策士策に溺れる
11月23日は良い兄さんの日(サブウェイマスター編)
今日の仕事はこの材料の在庫確認で終わり、久々に定時で帰れる!と
ウキウキ気分で一覧表に記入していたら、不意にドアがノックされた。
「この部屋は現在使われておりません、もう一度確認してから来て下さい。」
「それ、どこの連絡?って違う!ボク、に相談があって来た。」
ノックの主は白ボスでした。相変わらずノリツッコミがブラボーですね!
でも相談ってなんだろ?私が何も言わないでいると、モジモジしだしたし。
「白ボス、いい歳ぶっこいてその仕草はどうかと思いますよ?
つーか、あざとさMAXで狙ってる?私に効果は無いですけどね!」
「ってホント容赦ないよね!あのね、もうすぐ11月23日。
この日って良い兄さんの日!だからボク、ノボリに何かしたい。」
あー、語呂合わせってやつですね。
それにしてもよくよく考えたら、11月は語呂合わせの日が多いよね。
「んで、白ボスは黒ボスに何をしたいんですか?
イタズラなら大いにノリますよー。怒られるのは白ボスだけですけど。」
「感謝したいのにイタズラなんてしない。あのね、料理上手だよね。
お菓子…プリンの作り方知ってたら教えて欲しい。」
あー、なんとなくわかりましたよ。
白ボスもだけど、黒ボスもプリンが好きなんだよね。
好きな物を手作りでプレゼントしたいとか何気に乙女ですね。
「作れる事は作れるけど、私よりももっと適任者がいますよ?」
頭にハテナマークを浮かべながら首をかしげる白ボスの姿は
一部で絶賛されてる天使なんだろうなぁ…
「ですよ。彼は甘味王ですからね、食べるのも作るのもです。
なので、どーせなら白ボスの計画に乗ってもらいましょうよ。
こちら保全課のですー。主任、在庫で聞きたい事あるんで
ちょーっと作業部屋に来て下さい。待ってまーす。
うん、これで来てくれるでしょう!白ボスは時間大丈夫ですか?」
インカムでを呼び出して、待ってたけど
白ボスの仕事は大丈夫なんだろうか?サボり駄目絶対ですよ!
「うん、ボクはスーパーダブルが終わった所。
ノボリも今はシングルの待機中。執務室で話しても良いけど
いつ帰ってくるかわかんない。ここで話した方が良いと思う。」
確かに、秘密にしたいんだったらその方がいいけど
黒ボスに内緒で行動する事ができるのかが、そもそも疑問なんですけど?
「在庫で問題でもあったのか?って白ボス、どうしたんですか?」
「ゴメンネ。ボクがお願いして呼んでもらった。あのね…」
白ボスがに計画を話しはじめた。
全部話し終わった時点でがニヤリと笑った。あ、嫌な予感…
「いい話だね。俺も喜んで参加させてもらうよ。
白ボスはお菓子作りの経験が無いんだろう?なら、何日か練習しないとな。
つーわけで、協力しろ。てめぇに拒否権はねぇぞ。」
予感的中したよ!いや、白ボスに相談された時点で確定してたけどねっ!
すぐに色々な指示を私と白ボスに出すの策士っぷりが怖いよ!
んで、ミッションがてんこ盛りの『良い兄さんにプレゼント作戦』開始!
その日は両ボスも早めに帰宅できたらしい。
ライブキャスターに送られてきたメールを見れば
“▽:ミッション開始だよー(*´∀`*)”
絵文字を使うなと説教したくなる気持ちを抑えて私は部屋を出た。
エレベータを降りて、ノボリさんの部屋の前でインターフォンを押す。
突然の来訪に驚いてはいたけれど、中に通されればクダリさんもいた。
「えっとですね…ちょっとご相談にのってもらいたくて…」
いつぞやのクダリさんを真似て、モジモジしながら言ってみる…キモイ。
要約すれば、いつも結構迷惑かけてる達にプレゼントがしたいと…
えぇ、クダリさんのお願いをそのまんま使ってます。使い回しです。
「成程、はあまりお菓子を作らないんでしたよね?
それでしたら、やはり何日か練習する必要がありますね…。
問題は、感の良い達に気づかれない様にする事でございます。
クダリ、少々協力して頂いてもよろしいですか?
がここで練習して完成させる迄、二人を足止めして下さいまし。」
「りょーかい!んじゃボクはこれから何日か達を誘って
美味しいお酒のあるお店でも連れて行く。それならバレない!!」
うんうん、これでノボリさんの足止めは成功しますしね。
これならクダリさんが別行動してもバレないでしょう!
それじゃ、明日からお願いしますと言って部屋を出る。
こうして、私はノボリさんにお菓子作りを教えてもらうと称して
実はクダリさんがにプリン作りを教えてもらう事になった。
Xデーの前日にクダリさんにどんな感じですか?って聞けば
なんでも今日渡す物を作るらしい。
作る物はとろけるプルプルプリンとか…やだ、美味しそう…
出来立ては卵の風味が強すぎるから1日置くんだとか…凝り性め!
それはそれで美味しいのになーと思いながら、
私も頑張ろうと妙に力が入ったのは内緒だ。
私が作ろうとしてるのは創作デザートとでも言えば良いのかな…
ビアゼリーの上にパンナコッタを乗せた物…命名:ナンテコッタ!
この名前にしますって言った時、ノボリさんは爆笑したっけ。
結構いい名前だと思うんだけどなぁ…
私はアルコールが駄目なので、味見は全部ノボリさん任せになる。
「ふむ…この銘柄のビールが一番ゼリーには適しておりますね。
、二人にこのビールは問題ありませんか?」
「あの二人はアルコールが入ってたら何でも良いんで、オッケーです。
つーか、ビールなんて水と一緒だと豪語してますからねぇ…
でも、見た目的にも綺麗に出来そうで良かった。ノボリさんに感謝です!」
私が拝む真似をすれば、柔らかく微笑んだ。
え?何その生暖かく見守る様な雰囲気は。私、何かしたっけ??
「アルコールが駄目なのに、彼等の好みを考えたデザートを渡したいなど、
貴女は本当に優しいですね。私もお役に立てて嬉しく思いますよ?
せっかくお菓子を作っても食べる事が出来ないのもつまらないでしょう?
そう思って、私がパンナコッタだけを作りましたので食べて下さいまし。」
うわー、なにこの純粋さ!ピュアっ子だよ!後ろめたさが半端ないよ。
ノボリさんゴメンネ?悪いのは全部あなたの片割れですからね。
結局は今日のレシピが私の作る物になった。
これでもう騙さなくて済むと思うとホッとしたよ!
でも、ノボリさんのパンナコッタ美味すぎでしょー!
「ノボリさんの家事力が高くて息をするのが辛いです…。
もう、嫁なんていらないんじゃないですか?つーか必要ないですね!」
あ、ヤバイ…地雷踏んだかもしんないって思ったんだけど
ノボリさんはいつもみたいにお説教モードに入らないで笑うだけだった。
ありゃ、これはマジで結婚諦めたの?って思ったけど、聞くのはやめよう。
ノボリさんの絶品パンナコッタを完食して、使った道具を綺麗に片付け
私はお礼をいって部屋を後にした。
うん、これで私のミッションはコンプリートしたぜ!
意気揚々と部屋に戻れば、クダリさんもミッションコンプリートらしい。
「あ、おかえりー。今までノボリの相手してくれてありがと!
…ねぇ、何かあったの?なんだか様子が変だけど…」
私は作った物の事は言わないで(白状しよう!何を作ったのかは内緒。
私もサプライズにしたいからって、クダリさんには黙ってもらってる。)
ノボリさんとの話を説明したら、クダリさんに笑われた。
「あのね、ノボリはあー見えて、結婚願望がすっごく強い。
だけど、相手は誰でも良いって訳じゃない。結構真剣?
それをったら必要無いって一刀両断した。笑うしかないでしょ?」
「うわー、私の馬鹿!それは笑うしかねーよ、ねーわ。
でも好きな人が出来たって事ですか?理想のシャンデラちゃんは誰?」
「んー、まだそこまでの人はいないと思う。でも、先の事はわかんない。」
理想と現実は違うよねー。なんてイミフな発言をしてるクダリさんは
完成したプリンを箱に入れてキチンとラッピングしてとか…凝り性め!
でもこれは確かに上手に出来てる。凄いと褒めたら私の分もあるらしい。
うわーい、クダリさんのそう言う気遣いが素敵すぎる!
「もももありがとね!明日はすっごいサプライズにする!」
満面の笑顔を残してクダリさんは帰っていった。
とは泊まるのかと思ったら、今日は帰るらしい。
なんでもこの甘い匂いから逃げ出して、家飲みするらしい。
明日休みだから飲み放題だもんね、うんうん。
の計画とノボリさんの計画はどっちも大成功するだろうな。
大切な人が喜んでくれるのって嬉しいもんね。
お互いに明日が良い日になればいいなぁなんて
明日サプライズで二人に渡すナンテコッタを一人で作りながら考えていた。
うわーい、サブウェイボスの後書きを載せてて焦りました(滝汗)
ボスがあってマスターが無かったので急遽お話を作ったせい…?
何気に時間軸がボスとリンクしています。
ネタもかぶってるのはリンクしてるって事でいいですよね?ね?(笑)
当サイトの長編ノボリさんの様な嫁が欲しいです(切実)
最後までお読みいただきまして有難うございました!
2013.11.23改訂