの身体も光に包まれた。
急にフィールドに強い日差しを感じる。これは…ひでり?
光の消えた後のフィールド内を見れば姿の変わったリザードンがいた。
大きさは変わらないけど、頭に大きな角が1本あって、翼も大きくなってて
それだけじゃない、手首の部分かな?そこにも小さな翼がはえている。
「これは…素晴らしい…素晴らしい、素晴らしいっ!Marvelousだよー!!
普通なら体の色の変化はなけれど、色違いだからやはり黒に変わってるねー」
流石は博士って感じで、プラターヌさんは色々とメモを取り始めた。
リザードンは雄叫びを上げた後、振り返って私をじっと見てる。
あー、指示を出せって?やる気満々なのは変わんないとか流石だね!
せっかくの天候変化なんで、ありがたく利用させてもらっちゃうよー!
「リザードン、ほのおわざ出しまくるよー。まずはフレアドライブ!」
いきなり大技?!とかいうボス達と達の声は無視だもんねー
おー、威力ハンパねぇ!これはもしかして特攻が上がってる?
あっという間に決着がついて、殆ど無傷で3タテしちゃったよ!
バトルの終了が告げられると同時にリザードンのメガシンカが終わって
私はすぐに駆け寄って色々とチェック、うん、大丈夫みたいで安心したよ!
リザードンも私の身体を心配そうに気遣う様に頬に擦り寄る。
それを見て、プラターヌさんはとっても優しそうな顔をして笑ってた。
バトルが終わって、ボス達は月末締めの書類整理が残ってるらしくて
執務室へ、とは寮で今のバトルを皆に見せるっていって
(プラターヌさんが、個人的に見るならオッケーを出した。太っ腹!)
それぞれフィールドを後にした。
残った私はシロナさんとプラターヌさんからご飯に誘われたんで
断る理由もないんで、二人の泊まってるホテルのレストランへ向かった。
レストランではプラターヌさんが以前シンオウにいたって教えてくれて
シンオウの話で盛り上がっちゃったよ。
シロナさんもプラターヌさんも凄い学者さんなのに全然気取らなくて良いなー
食事をしてる最中、シロナさんのライブキャスターが着信を告げて
なんだか用事が出来たって行って、部屋に戻って行っちゃった。
んで、残ったのは私とプラターヌさんなんだけど
その後も二人で今度はポケモン達の意外な生態とか個性とかの話になって
更に盛り上がっちゃったんだよねー。
「はカロス地方のポケモンを見た事がないんだよねー?
ボクの部屋にコンプリートされた図鑑があるけど、…見に来るかい?」
「うわーい、すっごく興味があります!でもお疲れじゃありませんか?」
「疲れてはいないよー。もう少しキミと話したいって思ってる位だから
遠慮はしないでくれないかなー?うん、それじゃ早速行こうか。」
そう言ってプラターヌさんは私の手を取るとそのままエレベータに乗り込んだ。
エレベーターの中でも、部屋に着くまでの間も色々と話は尽きなくて
プラターヌさんは凄く社交的なんだなーって感心した。
部屋について、勧められたソファーに座って待ってたら
プラターヌさんが図鑑を持ってきてくれて私に見せる。
「うわー、これって旅立ちのポケモンですか?
きゃー、炎タイプの…フォッコ?可愛さが殺人的っ!ケロマツもハリマロンも
凄い可愛いけど、進化すると雰囲気がガラッと変わりますね!」
「うん、それにねー最終進化するとタイプが二つになるんだよ。」
「えっと…うわわ、炎とエスパーなんてビクティニ以来初めてじゃ?!」
「そうそう、水と悪も草と格闘も凄く少ないんだよー」
隣に座って図鑑を操作して見せてくれた姿にはもう感動だよ!
色々と使い方を教えてもらって、私は初めてみるポケモンを夢中で見てた。
このフラージェス色っぺー!カエンジシってオスとメスじゃ姿が違うんだ
おー、伝説のポケモンもコンプリートされてるとかハンパないね!
「…は本当にポケモン達が大好きなんだねー」
どの位見てたんだろ?プラターヌさんの声で我に返れば
私の隣で頬杖をついて凄く可笑しいって感じで笑われちゃってるし…
うわー、すっごく大人気無いっていうか恥ずかしいかもしんない。
「でもねー、キミはもう少し危機感?持った方が良いよー。」
「へ?」
「こんな簡単に男の部屋についてきちゃダメって事。
ホラ、こんな風に簡単に抱きしめられちゃうんだよー?」
恥ずかしさから俯いてたら、いきなり腕を引っ張られて抱きしめられた。
うわわ、ちょっと待てや!もしかしてプラターヌさんってタラシ?!
あ、カロス地方の男の人ってそう言う感じだって聞いた事があるかもしんない
急な展開についていけなくって、ワタワタしてるのもバレてるんだろうなー
頭の上でクスクス笑う声がするよ、畜生。
「そーですねー。よくわかったんで離してもらえますか?」
「それは出来ないかなー。わたしはね、一目惚れはしないタチなんだよ?
あれは一時の錯覚が多いからねー、そんな事で愛を語ろうなんて失礼だよ。
キミの事は一目惚れじゃない、確かに今日あったばかりだけど違うんだ。」
そう言ってそのままプラターヌさんは私をソファーに押し倒した。
ちょっと待って、どーしてこんな事になってんの?
「最初見た時は子供っぽい女性だなーってちょっと馬鹿にしてたんだ。
だけど、フィールドに立ったを見て間違いに気がついたよ。
メガリングに手を当てて目を閉じた顔は十分魅力的で
リザードンに指示をだしてる姿は凛々しくて、バトルが終わった後の
気遣う様子はとてもたおやかで優しげで…どんどん惹かれていった…」
「プラターヌさん…それは買いかぶり過ぎですよ。」
ブルーグレーの瞳で私から目を逸らさずに言う言葉に嘘は見られなくて
私はそう言うのが精一杯で、どうして良いかわかんなくて顔をそらした。
すると大きな手が私の頬に当てられてそのまま顔の向きを直される。
再び見る事になった彼の顔が凄く近くにあって驚いて目を閉じてしまった。
「そこで目を閉じちゃ、キスしてくれって言ってるも同じだよー?
うーん…もしかして、キミはこういう事に慣れてないのかな?」
唇に柔らかい感触が伝わったから、キスされちゃったんだろーなー…
確かに私はこーいう事に慣れてないよ!でも適当にあしらうのは出来たのに
今はどーしてできないんだろ?なんだか身体に力が入んないんだよ。
プラターヌさんの唇が、今度は耳たぶに触れて軽く噛まれた。
あー、顔が熱いからきっと私は真っ赤になってるんだろうなー…
「そう言う反応も、わたしをその気にさせるだけなんだけどねー
イッシュの男たちは女性を見る目が無いなー、でもラッキーかな?
まっさらなキミを愛でる事ができるんだからねー。」
そう言いながら、私にキスを繰り返しながら服のボタンを外していく…
うわーい、いきなりの展開でついていけないんだけど!
つーか、こんな事言うのは良くないんだろうけどワンナイトで済むなら
それもありかもしんないなー、色々未経験ってのはちょっとって思ってたし
この人だったら大人で、色々慣れてそうだし?
ソファーの上で、すっかりブラのホックまで外されちゃって
胸を揉まれて吸われる度に自分の口からは聞いた事も無い様な声が出る。
抵抗する素振りを見せない私に、プラターヌさんは目を細めると
わたしを抱き上げてベッドに向かう。
「わたしの本気を感じてくれたかなー?
キミをこの手で本当の大人の女性にしたい…っていうよりするからねー。」
「…お手柔らかにお願いします。」
「うーん、それはどーかなー…努力はしてみるけど無理だと思うよー?
わたしの本気をキミにきちんと教えなくちゃだからねー。」
あちこちにキスをされて、着ているものもどんどん無くなって
どうして良いかわかんなくて、私はプラターヌさんにしがみついた。
次の日、一緒にギアステに来たプラターヌさんはボス逹に
私を一緒にカロス地方に連れて行くと宣言した。
ビックリしたボス達が、私の左手に光るリングを見つけて騒ぐわ
とが何があったんだ?って私達を問い詰めるわで
その日はギアステが蜂の巣をつついた様な騒ぎになって大変だった。