Sweet Mission
急激な浮遊感の後、重力の法則に従って落ちる私を
頭の上にいたネイティがテレキネシスで浮かせてくれた。
うちの子マジ天使!
「あん?どっかで見た事があると思ったら…
今度はまたどこか補修に来たのかい?」
「親父…なんでアンタはそう冷静でいられるかが不思議でならねぇよ!
俺達が行った時の事を考えたらミッションかもしれないだろうが。」
おー、一番会いたかった人の前に飛ばされるなんてラッキーかもしんない!
「お久しぶり?でっす!以前はこちらでは大変お世話になりました。
んで、あちらではお世話しました?まぁ、細かい事は気にすんな!ですよ。
じゃない世界のギアステの施設設備保全管理課、パシリの平社員ですよー。」
「突っ込みどころ満載のセリフは相変わらずってか?
だが、やっぱりそっちでも二つの記憶が残ってるんだ。こっちでもそうなんだよ。」
白黒のサブウェイマスターとよく似たコートとチェッカー模様の帽子を被った
駅長さんが苦笑いをしながら教えてくれた。
「えぇ、でもそこでいろいろ考えても仕方がないかなって?めんどくさいから
ポケモンの世界はなんでもありって事でいいんじゃないですか?」
「そんな所もマージされたとか、洒落にならないだろうに…
マジでそれでいいのかよ?!
って、今日はどうし たんすか?他の課長さんとかは?」
駅長さんと双子?って位よく似た息子のジュニアさんは周囲を見回したけど
残念ながら今回は私一人なんですよねー。
だって、野郎どもはこの日は関係ないし?
「私一人だけですよー。なんてったって今日はバレンタインですからね。
どーしてだかわかりませんが、お二人にすっごくチョコを渡したくなったんですよ。
なので、色々とすっ飛ばして&ぶっ飛ばしてこっちに来ました!」
うわー、男前!とか二人に言われちゃったけど
この位じゃなきゃあの連中とはやっていけないからねー。
私の乙女心は探さないでと言って旅に出たよ!
一緒に持ってきた紙袋から包みを二つ取り出して
それぞれに手渡した。やった、渡したよ!よくやったと褒めて欲しいよ!!
「えっと、ジュニアさんのはチョコケーキなんですけど
うちの課長&主任が言うには
あの顔は甘いものより酒だ。間違いない!ってんで
課長の超秘蔵、シングルカクスウィスキーをたっぷりこれでもかって染みこませた
お酒がダメな人は一口も食べれない様なブツになってます。」
実際、私もアルコールが駄目だからあの二人が味見したんだけど
これは美味い!って言ってたから問題ないはず?
「んで、駅長さんのは某似て非なるシンオウ地方のお土産としても
超有名な某お菓子屋さん風な、生チョコレートです。
ビターチョコレートを多めに使ってるのでちょっと大人テイストになってます。」
これは私も味見したけど、マジで某ロ○ズの生チョコ?って感じだった。
どっちのレシピも提供元は主任とか、マジであの人は甘味大魔王だよ!
「うっは!箱を開けなくても酒の匂いが凄ぇ!
俺は甘いものが苦手だからそういう意味で言えば嬉しいです。」
「ジュニアがザルだって言い当てた二人も、相当イケル口じゃねえのか?
それにしても、似て非なるシンオウで有名な生チョコって言ったらアレだろ?
向こうの味がここで食えるなんて嬉しいぜ。ありがとな。」
二人共喜んで受け取ってくれたから良かっ た!
もうそれだけで、我が人生に一片の悔いなし!ドーン!!ですよ。
「うし、私的にはミッションコンプリートなんでこれにて失礼しますね。
なんせこっちに来るのを腕ずくで止めようとした某白と黒の上司を
投げ飛ばしてそのまま来ちゃいましたので、色々と大変なんですよ。」
私の言葉に二人共固まっちゃった。
まぁ、あんなデカイ図体の男を私が投げ飛ばすとか、普通は想像できないかな?
今回のミッションになっている、空のスーパーボールをジュニアさんに渡して
そのまま手を差し出したままにしておく、だってアイテムミッションなんだもん。
「実は武闘派だったとか、凄ぇ…今度会った 時は俺と手合わせして欲しいな。」
「ふふーん、私はどんな挑戦でも受けますよー。
勝つとは言わないけど、それなりの勝負はできるかも?
喧嘩番長、リアルバトルでもマスターランクな課長と主任が先生ですから。」
私の手の平にお買い得な報酬を受け取ったその時に周囲に光が浮かび上がる。
良かった、無事にミッション成功!帰るのは気が重いけど、帰らないとねー。
「それではお二人共、しっかり味わって食べてくださいね!
ではまた、縁があったらお会いしましょう!」
そう言い終わった時に眩しい光が全体を包み込んだんで目を閉じる。
次に目を開けた時には、目の前に仁王立ちした白 黒上司達が立っていたよ!
さて、このご機嫌が最悪な上司達をどうやって宥めようか…
でも、達成感でスッキリと気分の良い今の私は、負ける気がしないんだけどね!
─Sweet Mission─
(でも、どーしてこんなにもジュニアさんとお父さんにチョコを渡したかったのかな?)
そげらのさく様へバレンタイン企画の作品ができましたとメールをした時に
さく様宅のお父さんとジュニアさんにチョコを渡したい!という欲求を抑えきれず
愛と言うより、すでに怨念めいた想いを込めてメール内に書きなぐった作品です。
平社員さんがどうしてチョコを届けたくなったか?管理人が渡したかったからです!
以前のお互いの作品中での初対面設定が反映しております。
(参照:さく様=似て非なる異邦人逹の邂逅、当サイト=じゃない世界の訪問者逹)
そして、この作品はメール内でぶっつけ本番で書いたので原本を持ってませんでした。
なので、さく様のサイトでアップされたものを逆輸入しております(をいw)
いやー、自分で書いた物はどんなのでも保存しておけと…(猛省)
そして、名前変換がありません!だってSSだもん!必要性がなかったんだもん!
…そういうことにしておいていただけると助かります。(滝汗)
さく様、この様な作品を掲載していただいて有難うございました!(平伏)